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 67話: ヒーローは遅れてやってくる!?

「ほ~ら、脱ぎ脱ぎしましょおねえ……?」


 そう言って、ヤミリンは楽しそうな笑みを浮かべながら

 銀子の肩に手をやった……


 ヤミリンのことを配信で見守っていた視聴者の多くも

 温かい目で、ヤミリンのことを応援していた……!



『まさか、クソ雑魚ヤミリンのプレイを、心底応援する日が来るとは……!』

『いいぞ、ヤミリン! (女神様、泣き顔してんじゃん!? やめろよ』

『はやくしてくれ! 全裸待機で風邪ひきそうだ!?』



 既にダンス勝負の一戦目に敗れ、

 制服の上着を脱がされた銀子は、

 続く二戦目でもダンス勝負でも負けてしまい……


 次に脱がされるのは、ブラウスか、スカートかというところになって、

 銀子が服を脱ぐのを嫌がり始めたのだ……


 仕方ないので、ヤミリンが

 銀子の服を脱がすことになったのだが……?


「う、うちに触るな!? 変態!?」


 銀子は、そう言って、

 いやらしい手つきのヤミリンの手を、払いのけた……!


「あ……くっそ……!」


 そうは言っても、銀子は既に、身体の力がはいらなかった……


 腰が抜けたようになり、ヤミリンから逃れようにも

 立って歩くことすらできなかったのだ……!?


「うーん……?」


 しかし、ヤミリンは、銀子に手を払いのけられても、

 すぐに服を脱がせようとしない……?


「あっれ~? おっかしいなあ?」


 むしろ、ヤミリンは、不思議そうに首を傾げ、

 銀子のことを見つめる……?


 というのも、ヤミリンの目には、

 銀子が完全には、恋の魔法にかかってないように

 見えたからだ……



 本来、恋の魔法にかかった相手は、

 魔法を使用した人間に恋をする……

 それは、性別を超えて

 男にも女にも作用するもの……


 だから、ヤミリンに恋をしている素振りを見せない銀子は、

 どこかおかしいのだ……?


 現に、ヤミリンの師匠である、あのピンク髪のおばさんは、

 恋の魔法でヤミリンにメロメロになり、

 格闘技戦では、ヤミリン相手に本気の攻撃ができず、

 ヤミリンに、ボコボコにされてしまった……!


 それなのに、おしっ子ちゃんこと銀子は、

 ヤミリンにメロメロになるどころか……?

 むしろ、毛嫌いして、睨みつけて来ている……?


 これは一体どういうことだ、とヤミリンは思う……


「おしっ子ちゃん?」


「何や!?」


 ヤミリンは、真剣な表情で、銀子のことを見つめていた……


 まあ、彼女はお面をしているので、

 表情は、銀子にはわからないのだが……


「おしっ子ちゃんは、ヤミリンのこと好きにならないの?」


「は? 何であんたなんか!?

 キショク悪!」


 銀子に、若干引いたような感じで睨みつけられて、

 ヤミリンは、再び首を傾げた……


「あっれ~? おっかしいなあ?」


 ……


 実は、ヤミリンは知らないことなのだが、

 【恋の魔法】は、恋をしている人間には効かないのだ。


 つまり、恋をしている人が、魔法にかかった場合、

 想い人への恋心が増幅されるだけで、

 恋の魔法を唱えた人を好きになるわけではない……!


 そして、これが……!

 恋の魔法を自在に操れるくせに、

 恋の女神フレイアに、いつまで経っても恋人ができない理由だった!?


「へーっちょ!」


 ……


「ま、いっか……」


 ヤミリンは、そう言ってから……


「うっひっひっひ! おしっ子ちゃん

 覚悟してね?」


 ヤミリンは、気味の悪い声を出しながら

 銀子に近づいた……!


 だが、彼女は別にレズではないし、

 銀子の身体に興味があるわけでもない……


 単純に、こうやって、女の子どうしでキャッキャウフフしていると

 PVが尋常なく上がるから、それが嬉しいのだ……!


「や……やだ……!?

 ち、近寄るな……! へ、変態!?

 う、うち、好きな人が……!?」


 だが、銀子は、ヤミリンのそんな事情など知らない……!


 不気味に笑みを浮かべながら、

 手をわきわきさせて近寄って来るヤミリンに、

 涙を浮かべ、底知れぬ恐怖を感じていた……!?


「い……いやや……誰か……!?

