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 28話: お前の全部が好きなんだよ!

 光治は、魅夜のブラウスのボタンを掴んだまま、

 固まっていた……


 魅夜に『ねえ、Hしよ?』と言われたからだ……


 魅夜からのセックスのお誘い……

 いや、いつか来るものと覚悟していたが、

 いつも通り、高校2年の春過ぎ頃と思っていた……


 それがまさか……?

 今回の周回では、中学生の段階で……!

 しかも初っ端とは……!?

 だって、今日会ったばかりだぞ!? この周回では!?


 どうなってるんだ、最近の中学生は……!?

 性が乱れ過ぎているだろ!?

 俺が中学生の頃はなあ……! もっと慎ましやかに……!


 って! 俺も今、中学生じゃん!?


 ……などと、自分自身とノリツッコミしてしまうぐらい

 光治はパニックになっていた……!


(OK……! 落ち着け……! もちつけ……!)


 とにかく、マズイことは確かだ……!?

 もし、こんな中学生の段階でセックスして

 世界を崩壊させようものなら、

 時の女神ノルンに何言われるか、わかったもんじゃない……!?



『このロリコン! 最低や!? このゴミクズ!?

 中学生に手を出して恥ずかしくないんか!?

 変態! 変質者! あー気持ちワル!

 あんたの豚のような顔見てると吐きそうや!

 おえええ! 近寄るな、変態!?』



 そう罵倒しながら、汚物を見るような目で

 光治のことを睨みつけて来るノルンが容易に想像できた……


 ある種の業界の人間なら

 ノルンの罵倒も【ご褒美】となるのだろうが……


 生憎、光治は、そんな業界には所属していない……

 ただ精神的に苦痛なだけだ……


 いや、そもそも、その想像、

 光治も中学生だから『ロリコン』との指摘が

 おかしいのではあるが……



 光治は、心の中で、

 自制心を働かせようとする……


(OKロリータ、NOタッチ!

 OKロリータ、NOタッチ! よし、俺は大丈夫だ!?)


 だが、そう思っていても、身体は正直なもので……?


 魅夜から『Hしよ?』と言われてからというもの、

 下半身への血流の流れが凄まじく……!

 否が応にも、おっきしてしまう……!?


『ご主人様チン!

 ぼく、この子の洞窟探検したいですチン!』


 ついには、光治の下半身がそう言っている幻聴まで

 聞こえて来た……?


「うるさい! 黙れ、俺の分身!

 今、取り込み中だ……!?」


『ご主人様チン! 御言葉ですがチン、

 据え膳ですよチン!?

 そんなこと言ってチン、男として恥ずかしくないのですかチン?』


「チンチンうるさいぞ、お前!?

 そりゃ、俺だって魅夜の洞窟を調査したいところだが、

 それには、世界の命運がかかってしまうんだ!?

 許可できん……!」


『そんなぁ……! あ、チン』


 ……


 一方、魅夜は魅夜で、

 固まってしまって微動だにしない光治を見つめて、

 何が起こったのか、把握しかねていた……


(え? これ……何……?)


 光治はどういうつもりなんだろう……?


 というか、『Hしよ』と女の方から誘ったのに、

 光治が何もして来ないとは思わなかった……?


 男がその気になるテクニックとか書いてあったのに、

 ネットの情報が嘘だったのだろうか……?


 いや……?

 もしかして、光治は、不純異性交遊とか、

 そういうのがダメだったのだろうか?


 光治は、そこまで潔癖症だったのだろうか?


(うわ……だったら失敗した……!?

 Hしよ、なんて言って、私のこと、

 下品な女だと思って、気持ち悪く思ったかもしれない……?

 てか、もしかして嫌われたかも……?)


 魅夜は、そう思って、泣きそうになりながら、

 視線を下ろすと……


 光治の股間に、ふと目がいった……


「あ、おっきしてる……」


 魅夜は、思わず呟いた……


 そう……

 光治の股間は、自己主張するかのように

 こんもりとテントを張っていたのだ……


「こ、これは……その……!?

 ごめん……!」


 光治は、魅夜の呟きを

 非難されたのかと思って謝るが、

 魅夜は、満面の笑顔で、それを喜んだ……!


 そして……


「ねえ、コウくぅん?

 え、Hしようよお……!」


 そして、ダメ押しとばかりに、

 畳みかけた……!?


 光治は、驚いたように目を丸くして、

 それから咳払いをすると、魅夜に向かって

 真剣な表情で言うのだ。


「み、魅夜くん!?

 お、落ちつこう……!? な?

 俺達、まだ会ったばかりだから!

 いくら何でも早過ぎるだろ!?」


「会ったばかりじゃないですぅ!

