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 29話: 魅夜 と 毬愛(2)

 今、まさに、光治は、

 貞操の危機にあった……!?


「み、魅夜!? 早まるな!?

 俺達、まだ中学生だから……!」


 光治は、そう叫びながら、

 ズボンの端を懸命に引っ張って、上げようとする……!?


 というのも……

 魅夜が、ズボンを引き下げようとしているからだ……!


「コウくん……! 一緒に……!

 大人になろうね!」


 魅夜は、ヨダレを垂らしながらそう言った……!


 そこには、いつもの清楚な魅夜は居らず

 一匹のケダモノがいた……!?


「ひぃ!? お、犯される!?」


「だいじょうぶ、だいじょうぶ……

 こわくない、こわくない……! ふふふ……!」


「らめぇ! 元の魅夜に戻ってぇぇええええ!」


 だが、逆らってズボンを上げようとしても、

 魅夜はもの凄い力でズボンを引き下げにかかるもので、

 光治の抵抗むなしく……!


 ズボンはズルズルと脱がされて……!?


(ああ……もう……ダメだ……)


 光治が諦めかけた……


 その時だった……!?



 バタンッ!



 勢いよく扉が開けられ、

 何者かが光治と魅夜のいる部屋に入って来た!?


「フリーズ! フリーズ!

 動くな……ですわ!?

 手をあげて下さい!」


 こちらに銃を構えた人影が

 叫び声をあげた!


 それは一人の少女だった……!


 金髪碧眼の、その少女は、

 怒りの表情で光治達を睨みつけていた……!


「ま、毬愛……!?」


 魅夜が驚いた顔をして、そう叫ぶ!

 そう、部屋に入って来た少女こそが

 この家の令嬢、陣風毬愛だった……!


「た、助かった……? 犯されずに済んだ!」


 光治は、半泣きになりながら、胸を撫で下ろす……


 既にズボンを魅夜に脱がされている状態……!

 パンツも半分ずらされていた……!


 あともう少し遅かったら、光治は、

 愛する魅夜にレイプされていたかも知れない……!?


 そして、それは、毬愛の目からも明らかで……?



 パーン! パーン!



 突然、毬愛が床に向かって発砲した……!?


「ちょ……!? おま……!?

 何撃っとんのや!?」


 銀髪の女性が、毬愛の手を上から握って

 撃つのを止めさせる……?


「何だかイライ……いえ、手が滑りましたわ……!」


「手が滑ったような撃ち方やなかったで、今の!?」


 それは、ノルンだ……!


 ノルンが毬愛を止めてくれたんだ……!?


「あ……」


 そして、ノルンは、光治の姿を見つけると、

 顔を赤らめながら、そっぽを向いてしまう……


(ヤ、ヤバいわ……これ……! まともに顔見れへん!?)


 ノルンは、光治の顔を見ていると、

 ファーストキスを奪われた挙句、

 セックス寸前のところまで身体をまさぐられたのが思い出されて

 恥ずかしくなって来るからだ……


 一方、光治の方も、

 そんなノルンの反応を見て、

 何か気まずそうに、目を泳がせてしまう……



「ねえ……コウくん……?」


 ふいに、光治の真横から魅夜が尋ねて来た!?


「うわ!? ビックリした!?

 ち、近い!? 顔、近いから!?

 な、何だよ!? 急に!?」


「今、あの銀髪の人から目を逸らしたよ、ねぇ……?

 んっん!?

 あの人と何かあったのかなぁ……?」


「え? いや!? その!?

 なななな、何でもないぞ!?」


 光治は、嘘をつくのが下手である……

 しどろもどろになって、それはもう……

 自分から嘘をついていますと、自白しているようなものだった……


 そして魅夜は、それを見逃さず、

 まるで肉食獣のような目つきで光治のことを睨みつけ、

 静かな口調でこう言うのだ……


「ねえ……コウくん……?

 人と話す時は……目を見て話そっか……?

 ねえ……? 何で目を逸らすのかなぁ……?

 何だか、やましいことでも……あるのかなあ!?」


「あわ!? あわわわ!?」


「ねえ!? どうなの!?

 何かあったんだよねえ!? その反応……!?」


 そう言って魅夜が、

 光治に追及しようとしたところで……



 パーン!



 床に発砲音が響いた……!?


「魅夜様……?

 こちらへ、いらしていただけますか?」


 毬愛が銃を構えながら、

 手招きして、そう言った。


「はあ?」


「ちょっと、二人きりで……

 光治様には内緒のお話をしたいのですが……?」


 言葉こそ丁寧だが、威圧感があった……!


