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 60話: ヤミリン・ゲームショー!

作者「えー、今回の内容には、

   一部、お食事中の方には不適切な箇所が含まれます……

   お気をつけて……」

作者「あと、ちょいと、自殺とかの話でグロいかもしれないので

   そういうのが苦手な方は、ブラウザバックお願いします」

「ま、まさか!?

 この首輪は、あんたが……!?」


 銀子は、息も絶え絶えに、ヤミリンを睨みつけ、

 自分の首を指差して、そう言った!


 すると、ヤミリンは、肩をすくめ、

 鼻で笑ってから言う。


「おいおい、なに勘違いしてんだ……?

 そんな悪趣味な首輪、あたしがつけるわけねえだろ?

 てめえに首輪をとり付けたのは、あたしじゃねえ……

 あたしの師匠だよ……」


「し……師匠……?」


「そ、ピンクの汚ねえ色した髪のオバサン!

 あいつが、あんたに首輪をとり付けたって言ってたぞ……

 あたしは、師匠からその首輪の操作方法を聞いただけ!」


 ヤミリンが、そう言っている間にも、

 銀子の顔はみるみるうちに青くなっていった……


「げほ……おえ……

 はあ……はあ……!」


 怒りも、悲しみも……心から消えて……

 というか、もはや『息を吸いたい!』という欲求しか

 頭に浮かんで来なかった……


 銀子は、汗やら涙やらヨダレやら、色々と垂れ流しながら

 苦しそうに呼吸をしようと口を動かすだけ……


(う、うち……ホンマ……この……まだと……)


 銀子の意識が遠のいて来た……


 目の前がチラチラして、

 ついに床にへたりこんでしまった……


 誰の目から見ても、このままでは、

 銀子が、しんでしまいそうだった……!


 だが……?


「あははは! いい気味!

 あたしのコウちゃんに手を出した罰だ!

 ざまあ! 糞女!」


 ヤミリンは、そんな銀子を指さしながら

 笑い涙を流すぐらい盛大に笑った……


(うち……何して、こんな……ことに……?)


 ヤミリンの嘲笑に、銀子は、怒りも、悲しみも……

 もはや何も感じなかった……

 いや、生命の危機に瀕し、考える余裕がなかったのだ……



「さあて、ざまあしてやったし、

 そろそろ、いっかな?

 解放してやんねえと、窒息しそうだ……

 そしたら、後始末大変そうだしな!」


 そう言って、ヤミリンがパチンと指を鳴らすと、

 銀子の首を絞めていた首輪が、急に弱まる……


「ぶはっ!?

 はあ……はあ……!」


 突然、息が吸えるようになって、銀子は目を白黒させる……

 急に酸素が来たせいか、目の前がチカチカした……!



「な、これでわかっただろ……?

 誰が、あんたの命を握ってるか!」


 銀子は、よっぽど「ふっざけんなや!?」と言ってやりたかったが、

 そんなことを叫ぶ気力すら残ってなかった……


「大人しく、あたしの言うことを聞きな?

 もしも、期待以上の成果を出してくれたら、

 気が変わって、全殺しのところを、

 半殺しで済むかも知れないぜ?」


 そう言いながら、ヤミリンは、くすくすと笑い始める……


 銀子は、そんなヤミリンを見て、

 ペッと床に唾を吐きながら、ヤミリンを睨みつけた……


「はあ……はあ……痛い目見るんは……

 変わらないんやな……はあ……」


「は? 当たり前だろ……?

 コウちゃんの家に寝泊まりした糞女を

 あたしが、そう簡単に許せるわけねーだろ?」


(そもそも、うちが泊まることになったのは、

 先輩のご家族のせいなんやけど……)


 それを言うと、

 余計立場が悪くなるのは目に見えていたから、

 銀子は黙った。


「さて、時間も惜しいし、

 あんたが自分の立場を理解したところで

 ルールを説明するぜ?

 視聴者のコメントも荒れて来たしな……」


 そう言って、ヤミリンは、

 すぐ側に置いてあった、ノートPCを見せた……



『ヤミリン、一人で大丈夫か!?』

『おい、茶番はいいから早く映せ』

『てか、女同士のリアルファイト見せろ! そっちの方が気になる!』

『nice boat』

『ヤミリンなら俺のベッドで寝ているんだが?』



「あーん? 何だ、この最後のコメント……?

 誰が、いつ、お前の彼女になったんだよ?

 あたしを抱いていいのは、コウちゃんだけだ! くそ!」


 ヤミリンは、そんな悪態をついてから、

 改めて、銀子の方を向き、ルールを説明して来る……


「ルールは簡単!

 あんたには、あたしとのゲーム三本勝負をしてもらう……!

 二本先取したら勝ち!

 あんたが勝ったら解放してやるよ……!」


「ゲームって……?