 誰か助けて……!」


 銀子は、涙を浮かべながら

 腰の抜けた身体で、懸命に後ずさりしていた……


 そんな、本気で嫌がっている銀子に

 ヤミリンは、お面の奥で、冷やかな視線を送る……


(あーあ……ノリ悪いなあ、こいつ……

 てかさあ……空気よめって……

 そんな悲痛な顔されたら、視聴者ドン引きするじゃ……)


 と、ヤミリンがそんなことを思いながら、

 PV数を、遠目に確認すると……


「え……ちょ……!?」


 ヤミリンは声をあげて驚いた……!

 何故なら、PVがありえないぐらいの勢いで上昇していたのだ!?


(も、もしかして……?

 こういうキレイな子が本気で嫌がってる配信の方が受けるの!?)


 どういうわけだか、コメントが一切つかないから

 視聴者がどう思って見ているのか、真実はわからないが……!?


 ごくりっ!


 ヤミリンは、固唾を呑んで、

 ゆっくりと、銀子の方を向いた……!


「ひぃっ!?」


「ねえ、おしっ子ちゃん?

 ヤミリン、提案があるんだけど? いひひ!」


「い……嫌や……! ち、近寄るなや……!?」


「ヤミリンと、ちょっといいことしよっか?

 いいことっていうか……えっちしよっ?」


「ぎゃああ!? た、助けてえ!?」


 だが……!


 その時、ヤミリンは気付いていなかった……!


 その恐るべき闇の者が

 静かに、階段を下りて、この階に辿り付いていたことに……!?


 それは一瞬……


 本当に一瞬のことだった……!?



「そこまでだ……!?」


 突然、背後から声をかけられ、

 ヤミリンがびっくりして、ふり返ると……!?


 そこには……!?


「な、何だ、お前……!?」


 ヤミリンは、突然現れた、その異形の者に

 恐怖を感じた……!?


 何故なら、そこには……!?


 頭にパンツをフルフェイスに被った変態女がいたのだ……!


「俺は……いや、あたいは!

 変態パンティ仮面!

 通りすがりの正義の味方だ!」


「な、何ぃ!?」


 一体、この変態は、

 何光治なんだあ!? (二回目)

作者「こりん星って爆発しちゃったらしいよ?」

せや姉「は?」

作者「何か、ゆうこりん、

   『こりん星なんてもうやめにしません?』って

   マネージャーさんに言われて、

   爆発したことにしたらしい……」

せや姉「どうでもええんやけど……」

作者「せやろな」

せや姉「おい」



作者「作者さあ……」

せや姉「うん」

作者「ついに、頭ヤバイことになってしまったかも知れん……」

せや姉「え? 今更?」

作者「ちょ……!? そういうヤバイじゃねえよ!?

   確かに、お酒のんだら翌朝、パンツに茶色いすじ付いちゃいましたあ!w

   とか、頭おかしい発言しているけど!w」

作者「あ、今の、発言、お食事中の方には不適切だから

   そういう人は、見ないで下しあ」

せや姉「やから遅いわ!」

作者「まあ、とにかく、そういうヤバイじゃないんだよ……」

せや姉「あれ? もしかして深刻なこと……?」

作者「何かさあ……作者、時々、白いの見えるって言ってたじゃん?」

せや姉「あ、あったなあ……」

作者「あの後、たまたま偶然、地震が起きたり、

   台風のすごいのが来ていたわけだけど、

   あの白いのは、自分の家の中でしか見えなかったのよ?

   今までは……」

せや姉「え? そのいいかたやと……?」

作者「な、何か、外で見えた……!」

せや姉「え……!?」

作者「街を歩いていて、何となくぼぉ~っと街路樹を眺めていたら

   白いのが見え始めた……!

   え!? 外で見えるなんて、と思って、その街路樹に近寄ったら……!」

せや姉「ごくりっ!」

作者「特に何も起こらなかった……」

せや姉「おいい!? 引っ張っておいて、それかい!?」

作者「でも、その30分後、雨がザァーって降って来て

   あれ? これを予知しちゃったのかな? って思った」

せや姉「しょっぼ!?」

作者「でも、何か、外で白いの見えたのはホントびっくりしたなあ……!

   周りの人達には見えないみたいだから、

   作者のこと挙動不審に見えただろうけど」

せや姉「まあ、実際、あやしい人物やからな……」

作者「てか、思った……

   ちょっと本気で予知能力を開眼してみようかな? と……」

せや姉「うわ、また何か変なこと言い出しとる……」

作者「とりあえず、外で白いのが見えた感覚を思い出して、

   あれを定着させれば、ワンチャンあるか……?」

せや姉「あ、読者のみなさんは本気にせんといてな?

    変に調子に乗らせると、鬱陶しくてかなわんし、こいつ」

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