56話: それぞれの決戦前夜!
「ああ、しつこいクシャミだった……
一体、どこの誰が、何の噂してたんだろ……?」
魅夜は、とある【やってみた動画】を
スマホで視聴しながら、そう呟いた……
『ね? 簡単デショ?』
動画の中の外国人が、実演してみた後、
片言の日本語で、さも簡単そうに言った……
「なるほど、わからん」
それは、明日予定されている毬愛とのやりとりの際に、
何か有利になればと思って視聴していたものだったが、
どうやら、全く何の役にも立たなそうだ……
「こりゃあ、ぶっつけ本番で毬愛に聞くしかないか……?」
魅夜はそう言って、動画の視聴をやめると、
今度はLINEを確認する……
10分ほど前に光治に送った
ハートマーク入りの文章は【既読】がついていなかった……
「むぅ……
コウくんは、もう寝たのかな……?」
魅夜は、口を【へ】の字にすると、
不満そうにそう言った……
「ん……?
あれ……? 何か……?
これってもしかして……?」
しかし、魅夜は、
はっと何かに気付いて、目を見開くと、
誰に言うともなしに、呟いた……!?
「いや!? ちょっと待ってよ!?
こんな早い時間に寝るとか、
何か、嫌な予感が……!?
わ、私の直感が何か告げている……!?」
もしかして、浮気……!?
魅夜はそう思い、
小型ドローンのCOROちゃんを起動させようと、
自作アプリをタップしようとして……!?
「いやいやいや!?」
魅夜は、ぶんぶんを頭を横にふる……!?
「い、いや! COROちゃんは動かさない!
私は、コウくんを信じるッ!」
つい昨日、欲望に負けて、
光治と毬愛のデート(?)をCOROちゃんで追いかけたのに
これである……
「そもそも、こんな時間だよ?
コウくん、家に帰ってるだろうし
浮気とかしてるとしたら、
その女が一緒にコウくんの家にいるってことになる!?
いやいや、それはありえないでしょ!?
この私を差し置いて、
コウくんが他の女を、家に泊めるとかありえない!?
ね、そうだよね!? コウくん!?」
そう言いながら、魅夜は、般若のような形相で
机の上にある、光治のフォトフレームを見つめた……!
……
……
「へーちょっ!」
「先輩? クシャミですか?」
「あ、ああ……
というか……?
な、何だか寒気がする……!?
心臓をガッシリ鷲掴みされたような、圧迫感が……!?」
「あ、あの……?
ホンマ、大丈夫ですか……!?」
……
……
「毬愛……」
魅夜は、はっとして、その名を呟いた……?
「そ、そうよ! 毬愛……!?
毬愛にLINEしてみよう……!?
コウくんが浮気するとしたら、毬愛しかいないんだし!」
独り言を言いながら、
魅夜は、毬愛に向けてLINEを起動させた……!
……
『やっほー、マリア?
つかぬ事をお聞きしますが……
コウくんを拉致したり、誘拐してませんかのう?』
LINEを見ていた毬愛は、
突然の魅夜の、その失礼な言いがかりに、
思わず『ブッ!?』と吹き出した……!
そして素早く文字を打つ……!
『寝言は、寝て仰って下さいまし……!?
わたくし、これでも忙しいのですよ?』
魅夜は、毬愛の返事を、
『これは白……? それとも黒……?』と
裏を考えながら読んでいた……
『あ、ごめん……!
いやあ、コウくんが既読にならないから、
毬愛に何かされているのかと……
今、毬愛、コウくんと一緒だったりしない?』
とりあえず、謝るフリをして
魅夜は探りを入れてみた……?
すると、1分もしないうちに、すぐ返事が帰って来る……
『今、何時だと思ってますの?
はあ……貴女って、本当に
コウ様のことになると、周りが見えなくなるのですね……』
『し、しぃません……』
毬愛の反応から
魅夜は、『ああ、これ白だ……疑って悪いことしたな』と
そう思い、送信した……
すると、少し間が開いてから……
毬愛から返事が来た……?
『魅夜様……?
明日からが、本当の私達の“決闘”だということ
お忘れでは、ないですか……?
今日の、学校での決闘は、いわば前哨戦でしてよ?
それを……そのような発言をなさって……
緊張感が足りないように、見受けられますが?』
毬愛に、そんな文章を書かれて、
魅夜は思わず、苦笑する……
「あ……くそ……
言われちゃったわ……はは」
そして、魅夜は、
昨日、毬愛の家に電話した時に……
『バカ令嬢!?』と担架を切った後のことを思い出した……
……
……
「毬愛……!
あんたの特技って何!?」
「え……え……?
急に何を仰られるので……?」
「決めたの! それが“決闘”!
あんたの得意なことで勝つの!」
……
……
魅夜は、LINEで、文章を書く……
『忘れてないよ……
自分で言い出したことだもの!』
魅夜から、そんな返事が返って来て、
毬愛は、にやりと口を歪ませた……
『なら、結構……!
予め、申し上げますけど、
“アレ”は、そう簡単に習得できるものではありませんから、
生半可な気持ちでは、途中で挫折しますわよ?
貴女の本気、見せて下さいまし!』
『望むところよ……!』
そんなことを書いて、魅夜は、LINEを閉じる……
「毬愛……! あんたの得意なことで私が勝って、
どっちがコウくんに相応しい女か、見せつけてやるわ!」
魅夜は、そう言って……
両手のこぶしを握って、気合いを入れた……!