 何をする気や?」


「それは、後のお楽しみ……!

 とにかく、あんたは、私とゲームすればいい!

 美少女同士のゲーム、きっと皆に受けるぞぉ? キャハハ!」


 ヤミリンはそう言って、お面の奥から

 気味の悪い笑い声を上げた……


「どうせ……!

 何かイカサマする気やろ……!? うっ……!」


 銀子の首が急にまた締まり始めた……!?


「おいおい……?

 あんたは、学習能力ねえのかよ?

 さっきの今だぞ?

 あまり、あたしの機嫌を損なうなよ!?

 あんたの命を握ってるの、誰だと思ってんだ!? ああん!?」


「や、やめーや……!?」


 銀子が、苦しそうにヤミリンに手を伸ばして、そう言うと、

 今度は、やけにあっさりと、解放される……


「はあ……はあ……!?」


 銀子が、ヤミリンを睨みつけていると、

 ヤミリンは、何か考えているような素振りを見せた後、

 銀子の方を向いて……


「そういえばさあ……

 あんた知ってる……?」


 そんなことを言って来る……?


「な、何がや……?」


「首つり自殺ってさあ……

 後始末が大変なんだそうだ……?

 何故だか知ってる?」


「はあ?」


 ヤミリンの突然の質問に、

 銀子は戸惑うばかりだった……?


「首つりってさあ……

 しんだ後、身体の筋肉が緩むから

 腸内にあった糞尿が垂れ流しになるらしいよ!

 てか、首をつった状態でいるから、

 重力に従って、モノが落ちて来るんだ! 床に!

 まあ、う●こ、なんだけどね!

 ははは! 笑えると思わねえ?

 自分の命を捨てたと思ったら、

 人としての尊厳も捨てちゃいましたって! キャハハ!

 ホント、そんなしに方するやつ、バカの極みだわ!」


 最低だった……


 銀子は、ヤミリンの人の命を何とも思っていない態度もさることながら、

 自殺した人を蔑んだ態度に嫌悪感を募らせた……


 だが、銀子がそんなことを考えてヤミリンを睨みつけると、

 ヤミリンの方は、それを予想していたかのように

 平然としていた……


「でさあ……

 思うんだけど、あんたの首を絞めて殺したら

 その首つり自殺と同じことになるよな?

 そしたら、数字稼げると思わね……?

 人がしぬ瞬間なんて、滅多に見られるものじゃないし!

 何よりも! 美少女の糞尿垂れ流しの映像とか

 一部のマニアに受けそうじゃん!」


 ヤミリンが喜々として、そんなことを言ってるのを聞いて、

 銀子は、背筋が寒くなるような気がした……


 ハッキリ言って、二重の意味で気持ちが悪い……


 目の前の人物が、自分の苦しむところを

 視聴率稼ぎの道具にしか考えていないこと……


 それに、そんな糞尿垂れ流しを喜ぶようなやつがいると、

 考えていることが気持ち悪かった……


「あ、あんた……!?

 最低やな……!?」


 銀子は、我慢しきれず、そう言った……!


 すぐに【首絞め】が来る……!?

 そう思った……!


 が……?

 首が締まって来ることはなかった……?


「ぷっ! うける!

 首締められると思った?

 いやいや、私だってそこまで鬼畜じゃねえよ?

 だってさあ……

 殺しちゃったらそれでお終いじゃん?

 あんたっていう、楽しい玩具が手に入ったというのに

 簡単に手放すわけねえだろ?」


 最低だ……


 最低の理由だ……!


 銀子は、ヤミリンのお面をじっと見つめていて……

 思わず吐き気がしそうだった……!


「ま、私の顔に泥を塗った場合、どうなるか、

 わからないけどな!

 というわけで、ゲームの方よろぴく~!」


 こうして、最悪のゲームが幕を開けた……!

作者「すんません……

   病気がヤバイです……あとがきはちょっと勘弁を……」

せや姉「せやね」

作者「本編の方も、

   ギャグもイチャイチャもない、こんな中途半端なところで

   次回へ引きですみません……」

せや姉「せやね」

作者「てか、多分風邪でお腹の調子も悪くなってるんだと思うのですが……

   お酒も呑んでないの……ぐすっ!

   パンツに……パンツに……朝起きたら、パンツに……!?」

せや姉「おい、やな予感するわ! それ以上はやめーや!?」

作者「パンツにいつの間にか、茶色いすじがついてたんですよぉ!」

せや姉「やから、やめ言うとるやろ!? ホンマ!?」

作者「てかさあ……

   誰もいない時に、動けなくなるほどの重病になると……

   ホント人生みじめになるね……

   このまま、誰にも発見されずに、

   しんでしまったらどうしよう……とか……うぅ……」

せや姉「もう休め? な?」

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