50話: 決着、そして邂逅…!
作者「とりあえず、アンケートの意見を踏まえて、
イチャイチャ多めで書いてみます」
作者「引き続きアンケートよろしくお願いしまーす!w」
「お、俺は無実なんだ……!
ア、アイツとは……由良とは何でもないんだ!
信じてくれ!」
光治は、そう言って、
自分の机にガンガンと頭を打ち付けるようにして
何度も何度も頭を下げた……!
すると、毬愛が、不思議そうな顔をして
小首を傾げて尋ねて来る……
「光治様……?
何を、そんなに怯えているのですか……?」
「お、お前達が脅して来るからだろ!?
由良とは別にやましいことしてないのに
何か、すっげー怖い顔してるし!?」
「脅すって……
心外だなあ……?
大好きな人に暴力をふるうわけないでしょ?」
「さっき、しっかりと、つねられたけどな!?」
光治は、さっき二人につねられた腕を見せながら、そう言った……!
「まあ、嫌ですわ……!
そんな器量の小さいこと仰っては、いけませんよ?
殿方がそんな了見の狭いことでは……」
そう言って、毬愛が光治の頬に人差し指を当てて
ぷくぅっと押した……
その所作に、光治は思わずドキッとする……?
(何か、毬愛かわいい……てか、エロい……?)
『呼びましたかチン!?』
(呼んでねえよ!?)
光治が、そうやって相棒に対応していると……
何か感じとったのだろうか?
魅夜が、眉をぴくりと動かして……
「はいはい、毬愛……!
そこまで!
抜けがけしないでね?」
光治の頬を押していた毬愛の指を引き離した。
それから、光治の方を見つめて言う……
「それで、コウくん……?
本題なんだけど……!」
魅夜は、そこまで言ってから、言葉を区切り、
大きく深呼吸をしてから、こう言うのだ……
「ねえ? 今日の勝負、ぶっちゃけ……
どっちが勝ったと思う?」
「は?」
魅夜の問いに、光治は思わず、口をぽかんと開ける……
てっきり、由良との件で
お小言を貰うのかと思って構えていたのに
完全に虚を突かれた……!?
「ほら? 私達、今日ずっと勝負してたでしょ?
あれの勝敗をつけて欲しいの……」
「本当は、わたくし達が自分達で
今日のMVPを決めるつもりでしたが、
二人で話し合っても、なかなか決まらないので……」
魅夜と毬愛がそれぞれにそう言うので、
光治は、今日一日の二人の激しい競争を思い浮かべた……
「そういや、二人とも凄かったからなあ……」
しかも実力が拮抗していて、
すごく接戦だった……
あれでは当人同士で、
勝ち負けを判断するのは難しいだろう……
「でも、他の誰でもない、コウくんが勝敗を決めてくれるなら、
二人とも納得いくと思うんだよ……
だから、決めてほしいの……」
魅夜に、そう言われて……
光治は、すぐに結論を出した……
「じゃあ、毬愛が勝ちってことで……」
「ちょ……!? コウくん?」
「やった! 勝ちましたわ!」
光治の判断に、二人はそれぞれ違った反応を示すが、
すぐさま、魅夜が光治に顔を近づけて来た……
「あ、あの!? 訳を訊いてもいい?」
光治に勝敗を委ねた割に
何だか、やけに勝負に拘る魅夜に
光治は少し首を傾げながらも、訳を説明し始める……
「いやあ……正直、勝負自体は甲乙つけがたいというか、
引き分けだと思う……
どっちも凄かったし、特に国語の時限の暗記は
何、こいつらって思った……」
「じゃ、じゃあ、何で!?」
魅夜がそう尋ねると、
光治は、自分の腕を見せながら、こう言う……
「毬愛の方が……
俺をつねった回数が少なかった……」
一瞬、訪れる沈黙……
「ちょ……ええ!?
くぅ……! そこかぁ……!?」
魅夜は、そう叫んでから……
がっくりと肩を落として
自分のしでかしたことに、後悔した……
その一方……?
「やった! やりました!
