65話: ヤミリンの焦り!?
「ほら、約束守りや……?」
銀子はそう言いながら、ヤミリンの袖をつまんで引っ張り、
早くルールに従って、服を脱ぐように急かした。
「ぐぬぬぬ……!?」
すると、ヤミリンは、拳をぎゅっと握って
ぷるぷると身体を震わせ……
「鬼! 悪魔! 人でなし……!?」
銀子に向かって、思いっきり叫んだ……!
銀子は、そんなヤミリンに向かって
肩をすくめて見せると……
「いや、自分が言い出したんやろ?」
覚めた目つきでそう言った。
視聴者達のコメントも『そうだそうだ』というように
ヤミリンを囃し立てている……!
「わかったよお!」
ヤミリンは、ヤケクソになってそう言うと、
上着の端を掴んで、脱ぎ始めた……
「スカートからでも良かったんやで?」
銀子が煽るようにそう言うと、
ヤミリンは、殺気むき出しの態度で、
銀子に向かって怒鳴り散らす……!?
「パンツ見えちゃうだろ!? バカ!?」
ヤミリンは、あっという間に上着を脱いだ……
「うぅ……くそぉ……!」
ヤミリンは、下にインナーを着ていたが、
恥ずかしそうに顔を赤らめて、両手でそれを隠してしまう……!
「み、見るな……!?」
そして、カメラに向かって、視聴者にそう言ったかと思うと……
おもむろに、パイプ椅子にかけてあった灰色の長袖トレーナーをとった……?
「おい、待てや!? 何する気ぃや!?」
「うっさい!」
そういって、ヤミリンは
肩の上から、長袖トレーナーを羽織ると、
胸の前で袖を結んで、マントのようにしてしまった……!?
「セコッ!? 汚な!?」
マントのようになったトレーナーの下に
ヤミリンの肩のあたりが、スッカリ隠れてしまったのを見て
銀子は思わず、そうツッコミを入れた。
「いいじゃん!? 恥ずかしいんだもん!
ああ……こんなんなら、もっとキレイなの着てくればよかった……!」
「あんたなあ!? うちには、
サングラスやら外させておいて、
自分は、それかい!?
うちかて、カメラの前で素顔晒すの恥ずかしかったんやど!?」
「うるさい! うるさい!
まさか、負けると思わなかったんだもん!?」
そんなことを言って、銀子と言い争いを始めてしまう……!
そして、言い争いをしながら、
ヤミリンは心に思う……
(くそっ!? ゲームの妨害しようと
あいつの首輪を絞める魔法かけたのに……!?
何で、こいつは無事なんだ……!?)
そんなことを想いながらも、
実は、さっきから、
こっそりと、銀子との会話の節々で、
指をパチリと何度も鳴らしていたのだ……?
だが、銀子の首輪が締まる様子が一向にない……!?
(くっそ!? どういうことだあ!?)
そして、そんな風に悔しそうに
悔しそうに顔を歪ませるヤミリンを見て、
銀子は思うのだ……
(お、この顔……?
首輪締めようとしとるのに、何でできんのやろ……って感じやな)
銀子は、思わず口を歪ませ、笑みを浮かべる……!
(うち……気付いてもうたんや……!)
ヤミリンが、銀子の首を絞めようと魔法をかけるのなら、
首輪が締まる前に……
首輪の動きを止めちゃえばいいのでは、と。
光治の足を止めた様に、
銀子の首輪の周りの空気の、その時間を止めてみればいいのでは……?
そう思ったのだ!
……
やってみると、案の定、
首輪はピクリとも動かなくなった……!?
(いやあ、我ながらアホやったわ……
ちょっと考えればすぐわかることやん……)
銀子はそう思いながら、
自分の馬鹿さ加減に、額に手をやった……
だが、これで後方の憂いなし!
銀子はどんなゲームにも負ける気はしなくなっていた……!
(ちっくしょお……!? あの笑み……!?
何か対策とりやがったなあ……!?)
だが……?
その時だった……
ヤミリンの脳裏に電気が走ったように
ある考えが閃いたのだ……!?
(そ、そうだ……! こ、恋の魔法!?
恋の魔法なら、いくらなんでも対策の取りようがない……!
だって、恋の魔法を教えてくれた師匠ですら、
あたしに恋の魔法をかけられたら、手も足も出なかったもん!?
いける……!
あとは、恋の魔法を使えるゲームで戦えば……!?)
そうと決まれば、早速実行だ……!
ヤミリンは、恋の魔法を使うのに適したゲームを
頭の中で片っぱしから思い浮かべ……
そして最後に、最も適しているだろうゲームを思い付いた……!
「おい、おしっ子ちゃん……!?」
「何や?」
「次は、【ダンスダンス・オブリビオン】で勝負だ!?」
作者「ごめん、何か、だるくて何もする気が起きないです……」
せや姉「そか」
作者「作者昔からそうなんよ……
こう……気温が急に冷えたりすると、
な~んか、頭が働かなくなってしまうのよ……」
作者「てなわけで、大分短いですが、今日はここまでで……」
せや姉「せやね」
作者「ごめんなさい、本当にごめんなさい」




