なぜチート系主人公はアニメ化した際に酷評されるのかについて
最近、なろう小説やその他のサイトからチート系の主人公が活躍する作品が書籍化、コミカライズをしてアニメ化するのをよく見かけるようになりました。
スマホや孫、近しい所では魔王が活躍する話なんかもアニメ化しています。執者はこれらの作品が大好きで、アニメ化の話を聞いたときは飛び上がって喜んだものです。
しかし、実際にアニメを見るとその作品を酷評するようなコメントが目立つ。どんな作品であってもアンチが湧くというのは分かるのでありますが、チート主人公物にはなぜかそれが多いのです。
そこで今回は読者としての目線から、なぜそれらが酷評されるのかを考えてみたいと思います。
まず初めに、個人的見解を述べさせてもらうと、このような酷評は小説やアニメ等の表現の違い故に起こるのではないかと考えています。
小説というのは主人公の目線で物語が進むものが大半です。皆さん知っての通り1人称視点という奴で、大抵の作品は主人公の目線で物語が進み、その中で無双しつつも悩んだり活躍したりするのを読み進めていくものですよね。何を当たり前の事を言っているんだと思うかもしれませんが、それは読書をする人にしか分からない感性であるという事を最近知りました。
それがどういう事かと言えば、大多数のアニメ化作品を酷評してる人達は原作である書籍を読んでいないのです。それのどこに問題があるのかと思うでしょう。原作にしかない補足などもありますがそれ以外にも大事なものがアニメにはありません。
それは小説であればあるべき内心の吐露、つまりは地の文がアニメにはないのです。それは当たり前のことではありますがもっとも重要な点でもあります。
アニメの主人公は常に画面に映っていて、視聴者はその主人公に共感したり同情したりします。つまりは赤の他人がやっている出来事をただ眺めている状態に近いのです。もちろん見ている人の感情は動きますがそれは小説とは大きく視点が異なります。アニメを見ている人は3人称視点で物語を体験しているのです。
一方、小説を読んでいる読者は主人公の目線で物語を体験します。先程も言ったように1人称視点という奴ですよね。だから主人公が無双すればスカッとするし、主人公がズタボロにされれば痛いと感じます。主人公は読者にとって近しい存在であるように感じるのです。自分の現身であり、一緒に冒険した相棒であり仲のいい親友のように感じる事さえあるでしょう。
だから同じ作品でも小説とアニメで見た時の印象が違うことが多々あります。
主人公が魔法を使い一撃で大多数を屠るシーン、1つとっても解釈が大きく変わってくるのです。
アニメであればそのシーンが描写されて終わりですが、小説であればその魔法の詳しい説明、その魔法を使う内心の葛藤が描かれているものです。
これはアニメがいい、小説がいいと言うよりは、表現の仕方の違い故に起こる致し方ない事態だと思っています。
実際アニメでしか分からなかった風景や、主人公以外のキャラクターの動きなど小説では詳しく描写できなかった部分を補完できるというアニメならではの強みもあったりします。
そういう視点の違いがあるせいで、アニメしか見ていな人にとっては主人公が何を考えているか分かりづらく、主人公に共感しづらいのです。だからこそイキッているとか言われたり、特定のセリフがイジられたりするんですよ。
原作を読んだ身からすれば、そういうセリフをそんな風に扱うことは許しがたいですが、知らなければそれは無理からぬことであると納得できなくもないですね。
アニメしか見ていない人達にとって主人公は赤の他人であるってことですからね。
しかし両方を読んで見て補完するとより楽しめる事は多いですよ。
筆者には原作を読んでアニメを見てより楽しめるようになった作品がありますし、逆にアニメから原作の小説を知って両方にはまることもあったりします。
アニメしか見ずに酷評してる方達はもったいないと思うんですよね。もちろんその作品自体が肌に合わないという方もいるんでしょうけど、アニメを酷評してる方に何度かお話を伺ったところ皆原作を読んでいなかったんです。
だから主人公に共感できていないし面白く感じづらい。これは実に勿体ないことだと筆者は思ってます。
長々と筆者の考え語らせてもらいましたが結論としてはやはり、小説とアニメの表現の違い。主人公の内心が描かれているかどうかが作品の評価に影響しているのではないかと思います。
小説であれば大人気の作品がアニメになって酷評というのはそういう読書家と一般アニメ視聴者の違いという部分に現れているのではないかと愚考するしだいです。
最終的に何が言いたいかと言えば、「原作小説もアニメも面白いのが多いし皆で広めていきましょう!」という事です。
よければ皆さんの意見も聞かせてくださいね。
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