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 41話: 赤い糸のふたり

(俺は、どうしたらいいんだ……?)


 光治は、自分の胸で、むせび泣いている毬愛に戸惑っていた……


 これがカップルであったら、

 彼氏が、泣いている彼女の頭を優しく撫でて

 慰めてやるものかもしれないが……?


 光治と毬愛はそういう関係ではないし、

 下手に女の頭に触るのは、

 セクハラと騒がれそうで、光治は怖かった……


 髪は女の命、というし……


(やっぱ手は出さないでおこう……)


 そう思って、光治は、毬愛を気にするのをやめ、

 天井をぼぉっと眺めた……


 薄暗がりの中、天井を眺めていると、

 先程までの映画のワンシーンが、次々と浮かんで来るようだった……


(しかし、いい映画だったなあ……)


 そうして、映画の余韻に浸っていた……


 ……


 映画【赤い糸のふたり】は、

 恋人同士の小指と小指は、赤い糸で結ばれている

 という赤い糸の伝説にちなんだ映画で……


 主人公のジョンとエリーは、

 その赤い糸に結ばれた運命の恋人同士なのだが、

 家同士の事情で、結婚を反対されていた……


 それでも二人は、こっそりと会い、

 愛をはぐくんでいたのだが……

 ある日、家族にそれがバレ、

 ジョンは家の地下室に幽閉されてしまう……


 事情を知らないエリーは、ジョンの家に何度も訪れて、

 彼がどこへ行ったのか、尋ねるのだが、

 ジョンの家族は、エリーに辛くあたり、追い返すだけ……


 ついには、ジョンの親は、彼に話を通さないで、

 勝手に婚約者を決めて……

 それを知ったエリーは、失意のあまり家に閉じこもってしまう……



 だが、結婚式の前日の夜……


 もう半ばジョンのことを諦めかけ、

 泣き崩れていたエリーの前に

 ジョンが颯爽と現れて……


『迎えに来たよ……エリー!』


 そう言ってジョンは、

 エリーを連れて、駆け落ちをする……!


 久しぶりに訪れた二人だけの自由な時間……!


 だが、運命の悪戯か……

 あと一歩で……

 ジョンの家族の影響力が届かない新天地に辿りつこうというところで

 エリーが不慮の事故にあってしまう……


 すぐに病院へ運ばれたが、

 時既に遅し、で……


 最期の瞬間、エリーはジョンに抱きかかえられ、

 微笑みながら言うのだ……


『あなたに出会えて……わたくし本当に……幸せでした……』


 そして、エリーは息を引きとった……


 ……


 いわゆる、バッドエンド……


 人によっては、フラストレーションがたまる終わり方かもしれない……

 運命の赤い糸をうたっておきながら、

 愛する者同士が結ばれず、物語が終わってしまうのだから……


(だけど、泣ける……すごくいい話だった……)


 だが、光治は、この映画に思うところがあって……

 何だか無性に感動したのだ……

 というのも……


(何となく……俺達の境遇に似ている気がする……)


 ジョンとエリー……

 愛する者同士が、一緒になれない運命……


 それを、自分と魅夜のことに重ね合わせて

 つい、考えてしまう……


 二人が身体を重ねることで、世界が滅んでしまう運命を

 どうしても考えてしまって……


(俺……本当にどうしたらいいんだろ……?)


 自問自答しても答えは出ない……


 何度も何度も

 ノルンにタイムリープしてもらって

 打開策を考えながら挑戦した……

 だが、その度ごとに失敗して来た……


 魅夜と付き合わないことも考えた……


 だが、駄目だった……

 魅夜と付き合わないでいた周回は、

 時が経つにつれて、魅夜への想いは募るだけだった……


 そして、またひとつになっては、世界を崩壊させ……

 時間を遡り……

 同じことを繰り返す……


 あとに残るのは、耐えがたい虚無感……

 そして絶望感……


(こんなにも……俺、あいつのこと好きなのに……)


 考えると、じわぁ~っと涙が出て来た……


(あ、やべ……!)


 慌てて、それを腕で拭き取ると……


「光治様……?」


 いつの間にか……

 毬愛が心配そうな顔をして光治を見上げていた……?


「あの……今……?」


 毬愛が、何か言いにくそうにそう言うと、

 光治は、弱々しく微笑みながらこう言った……


「あ、ああ……涙だよ……

 か、かっこ悪いよな……? 男のくせに……」


 そう言いながら、光治の目からは

 涙が止まらくなくなっていた……


「そんなことは……ございません……

 誰にだって泣きたい時は、ありますわ……」


 毬愛は、何となくわかっていた……

 光治が泣いていた理由が……


(魅夜様のことを……光治様……)


 そして、毬愛の胸がチクリと痛んだ……



 考えれば、すぐわかりそうなものだった……


 光治と魅夜の世界崩壊に至る運命……

 その説明を、毬愛は受けていたのだから……


(決して実ることの許されない恋……ですか……)


 きっと『赤い糸のふたり』に出て来るジョンとエリーという

 結ばれる運命にあるはずなのに、結ばれない登場人物と

 光治が自分達を重ね合わせるのは当然だろう……


 だが、毬愛は胸が痛かった……


 子供の頃から憧れていた映画『赤い糸のふたり』……

 運命の人と一緒に観ると信じていたその映画を……


 一緒に観た人が、他の女の人のことを考えて……


(光治様……わたくし、自分で自分のこと軽蔑してますの……!

