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  3話: 世界の終わりに、愛を誓う

 外では、空が真っ赤に染まっていた……!


 と言っても、夕焼けではない……

 空が割れて、そこから血のような赤いものが染みだし、

 空を赤く染めているのだ……


「なに……これ……?」


 魅夜は、顔面蒼白になって

 窓の外を、じっと眺めていた……


 それは、魅夜にとって初めての光景……

 だが、光治にとっては、何度も見て来た光景……


 世界の終わりのはじまり……


「風……?」


 魅夜は、窓がカタカタと揺れているのに気付き、

 近くの庭木に目をやると……?


 外では、物凄い強風が吹いており、

 木々を揺らし、木の葉を撒き散らしていた……!


 いや、『吹いている』というよりは、

 『吸い込まれている』と言った方が正しいかもしれない……?


 舞い上がった木の葉は、一直線に

 空の割れ目に向かって、風と共に飛んでいった……


「な、何なの……これ……?」


 魅夜は、驚き、慌て……そして、

 今にも泣き出しそうな顔をする……


(いつ見ても……こいつのこんな顔……

 見たくないや……)


 光治は、魅夜の横にそっと立った……


 すぐにでも、その空の裂け目は大きく広がり……

 そこがブラックホールとなって、全てを呑みこみ、

 世界は終わるだろう……


「世界が終わる、って

 本当のこと……だったの……?」


「だから、言っただろ……?」


「ごめん……嘘だとばかり思って……」


 魅夜は、しゅんとなって、

 申し訳なさそうに俺のことを見つめる……


 だが、光治だって、魅夜を責められない……


 光治は、魅夜と付き合ってたら、

 いつかこういうことになるってわかっていた……

 わかっていたのに、

 魅夜と付き合うのを我慢できなかったのだ……



『あの女とヤるなよ!? 絶対ヤるなよ!?』



 “アレ”にも、そう忠告されていたのだが……


 光治にとって、魅夜は、この世の全てだった……

 魅夜と、出会ったが最後……

 彼は、一秒でも長く彼女と一緒に居たいと思うようになり……

 それだけは、どうやっても我慢できなかったのだ……


「魅夜……俺の方こそ、ごめんな?

 もっと早く……

 本当のことを言っていれば、よかった……」


 そうすれば、もっと違った結果になったかもしれない……

 少なくとも、こうなることを打ち明けていれば、

 魅夜も納得して、光治と清い関係を

 続けてくれたかもしれない……


 光治は、そんな風に思うのだ……


「うん……

 いや、でも、たぶん、いつ言われても

 私、世界が滅びるとかそんな話……

 私、信じなかったと思う……」


 そうかもしれない……


 そして……?


「ぐすっ……ごめん!

 私……! 私、こんなことになるなんて!?

 思わなくて……ぐすっ!」


 魅夜の頬を涙がすーっと流れ落ちた……

 後悔の念で、顔がぐしゃぐしゃに歪んでいた……


「魅夜……」


 光治は、そんな顔の魅夜でさえ……

 今は愛おしく思えて来る……


(ああ、魅夜……!

 やっぱり、お前は、俺の天使だ……!)


 光治は、そんなことを思いながら、

 魅夜を優しく抱きしめると……

 その頭を、愛おしそうに撫でてやった……


「コウくん……?

 ダメだよ……そんなに優しくしたら……」


 不意に、魅夜はそう言って、

 光治の身体を手で押して、離れる……


「み、魅夜……?」


 彼女の突然の行動に、光治は、戸惑うも……


「そんなに……そんあに……やざじぐざれだらぁ……!

 づらぐなっぢゃうでじょお!?」


 そう言って、魅夜は、大泣きに泣き始めた。


 そんな魅夜に、光治は、ほっとしつつも、

 更に愛おしく感じるのだった……


「いやだよ……! こんなの……!?

 世界が終わる、だなんて……!?

 そしたら……もう二人は、もうお別れなの……!?」


「あ……ああ……」


 光治は、何と答えていいものやら、一瞬戸惑うが……

 正直に答えるより他になかった……


 嘘をついたところで……

 世界崩壊という残酷な現実からは、逃避しようがないのだ。


「そんな……!?

 こんな形で、コウくんと別れなければいけないなんて……!?

 うぅ……!

 いやだあああ……!

 二人は、やっと一緒になれたのに……!

 何で、こんな……!? こんなこと……!?

 ひどすぎるよお……!? こんなの絶対おかしいよ!?」


 魅夜は、光治の胸に自分の顔をうずめると、

 また盛大に泣き始めた……


 そして光治は、

 そんな魅夜を、優しく抱きしめることしか

 できなかった……


「魅夜……! ごめん……!

 でも、俺だって辛いんだ……!」


 魅夜は、光治の、その言葉を聞いて、

 はっとして顔を上げる……


 光治の目からは、涙が後から後から

 こぼれおちていた……


「コウくん……!?」


 魅夜は、光治の涙に、戸惑ってしまう……

 男の人の涙を間近で見るのは、初めてだったから……


「私の方こそ……その……

 ごめん……ごめんね?

 私が、コウくんを無理やり襲ったりなんかしたから……!

 コウくんは折角、我慢していたのに……」


「いや、いいんだ……!