「絶対、負けないから!」
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
一方、光治の部屋……
ひと組の男女が、別々の場所で横になっていた……
既に部屋の明かりは消しており、
真っ暗になった部屋の中は、
闇に包まれて、一寸先もよく見えなかった……
ましてや、すぐ傍に寝ている人物の顔など……
その暗闇の中で、わかるはずもなく……
「ねえ、先輩……起きてます……?」
暗闇の中、銀子は、
起きているのかどうかもわからない光治に
そっと声をかけた……
「うん……?
ああ……まだ寝てない……」
光治は、うとうとしかけていたが……
銀子の声で現に戻された……
一方、光治の声が聞こえ、
銀子は、何やら安堵を覚えた……
「はあ……」
それから、息を呑んで決意を固めると、
さっきから疑問に思っていることを、
光治にぶつけてみた……
「あの……悪いとは思うたんですけど……
その……
さっき、見てもうたんですわ……」
「何を、だよ……」
光治がそう尋ねたが……
銀子は、すぐには答えない……?
「おい?」
そして、数分経ってから、
銀子は言いづらそうにしながらも、話し始める……
「せ、先輩の机の上に……陣風先輩の写真が……
ありますよね……?」
それは、銀子が、毬愛のパンツを光治へプレゼントした時に
一緒にクリップでつけておいた写真だ……
ややピンボケした毬愛の写真……
銀子は、単純に、パンツの持ち主を示すためだけに
その写真をつけたのだが……
今は、その写真が単体で、
光治の机に置いてあるのだ……
さっき、明かりを消す直前、
一瞬、それが銀子の視界に入って来て……
銀子は、どういうわけか……
悲しい気分になってしまった……
「ああ、あれか……
いや、ちょっと、返しそびれたんだ……」
光治が言い辛そうに答えると、
銀子はすぐさま反応する……
「それだけですか……?
てか、返しそびれた言うなら……
今日返してもよかったんやないですか?」
銀子の、その口調は、やや強く、
どこか責めるような感じがした……
「う……それはつい、家に忘れてしまって……」
光治のその言葉に、
銀子は、暗闇の中で見えないが、そこにいるはずの光治に向かって
じと~っとした視線を投げかける……
「それ……嘘ですやん……
処分する気があるなら、ゴミ箱に捨てればいいし……
そもそも……
何で、大事そうに、机の上にあるんですか……?」
銀子は、そんなことを尋ねながら……
胸がきゅんとして、切なくなって来るように感じた……
「先輩は……あの……その……」
そして、銀子は胸が苦しくなって……
言葉が上手く紡ぎだせずにいた……
だが、銀子は、自分の頬を
ぱんっと両手で叩くと、気合いを入れて、
意を決して、光治に向かって尋ねてみた……
「先輩は、陣風先輩のこと……
どう思うてるんです……?」
だが……?
「あの……? 先輩……?」
光治の声は……
「もしもーし……?」
返って来なかった……?
「何や……寝てしもうたんですか……?」
銀子は、小さくそう呟くと、
小さくため息を吐いてから……
(先輩の……アホ……)
掛け布団を頭から被り、
身体全体を隠してしまった……
作者「やべえ、minecraft面白い……!w」
せや姉「せやね」
作者「ちょっと1年近く離れていただけなのに
いつの間にやら海底やら何やら追加されて
もう別世界だわ!w」
作者「これはもう、マイクラのせいで、
投稿が遅れがちになっちゃっても仕方ないよね!w」
せや姉「おい」
作者「いや、流石に冗談ですが……
思えば作者、マイクラのためだけに
XBOX360を買ったり、結構金つかってるなあ……
当時、家庭用ゲーム機ではじめてのマイクラだったから
ペケ箱360買ったんだよねえ……」
作者「マイクラだけでも、XBOX360版、WiiU版、PSVITA、switch版と買ってて……
うわ……自分で言うのも何だけど結構買ってるなあ……?」
せや姉「買い過ぎやろ……」
作者「しかも、XBOX360に至っては、
マイクラ以外のソフト起動したことがないっていう……!w
うお!? やべえ!?
作者、非正規の底辺労働者なのに、
何でこんなに金つかってんの!?」
せや姉「てか、なして、同じソフトを何度も買うん?」
作者「いや、だって、活動範囲が倍以上になった、とか聞くと
欲しくなるじゃん!?」
作者「あ、その中でもPSVITA版は、絶対にオススメしない!
何でか知らんけど、すっごいカクカクするし
すぐエラーが出てゲームが止まるから!
何度もセーブしたところからやり直しを食らって
流石に、この温厚な作者もVITAちゃんは投げたわ!w」
せや姉「おい、そなこと言うとると、また怒られるで?w」
作者「いやいや、どうせ、そういう人は見てないって!w
大丈夫! 大丈夫!」
作者「あ、冗談ですからね? 怒らないでね?
関係各社様? 作者はVITAちゃん大好きです!w
これでアニメとかよく見ますし!w」
せや姉「何やろなー……」
作者「そういや、今回の投稿で、20万字超えになるのかな?」
せや姉「せやね」
作者「本当は、20万字で【イチャイチャ日曜日・編】を終え、
第二章・完で、おねショタ転生再開する予定だったのだけどなあ……
ま~た、予定が伸びちゃったよ!w」
せや姉「そろそろ見限られるんちゃう? おねショタ……」
作者「うーん、それは悲しいけど……
てか、人気投票で
『おねショタ転生再開しろよ』の声多いの知っているけど、
やっぱ、キリのいいところで、第二章・完! 続報を待て!
って、セクロスを中断したいんだよねえ……!w」
せや姉「そら、わかるけどもや……」
作者「まあ、そんなわけで、もうちょっとだけ続くのじゃ!w
とりあえず、魅夜の大活躍だけでも書いてから
中断したいっす!w」
せや姉「ま、何でもええがな……」




