妹は今日も兄が大好き!
これはよくある兄妹の日常の物語……のはずである。
「兄さん! 結婚してください!」
「朝から飛ばしてるな、今日はいつにも増してアレだぞ」
妹の瑠亜がちょっと愛の重い挨拶をしてくる、ちなみに俺たちは実の兄妹だ。別に兄妹的な関係とかそう言うのではない。
「兄さんのこと愛してるからですよ。何が悪いと言うんですか?」
「そういうところだぞ」
俺は希望、中学生だ、妹の瑠亜はちょっと兄のことが好きなだけの妹……である。
「もう、兄さんは恥ずかしがりですね、そんなとこも好きですよ」
聞いちゃいないようだ。
「まず兄妹なのを思い出そうか」
「大事なのは愛ですよ、愛。だいたいそれさえあれば許されるんです」
何のマンガだよ!?
「兄妹愛ってやつか?」
「恥ずかしいですね、みなまで言わせないでください……」
「法律って知ってるか?」
「法律なんて感情の前では揺れ動く蜃気楼波の存在じゃないですか」
おっと法治国家否定がでたぞ。
落ち着け、俺たちは兄妹、兄妹だ、血もつながってる、よし。
「さあ学校行くか」
「そうですね、一緒に登校しながら二人の爛れた関係を道行く人に見せつけましょう」
「不穏な関係性をねつ造しないでくれ」
こうして俺たちは今日も学校へ通うのだった。