魅夜様に勝ちましたわ……!」
いつもお淑やかな毬愛にしては珍しく、
彼女は、ぴょんぴょん跳ねて、キャーキャー言って喜んでいた……?
(何この喜びよう……?)
光治は、そんな大喜びな毬愛を見ながら、
何やら不安を覚えて来て……?
「な、なあ……?
そんなに喜ぶなんて、何か賭けていたのか……?」
光治が、そう尋ねると……?
「ふふふ、ですわ……」
毬愛は、にやにや笑みを浮かべながら
光治を見つめている……?
(何か、寒気がするんですけどぉ!?)
何か、変なこと要求されるんじゃないかと思い、
光治は途端に怖くなって来た……
「はあ……仕方ない!
さあ、毬愛、コウくんに願い事を……!
悔しいけど、約束だからね!」
「は? 願い事って……?」
光治が、わけもわからず尋ねると、
魅夜が腰に手を当てて答える……?
「ああ、うん。
実は、今日の“決闘”の優勝賞品を、
『コウくんに好きなことを願っていい』ってことにしていたの!」
「そんな、勝手な……!?」
光治が抗議の声を上げようとすると、
魅夜は、それを制止する……
「待って! 願うだけだから!
最終的に、その願いをコウくんが叶えるかどうかは
コウくん次第だから!」
「俺次第……?」
「うん、そう……
だから、正確には、今日の勝負は、
『コウくんにお願い事を言う』ために競争していたわけね?」
「ええ、ですから……
わたくし達も、あまり無理な、お願いはしませんわ……
無駄になりますし、
無茶を言って、光治様を困らせたくないですもの……」
そういう風に聞くと、
意外に考えられているシステムのようだ……?
「とはいえ……
わたくし、魅夜様が光治様に【変なこと】要求するのを
阻止したかっただけなので……」
「おい、人を何だと思ってるの、毬愛?」
「ですから……わたくしは……
特に何も……」
毬愛が、もじもじとしながら、そう言うと……
魅夜は、ため息を吐いてから、苦笑する。
「いや、毬愛……?
私に勝ったんだから、何か願い事言ってよ?
負けた私が虚しくなるでしょ?」
すると……?
「そ、そうですか……?」
毬愛は、嬉しそうにそう言った。
まるで『その言葉を待っていました』と言わんばかりの
嬉しそうな顔で……
もしかしたら、毬愛は、譲歩して見せただけで、
願い事は、既に決めていたのかも知れない……?
そうやって譲歩しておくことで、
自分だけが願い事を叶えてもらうことへの罪悪感を
少しでも減らそうと考えたのかも知れない……?
「そ、それじゃあ……これからは、
【コウ様】とお呼びしてもよろしいですか?」
「え? そんなこと?」
毬愛の、他愛ない要求に、
光治は、目をパチクリさせて驚いた。
すると、それを拒絶の意に捉えたのだろうか……?
毬愛が、上目づかいで心配そうに、光治に尋ねて来る……
「ダ、ダメでしょうか……?」
「いいけど?」
光治がそう言うと、毬愛は満面の笑顔になる!
「ふふ、では、コウ……様?」
「何だ?」
「ふふ、コウ様?」
「いや、何だって? てか、遊ぶなよ……」
「ふふふ、コウ様! ふふふ」
実に嬉しそうな毬愛であった……
しかし、そんな様子を、魅夜は、
少し面白くないような顔で見ていた……?
「うーん……それだけじゃなあ……?
これだけの大接戦を繰り広げて、
そんな、いつだって願えるようなことお願いされたら
負けた私の沽券に関わるような……?」
そして、魅夜は、腕組みをして考えると、
少し考えてから、はっと顔を上げて言う……
「そうだ……キス!
毬愛、コウくんにキスしちゃっていいよ?」
「み、魅夜様!?」
毬愛がびっくりして声をあげた!
「おい!? 何、勝手に決めてんだよ!?」
「ダメ……かなあ?」
魅夜が、小首を傾げて、光治に尋ねて来る……?
