第十三話 ゲート破壊
第三章も大詰めになってきました。そろそろ幕章も行うと思っています。好きなキャラとかいたら感想に書いて頂けると嬉しいです。
ユートside
俺は瞬間移動魔法でレイクノーブルに飛んだ。
透明度の高い湖が目の前に拡がる。
さて、アレス先生はどこにいるんだろ。
超音波魔法
俺を中心に目に見えない波が拡がっていく。
今は5㎞圏内までなら人がいるかどうか位はわかるようになった。
人間の反応は⋯⋯ない!
エッ!まずいよこれは。アレス先生はどこに行ってしまったんだ。
蒼の洞窟にもいない。
近くの街か帝都に戻ってしまったのか。
加速魔法
調査が終わったら帝都に戻ると先生は言っていたから、帝都方面に行く道を当たろう。
五分くらい走っていると超音波魔法に人間の反応があったので、近づいて行くとアレス先生だった。
「アレス先生」
「ユート、どうしました。帝都に行ったのではないのですか」
「今帝都が魔物の大群に襲われているので、先生のお力を御貸しください」
「唐突ですね」
「異界のゲートから魔物が止めどなく溢れてきています。僕がゲートを使用できないようにするので、先生は帝都の守りをお願いします」
「承知しました。皇帝騎士としても国の危機は見逃せません。ただ今から帝都に行って間に合うのですか?」
「帝都に一瞬で行く魔法があります」
「君は本当に規格外だねえ」
アレス先生には言われたくないです。
「僕の姉のシャルルが門を破られないように戦っていますが、そろそろ限界だと思いますので、助けてください」
「わかりました。私はどうすればいいですか?」
「僕の体に捕まってくれれば大丈夫です」
先生が俺の肩を掴んだ。
瞬間移動魔法
俺達は帝都西門へと飛んだ。
「本当に一瞬で帝都まで来てしまいましたね」
西門の状況を確認すると、門は破られたがシャル姉の祝福で中に入ることができないようだ。
だが城壁の方は魔物の死体を踏み台にして、今にも上から魔物が侵入しそうだ。
「こちらは任せてください。ユートはユートにしかできないことをお願いします」
「わかりました。お願いしますアレス先生」
瞬間移動魔法を使う前に西門の方を見たが、アレス先生が魔物の大群を一刀両断にしていた。
やっぱアレス先生はすごいや。
俺は安心して異界のゲートがある林へ向かった。
瞬間移動魔法で飛んだ場所には魔物が蔓延っていた。
まずは近くにいる魔物を倒す。
輝細氷魔法
空気中の水蒸気が細氷となり、辺り一面にいた魔物を氷の銅像へと変えた。
林を進んで行くと開けた場所に出た。
ここの景色は見覚えがある、千里眼で見た所だ。
視界の中に3m四方の黒い穴が浮かんでいるのが見える。
異界のゲートの近くに、黒衣のマントを着た者が二人いた。
顔は異形のマスクで隠されている。
「あの子供もうここまで来ましたよ」
「どうやって来たんだ。速くないか」
「流石はアルテアが選んだ使徒ということじゃないかしら」
「殺るか」
「いえ、私たちの目的は別にあるわ。それに」
「戦ったらこちらもただでは済まなそうだな」
あの二人の見た目が、ボーゲンに手を貸して、青竜を封印した者と合致する。
今回の件も奴らが、関与してそうだ。
気配からしてこの二人は只者では無い。
捕まえて全てを教えてもらうぞ。
自動気絶矢魔法
50本の矢が二人に降りかかる。
「こっちは貴方と戦う気はないわ」
矢が当たる直前に、黒いシールドが現れ全て飲み込まれてしまった。
ならこれでどうだ。
「女神アルテアの名の元にユートが命ずる、聖なる炎よ焼き尽くせ!」
聖炎魔法
俺は捕獲ではなく、異界のゲートごと吹き飛ばす勢いで魔法を放つ。
しかし間一髪の所で二人は異界のゲートの中に入り聖炎魔法をかわした。
どうやらゲートにも魔法は効いていないようだ。
あの二人のことは気になるけど、今はゲートを潰す方が先だ。
今俺が撃てる最大の魔法を繰り出す。
「青竜リヴァイアサンの名の元にユートが命ずる、我は絶対零度の第九層地獄を解き放つ者なり。冥府の力をその手に宿し、白に染まる永久凍土を造り上げよ!」
絶対零度魔法
この世のものとは思えない蒼白き輝きが黒衣の二人とゲートに向かって放たれる。
しかし魔物を凍りつかせることはできたが、二人は先ほどと同じようにゲートの中に入って魔法をかわした。ゲート自体に変動はない。
より強い事象をぶつければ、ゲートを壊すことが出来るかと思ったが、難しいようだ。
こうなるとやはりあれを使うしか無さそうだ。
ゲートの周りの魔物は絶対零度魔法で一掃し黒衣の二人はゲートの中にいるから今がチャンスだ。
模倣
俺は異界のゲートが収まるように、真円の風の楯を展開する。
「おい、外に出れねえぞ」
「どきなさい」
闇炎魔法
風の楯に当たると魔法は霧散した。
無駄だよ。鑑定の説明でも書いてあったが、守護の楯は絶対防御の楯だ。
破られることはない。
俺はそのまま真円の形状を小さくしていき、ゲートごと内側に押し潰す。
「パリンッ」
どうやらゲートを壊すことが出来たようだ。
「くそ!次に会ったときは覚えてろよ」
チンピラの捨て台詞のようなものが聞こえたが、何はともあれこれで魔物の発生を止めることが出来たようだ。
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