 何やら、並々ならぬ凄味があったが、

 魅夜も負けじと、強い気持ちで言い放つ!


「は? ふざけないで!

 何で私があんたの言うことなんて……!」


 すると、魅夜の言葉を遮るようにして

 毬愛が、くすりと笑いながら言う……?


「あら? 聞く必要あると思いますよ?」


「は? 何言って……」


「魅夜様?

 ポケットの中から……

 何か無くなっているものが、ありませんこと?」


 魅夜は、首を傾げながらも、

 スカートのポケットに手を入れた……


 何やら、嫌な予感がしたからだ……?



 そして、ポケットの中を探って……


「あ……!」


 思わず声を上げた!


 無い……!?


 光治の白ブリーフが、ポケットにないのだ!?

 光治のニオイが漏れないよう、

 真空パックに入れてたブリーフが……!?


(きっと、媚薬をのまされた後だ……!?)


 魅夜は、無言のまま、毬愛を睨みつける……!


「ふふ……その顔……!

 お気づきになられたようですわね……?」


「あんた!?」


 魅夜が悔しそうに呻くと、

 毬愛は、勝ち誇ったように微笑みながら言う……


「聡明な魅夜様なら、

 わたくしの言いたいこと理解して下さりますよね……?

 さあ、こちらへ、いらっしゃって……?」


 つまり、光治の前だから、皆までは言わないが、

 こういうことだろう……



『言う事を聞かないと、

 魅夜が、光治から盗んだブリーフを常に持ち歩いている変態だと

 バラすぞ……?』



「くっ!? 卑怯な!?」


「ふんっ、何とでも仰って下さい……」


 そんなことをバラされたら、どうなるか……?

 考えたくもないが、

 光治との関係が壊され、

 恋人とは程遠いものとなってしまうことだろう……!?


「むしろ、これだけオブラートに包んでいるわたくしに

 感謝すべきでは……?」


 陣風毬愛……!

 調子に乗りやがって……!?


 魅夜は、勢いよくベッドから立ちあがると、

 自分の衣服を整えて、毬愛のところへ向かう……!



 そして、毬愛のすぐ近くまで来ると、

 光治には聞こえない程度の小声で、毬愛に喰ってかかった!?


「卑怯者!? 毬愛……!?

 あんた、どういうつもりよ!?」


 魅夜がそう言うと、毬愛は、

 冷たい視線で毬愛を睨みながら、こう返す。


「どういうつもりも何も……

 魅夜様の方こそ、どういう、おつもりなのですの?」


「はあ!? 私!?」


「人様のお家に上がり込んで、

 殿方とえっちなことして……

 ここ、えっちなホテルとかじゃないのですけどねぇ……?

 というか、まるでケダモノ様ですよね、今の貴女?」


 何故だろう、魅夜には、

 毬愛の言葉が刺々しく感じられた……?


 さっきは、媚薬を盛って来るぐらい、

 二人がくっつくことを望んでいたはずなのに……?


「はあ!? 何それ!?

 そもそも、あんたが私に媚薬を盛ったからでしょ!?

 あれのせいで、おかしくなっちゃったんだから!」


「あら、薬のせいだけなのですか……?

 へえ……そうですか? ふふふ……」


 毬愛が、小バカにしたような表情で

 くすくす笑いながら魅夜に言った……!


 魅夜は、カチンと来るが……

 こんな安っぽい挑発に乗せられるなと、

 自制心を働かせて、心を落ち着かせる……


「あんたさあ……?

 私のこと応援してくれるんじゃなかったの?」


 魅夜が、落ち着いてそう言うと、

 毬愛は、にっこり微笑む。


「ええ、もちろん、結び付けて差しあげますわよ?」


「じゃあ!?」


「でも、それ……

 今すぐ、じゃなくてもいいですよね?

 それに、よぉく考えたら、

 知り合いに、お家の部屋を貸して

 エッチなことをしていただくのって、

 虫唾が走るほど、悪寒がしますので……!」


 毬愛のその言葉に、魅夜の勘が働いた……?


(こいつ、コウくんのこと好きなんだ……!?

 私とコウくんがイチャイチャしているのを見て

 横恋慕したとかなんだ……!?)


 そんなことを考えていたら、

 沸々と怒りが込み上げて来た……!?


「この!? 嘘つき! 陰険!

 卑怯者!? 泥棒猫!?」


「フン、何とでも仰って下さいな!