 何故、わたくしは、こんなに嫌らしい女なのでしょうか!?

 でも……でも……!? この気持ちが抑えられません……!

 わたくし悔しいです……! それに、魅夜様のことが……!)


 毬愛は、怒りでどうにかなってしまいそうになるのを

 理性で無理やり抑え込んだ……


(はぁ……やめましょう……

 こんなこと考えるなんて、人としてどうかしています……

 それに、毬愛……? そんなこと……

 初めからわかっていたじゃないですか……?

 光治様みたいな誠実な方が、魅夜様を裏切るとでも思いましたの……?)


 そう考えて毬愛は、

 せめて、光治を元気づけてあげようと思い直した。


 光治に心の中を悟られないように、

 精いっぱいの笑顔を作る……!


「あの……光治様……?

 わ、わたくしが……その……」


 毬愛は『光治様と魅夜が結ばれる手助けをしましょうか?』と、

 そう言いたかったのだが……


「あ、あの……その……そのですねぇ……」


 言葉が出て来なかった……


 何だか……その言葉を言ってしまったら……

 幸せだった今日のひとときが、全て否定されるような気がして……


「わ、わたくしが……ぐす……光治様と……ぐすっ……」


 涙腺が緩んでくるのがわかった……

 もうそれ以上は何も言えない、と毬愛は感じた……


「おい、毬愛……?

 どうしたんだ……?」


「ごめんなさい……わたくし……わたくしは……!」



 さて、その時だった……?


 何かの運命の悪戯か……

 思いもよらないことが起こったのだ……


「すみませーん、お客さん……!

 次の上映準備とか掃除があるので、そろそろ……!」


 映画館の従業員が、声をかけて来たのだ……?


「え? え?」


 光治と毬愛の二人が、慌てて周りを見ると、

 もう座席に座っているのは、光治と毬愛のふたりだけだった……


「あ、今、外に出ます……!」

「ご、ごめんなさい、わたくしったら……」


 二人は同時に、慌てて動き出した……


 そして、どういう偶然か……

 慌てて動いたものだから、二人の顔と顔が図らずも接近して……?


「ん……!?」


 光治と毬愛は……

 その唇と唇が触れ合っていた……


 お互い、目を丸くして驚く……!


 それは、軽く触れ合っただけであったが……



 紛れもなく、キスだった……!

作者「な~んか、さっきすごかった……」

せや姉「何がや……」

作者「白いのがすっごい飛び回ってた……」

せや姉「またそれか!? 怖い話やめーや!?」

作者「今は大分収まったんだけど、本当何なんだろうねアレは……」

作者「そして、あれを見たあと必ずと言っていいほど……」



作者「汗腺ってさあ、汗の出る穴なんですけど……」

せや姉「うん」

せや姉「いや、待てや、さっきの白いのの話は?」

作者「やだ、白いのの話って何か卑猥……!w」

せや姉「おま……!? ふざけんなや!?」

作者「いや、そんな大した話じゃないって!w

   作者、預言者でも霊能力者でもないし!w

   ただ、毎回、地震とかの前に、

   白いのが空中を行き交って見えるんだけど

   今回は何か白いのがすっごく激しかったからなあ……

   何かあるのかなあ、と思って」

せや姉「マジか!?」

作者「さあ? 何もないんじゃない?」

せや姉「おいい!?」

作者「まあ、そんなことよりさあ、人の汗腺って

   3歳までにできあがるんだって話なんだけど」

せや姉「それがどうしたんや!?」

作者「何か、つっかかるねえ……ま、いっか。

   んで、3歳までに汗腺はできあがって、

   それ以降増えたり減ったりしないそうで……」

作者「だから、3歳までにどういう環境で育ったかによって

   汗っかきになったりならなかったりするそうです」

作者「作者は、6月生まれなんだけど、真夏みたいに暑い日だったそうで

   それのせいなのか、すっごい汗っかきなんですよ!w」

作者「何せ、暑くなくても汗出て来るからね!w

   夏場なんて、汗だらだらで下着がぐっしょぐしょになったり……」

せや姉「おいい!? 汚い話やめーや!?」

作者「失礼な!」

作者「パンツに茶色いのとか黄ばみがついたとかの話じゃないし!

   汗ぐらい全然汚くないじゃん!?」

せや姉「今言っとるやんけ!?」

作者「あ、お食事中の方、ごめんなさい」

せや姉「やから! 遅いっちゅうねん!?」

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