(あ……)
光治は、魅夜のその様子から
彼女の言っている【キス】がどんなものか、
察しがついた……
(いや、そもそも、彼氏である俺に、
他の女とのキスをさせる時点で、ベロチューの類はないか……)
そんなことを考えて……
「まあ、キスぐらいなら……
てか、魅夜がいいのなら……」
光治は、キスを了承した。
「コ、コウ様……!?」
つまり、光治は
『どうせ、ほっぺにキスするんだろう……』と軽く考えていたのだ……
だが……
「え? あの……いいのですか……?」
「悔しいけど、許す!」
魅夜が、毬愛にサムズアップして見せると、
毬愛は生唾をごくんと呑んで、息を吐く……
「で、では、目を閉じて下さい……コウ様……?
見つめられていると……は、恥ずかしいので……」
毬愛が顔を赤らめてそう言うので、
光治は目を閉じた……
「で、では……いきますよ?」
毬愛がそう言って……
顔を近づけて来る……?
光治は目を閉じていたが、
毬愛の少し荒い息遣いが聞こえて来る……?
その息使いを感じながら、光治は思うのだ……
(ほっぺにチューぐらいで、何でこんなに緊張しているんだ?)
そんなことを考えていると……
次の瞬間、思いもしないことが起こった……!?
チュッ!
毬愛は、光治の唇に、自分の唇を寄せて来たのだ……!?
「ん……!?」
光治は驚いて、目を開ける……!?
目の前には、顔を赤らめながら、
光治にキスをしている毬愛が……!?
そして、その後ろの方で、
目を丸くしながら、固まっている魅夜の姿が……!?
そして毬愛は、光治が目を開けているのに気付くと、
バッと光治から離れて、両手で顔を覆い隠した……
「い、嫌ですわ……!
そんな見つめられたら恥ずかしいです……!」
そう言って、顔を隠したまま、
ふりふりと身体を左右に動かす!
「ご、ごるぁ!?
ま、毬愛!? あんた、何してんの!?」
魅夜が怒りの表情で、毬愛に詰め寄って言った!
「え? ですから……キスを……?」
毬愛は、不思議そうな表情で、そう言うだけ……?
その表情には、何ら悪びれた様子はなかった……
「ほっぺにチューでしょ!?
常識的に考えて!
私が、目の前に居るんだから!?」
魅夜が怒ってそう言うと、
毬愛は、一瞬固まってから……
自分がとんでもないことをしてしまったと気付いて、
途端に、慌てだした……!?
「そ、そうですよね!
嫌だわ……わたくし、キスと言ったら
唇にするものしか思い浮かばなくて……!」
「くー!? 何、その反応、かわいいじゃないの!?
かわいいから、許す!」
「あ、許すんだ?」
「でも、ムカつくぅ!
毬愛、次は勝つから!
そして、あんたを泣かしてやるから!」
魅夜は毬愛に指差して宣言した!
「返り討ちにして、差し上げますわ……!」
二人のやり取りに、光治は眉をぴくりと動かす……?
「ちょっと待て!?
“決闘”って、今日だけじゃないのか!?」
光治が、そう叫ぶと……
魅夜と毬愛は、目をぱちくりさせて、光治を見る……?
「違うよ?」
「これから、三人が揃う場所では
毎日のように“決闘”を行いますわ?」
その話を聞いて、光治は愕然とする……!
「ちょおお……!?
こんなの、毎日続くとか、身が持たないんですけど!?」
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
ガタッ!
少女は、放課後の廊下を駆けていた……
「ぐすっ……何でだよぉ……!」
涙を流しながら……
ただ……闇雲に走っていた……
「何で……何で……こ、こんな……!?」
さっき見た信じられない光景を
懸命に頭の中から追い出そうとしながら……!
今までの自分のやって来たことは何だったのか……?
思い返しながら……
「くそぉ……ちくしょお……!」
あの人が……あの人が喜んでくれるから……!
だから、学校を休みがちになってしまってでも
ここまで頑張って来たのに……!?
ネットにアップし続けて来たのに……!?
「そうだ……あいつらだ……
あいつらが来てから、全てが急におかしくなったんだ……?」
例の糞女と、その友達であろう金髪の女……!
その二人の影が、彼の周りで、ちらつくようになってから、
あの人が、自分の“配信”に興味を示さなくなった……!?