 貴女なんて殿方のパンツを被って喜んでる

 変態女ではありませんか!?」


「はあ!? 何言ってくれちゃうわけ!?

 ていうか、どっちが変態だ!?

 私のファーストキス奪っておいて!?

 この変態令嬢!?」


「へ、変態れい……!?

 あ、貴女、失礼じゃございません!?

 貴女と光治様をくっつけて差し上げようとしている

 このわたくしに向かって……!?」


「ふん! あんたなんかに助けてもらわなくても

 二人は幸せになりますしぃ!?」


「あら……できるといいですわね?

 でも、お付き合いするなら、

 お互いのことをよく知らないと、ですよね?

 光治様にパンツの件をお教えしたら、

 一体どうなってしまうのでしょうか?」


「あ、あんた!?

 そんなこと……絶対許さないからね!?

 てか、自分で最低だと思わないの!?」


「何ですか? やりますか?」


「常套じゃん!?」


 そして、

 魅夜と、毬愛は、お互いに近寄ると

 顔と顔と近づけて、火花が散るぐらい相手を睨みつけた!


「おい!? 喧嘩すな!?

 やめぇや!?」


 ノルンが割って入って、二人の喧嘩を止めた……!


「何、この人……?」

「女神様、止めないでいただきたいのですが……?」


 二人は口々に、ノルンに文句を言う……

 どうも相当やる気でいたようだ……?


 ノルンはため息が出るようだった……


(あかん……

 陣風毬愛は、まともな子やと思うてたのに……!?

 なして、光治の周りには、ヤバイ女しか集まらんのや!?)


 ノルンは、そう思いながら、

 光治の方を向く……


(くっ……ここは光治のためにも、

 やはり、一番まっとうな、うちが犠牲になって、

 光治の彼女にならんといけないやつやろか?)


 そして、ノルンは光治に向かって、

 大きな声でこう言い放つ……!


「光治? うちなら、いつでもOKやからね?

 う、うち! もう、あんたに奪われてしまったし……!」


 光治は、そんなことを言われて

 『は? 何言ってんだ、こいつ?』と思うが、

 声には出さなかった……


 何故なら、ノルンの後ろから……

 殺気立った二人の目が見えたからだ……


「ちょっと……

 ぽっと出のくせに、何抜け駆けしてんの?」


「女神様、今の発言!?

 どういうこと……ですの!?」


 二人は口々に、ノルンに詰め寄った……!


「い、いや……うち……

 光治に【はじめて】を奪われてしもうて……」


「おい!? バカ!? 言い方!?」


 光治が慌てて、止めに入るが……


「んっん!? コウくぅ~ん!?」

「どういうことですの!?」


 その後、何が起こったのかは定かではない……



 そして、こうして、『陣風家で世界崩壊未遂事件』は、

 静かに幕を閉じたのであった……

作者「やっぱ子供かわいいよお!w」

せや姉「どした、急に?」

作者「親戚の子の動画見てたんだけどさあ!w

   超かわいいの!w うへへへ!w じゅる!」

せや姉「おまわりさ~ん!?」

作者「何かさあ、動物園に行って、

   ライオンが気に入ったみたいでね?

   四つん這いになって、ライオンの真似してんの!w

   ぐへへへへ! かわいいよお!w」

せや姉「せやね」

作者「ちゃんと怖そうな顔しているところがまた……!w」

作者「ああ……子供ほしい……

   っていうか、早く結婚したい……」

せや姉「相手もおらんのに、結婚なんてできるわけないやろ?」

せや姉「それと、結婚できるようにゼクシィ読むとか

    婚活に登録するとか努力せいや?」

作者「い、いや……何か、そういうのは怖いし……

   それに、この歳でそういうことしているの見られて

   店員さんに『なんか、ひっしだな、この人』って

   思われるのは嫌だし……」

せや姉「そんなんやから、いつまでも……」

作者「わかってる……わかってるから皆まで言わないでくれ……」

作者「それに、街を歩いていると、今だに

   二度見とかされるから、

   『おお、やっぱり、自分ってまだまだイケる方なんだ?』

   って油断してしまって……

   高校生なんか、ガン見してくる子もいたし……!

   んで、自分がふり向くと、視線を逸らすんよ!w うはは!w」

せや姉「それ、別にあんたに見惚れてたとは限らんやろ?」

作者「わかってる……わかってるんだ……

   でも、夢ぐらい見させてくれ……ぐす……」

せや姉「もう末期もいいところやないの、こいつ……

    あ、あかん……叱る気ぃすら失せてくるわ……」

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