 俺だって、こんなことにならなきゃあ……

 お前のことをいつだって抱きしめたい……!

 だって、出会った時から! お前のことが好きだったんだし!」


「コウくん……」


 魅夜は、彼氏の、改めての告白に

 胸を「きゅん」と高鳴らした……


 そして、魅夜が、ぽぉ~っとなって我を忘れていると、

 光治は、魅夜の肩を掴んで、真剣な眼差しで

 こんなことを言って来る……


「それより、魅夜……?

 世界の最期に、お前の顔を見せてくれないか?

 目に焼き付けておきたいんだ……」


「コウくん……

 わかった……」


 そして、魅夜は、

 じっと自分のことを見つめて来る光治に、応えるように

 自分も、光治のことを見つめ返した……


 瞬間、二人の視線が重なり合い……


 二人は、お互いがもう……掛け替えのないぐらい

 どうしようもなく相手を愛していることを自覚した……!


「魅夜……愛してる!」


「コウくん!

 私だって……愛している……!」


「魅夜……!

 たとえ、世界がどうなろうとも……!

 俺達はいつも一緒だ!」


「うん! コウ……くん……!

 大好き……!」


 光治の顔が近付いて来て……

 魅夜は目を閉じる……


「ん……」


 そして、二人は、幸せなキスをした……





 やがて、世界の割れ目から光が溢れ……


 その光に包まれると、世界は終わった……


 ……


 …… ……


■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


 …… ……


 ……


 そして、光治が再び目を開けると……


 目の前で、きらびやかな白い衣装を身にまとった

 銀色の髪をした美女が……


「あ……あああ……!

 何でや……何でや……!?」


 頭を抱えて、呻いていた……


「よお、女神……

 1ヵ月ぶりくらいか?

 お前なんかに会いたくもなかったがな……」


「お前……ふっざ!?

 ホンマふっざけんなよ!?

 自分のやったことわかっとんのけ!?」


 銀髪の美女は、殺意のこもったような

 鋭い目つきで光治を睨みつけていた……


「ふん……!

 どうした? 頭抱えて?」


「やかましい……!

 誰のせいやと思うとる……!?」


「あ、そっか! 生理痛か?

 てか、お前のようなババアでも

 まだ生理って来るんだ?」


「自分、ホンマ最低やな!?

 今時、オッサンでも言わんような

 殺意のわいて来るジョーク言いおってからに……!?

 彼女との差、つけ過ぎやろ!?」


「チチチ……!

 一途、と言ってくれないか?

 もっとも! お前のような行き遅れのババアには

 理解できないだろうけど! はっ!」


「なぁ~にが、一途じゃあ!?

 この色ガキがあ!?

 お前らのせいで、また世界が消滅(・・)したんやど!?」

作者「ゲリラ豪雨っていうか、カミナリが

   山沿いとか、人気のないところでばっか起こってて笑う!w」

作者「カミナリは、余程の恥ずかしがり屋か、

   人目を避けなければいけない自覚があるのだろう!w」

せや姉「何言ってんや、こいつ?」



作者「ぷはーっ! 何週間ぶりかにお酒呑んだぞー!w オラー!w」

せや姉「おい、JKを自称しとるやつが酒呑むなや」

作者「なんらと!? JKだって、料理の味見で呑むやろ?

   調味料酒とかぁ!w」

せや姉「いや、それ味見なくなっとるやろ、呑んでるんなら……」

作者「まあ、キッチンドランカーって言うもんな」

作者「あれー?」

せや姉「どした?」

作者「思ったより酔っぱらってるなあ……?」

作者「何か、足元がちょっとフラフラする……?

   氷結の6パーセントのやつ1本なのに……?」

せや姉「歳とったんやろ?」

作者「うっさいわ!w」

作者「そして、あー……くそー……!」

せや姉「どした?」

作者「顔が火照って来て、余計あっちくなってきた……

   てか、あちーよお……!」

せや姉「たしか、前も同じこと言うとったよな?」

作者「うん、だから、酒やめてたんだけどさあ……」

せや姉「学習能力ないんか、あんた?」

作者「だって、呑みたくなったんだから仕方ないって!w」

作者「でも、酒断っていたら、すごい勢いで体重が減って笑った!w

   やっぱ飲酒すると体重増えちゃうのね……」

せや姉「ん? てことは……?」

作者「うっ……!」

作者「い、いや!? この夏は頑張って体重随分減っていたし

   きっと1回の飲酒ぐらい大丈夫だってヴァ!?」

せや姉「だと、ええな? ぷぷぷ」

作者「感じ悪いなあ……」


作者「あと、アレだ……お酒呑んだから、翌朝は……」

せや姉「おい!? それ以上は、やめーや? な?」

作者「作者、お酒呑むと、翌朝、お腹壊すので

   パンツに茶色い物が……」

せや姉「やから!? やめや言うとるやろ!?」



作者「山口県の2歳児見つかったって!

   ホントよかったあ! 心配してたんよ!」

せや姉「ホンマな」

作者「大体、2歳児を一人で帰らせるとか正気を疑う!

   意識もあるし、受けごたえもできるそうだけど

   絶対、事故とかに遭うでしょ!?

   お祖父さん何考えてるの!?」

せや姉「せやね」

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