自分への興味を示さなくなった……!?
「あいつら、きっと何かしやがったんだ!?
絶対に許さない!
コウちゃんは、あたしの運命の人なのに!?
何で……ぐすっ! あたしから幸せを取り上げる……!?」
涙を拭いもせずにいたので、
視界がぼやけたまま、少女は……
いや、宮子は走っていた……!
そして……
ドシンッ!
誰かに、ぶつかった……?
ぶつかった拍子に、宮子は尻もちをついてしまう……!
「いてて……どこ見てんだ!?
気をつけろよ……! ボケがあ!?」
宮子は……
涙を拭わないで走っていた自分が悪いのはわかっていたが、
腹立ち紛れに、自分がぶつかった人物に、当たり散らしたのだ……!
だが、その人物は、宮子に反発もせず……?
いや、それどころか、尻もちをついている宮子に
優しく手を差し伸べて来た……?
「な、何だよ……? 何のつもりだ?」
「大分まいっているようで、痛々しくて見てられないわ?
ホント可哀想ね……!」
女性が、憐れむようにそう言ったのを聞いて
宮子のプライドがズタズタに引き裂かれた……!
「うるせえ!? 殺すぞ!? 糞があ!?
痛々しいだって!? 余計なお世話だ!?」
宮子は罵詈雑言を叫ぶが、
その人物は、気にもとめない様子で……
こんなことを言って来た……?
「ねえ、縁宮子さん……?
日吉光治くんをモノにしたいと思わない?」
「え……」
宮子は、心臓を掴まれたような気がした……!?
「貴女さえよければ……
私が協力してあげるから、
あんな悪い女達から、彼を取り戻そうよ?」
「え……?」
宮子は驚いた……
自分の心の中を言い当てられたようで……
「だ、誰だ……あんた?」
涙でにじむ、その人物のシルエットはハッキリとはしなかったが……
ピンク色に染めた髪が、やけに印象的に見えた……?
宮子は、眼鏡を少しずらすと、涙を拭いて
もう一度、その人物をよく見つめた……!
「ハーイ! 私は、悩める乙女達の恋を応援しているJK……!
恋のキューピットちゃんでーす!」
「は?」
どう見ても二十歳は過ぎている女が
紺色のセーラー服を着て、そこにいた……?
作者「世田谷区のM山って人の話が騒がれてますなあ!w」
せや姉「せやね」
作者「漫画家相手に、自分達で企画お願いしておいて、
教材データ無くしただの、ギャラ渋ったり、なめた対応しまくって
それを漫画にされて、炎上されてやんの!w」
せや姉「どうでもええけど、嬉しそうな顔し過ぎやろ?」
作者「だって、嬉しいもん!w」
せや姉「おい」
作者「いや、作者、世田谷区ではないけど、役所って
上から目線で無茶苦茶なこと言う職員多すぎだからね……
いい気味だと思ったのよ!w」
せや姉「そか」
作者「まあ、たま~に……本当にたま~に良い人もいるけど
そういう人って大体、臨時職員なんだよね……
正規職員って性格悪いの多いよ……」
作者「作者も、ハロワで役所関連の仕事の募集あったから、
面接いってみたことあるけど……
開口一番、『来ちゃったよ……』って言われたもんね!w
面接で!」
せや姉「うわあ……」
作者「別に、圧迫面接ってわけでもなく、ふつうに愚痴ってやんの!w」
作者「案の定、不採用!w」
作者「初めから採る気ないんなら、ハロワに求人票出すなよ、と」
作者「いや、規約か何かで、ハロワに求人出さないといけないんだろうけど、
採用する気もない求人とかホント迷惑だわ……マジやめて欲しい」
作者「ああ、ヤバイ……愚痴ってると、ホント止まらなくなりそう!w
この件、ヤバイから、この辺でやめとく!w
ホントねえ、役所関連はひどい人多い!」
せや姉「せやね」
作者「で、話を戻すけど、そんな経験があるので、
今回のM山さんの糞対応が炎上して
すっごい嬉しい!w
“公僕”って言葉を理解していない人多すぎなんだよね、この国は」
せや姉「せやね」