 私達はもう、子供の頃に会ってますぅ!」


 そ、そういえばそうだった……!


 その子供の頃の記憶が光治にはないので

 すっかり忘れていたが……


「だ、だけど……!

 お、俺達、まだ中学生だから!

 こ、こういうのは、もっと大人になってから……! ね?

 と、とにかく、早過ぎるから!?

 魅夜も、もっと自分のこと大事にして……」


 光治が、そうやって懸命に

 『不純異性交遊はいけないよ?』と説得しにかかるが……


「う……ぐすっ……うぅ……!」


 突然、魅夜は泣きだしてしまう……!?


「み、魅夜……!?」


「うぅ……コウくんは……

 ぐすっ……私のこと……

 嫌いなの……?」


 魅夜の目からは、本当に涙が流れていた……?


「そそそそそ、そんなこと!?」


 人に泣かれるというのは、とても慌てふためくものである……

 とくに、光治にとっての魅夜のように

 好きな人に泣かれるというのは、

 とても精神に来るものがあるのだ……


「バ、バカ! お、お前……!

 俺はお前のことを思って、だなあ……!」


 魅夜の涙は本物であったが、

 演技でもあった……


 忍法【ナミダの術】……

 一流の忍者は、涙ですら

 自在に流すことができるのだ……


「ねえ、コウくん……?

 私だって恥ずかしいんだよ……?

 女の子がここまで、したいって言ってるのに……

 うぅ……ぐすっ……えぐ……えっぐ!」


 そう言ってから、魅夜はまた泣き始めた……


 その泣き声を聞いて、

 光治の精神は揺さぶりをかけられた……!


(もう……ヤるしか……ないのか……!?)


 だが……?

 その時だった……


 ふいに、過去に聞いた言葉が浮かんで来たのだ……?



『君は、彼女の何を知っているの……?』



 恋の女神フレイアの言葉だった……


 光治は、その言葉に、はっとする……!?


(そうだ……!?

 あいつは……あの糞女神は、何て言った……?

 魅夜のことを知っているってのは、どんなことだと……?)


 光治は、記憶を思い起こす……


(そうだ……確か……?)



「コウ……くん……?」


 固まったままでいる光治のことが、心配になった魅夜は、

 不安そうに尋ねた……


 すると、光治は、真剣な眼差しを魅夜に向けると、

 真っ直ぐにその瞳を見つめながら、こんなことを言って来る……?


「なあ、魅夜……?

 質問したいんだが、ちょっといいか?」


「え? 何? 改まって……?」


 何を言う気だろう……?


 魅夜は一瞬構えたが、

 光治の質問は、予想外のものであった。


「お前の好きな食べものって……何だ?」


「は?」


「な、何、急に……?

 好きな食べ物……?

 そんなこと急に言われても……?」


 思いもしなかった質問に、

 魅夜は、どぎまぎしてしまう……


「じゃあ、好きな映画は……?」


「え、映画……?

 えーと……何だろ?

 映画、最近観てないからなあ……」


「最近、感動したことは……?」


「今度は、感動したこと……?」


 そう言いながら魅夜は、真剣に考え……


 すぐに思いついた……!


「コウくんが……

 久しぶりだったのに、

 私の名前を覚えててくれたこと!」


 魅夜は、にっこり笑って、そう言った。


「感動した……!

 すごく嬉しかったの!」


「そ、そうか……」


 その魅夜の笑顔に、

 光治は顔を赤くして、そっぽを向いてしまう……


 照れていたのだ……


「魅夜? 俺さあ……悔しいけど、

 お前のこと、何も知らないんだよ……

 好きな食べ物も、好きな映画も……

 最近感動したこと……は、さっき聞いてわかったけど、

 でも、お前の口から聞くまで思いつきもしなかった……」


 光治は、本当に残念そうにそう言って、

 ため息をした……?


 魅夜は、心の中で『それがどうしたんだろ?』と思っていたが……


「俺……そんななのに、お前のこと

 抱けないよ……」


「何で!?

 今の話の流れで、どうしてそうなるの!?

 私のこと……その……嫌いなの?」


 不安になった魅夜は、恐る恐る……

 窺うような視線で光治に尋ねた。


 すると、光治は真剣な表情で魅夜を見つめる。


「そりゃ、抱きたいよ!

 お前みたいな美少女と

 エッチなことしたい!」


「び、美少女……!?」


 光治が、魅夜のことを真っ直ぐ見つめながら

 【美少女】と言ったので、

 魅夜、頬を赤らめてしまう……!


「だけどさあ……!

 さっきも言ったけど、俺、お前のこと……

 ほとんど何も知らないんだ……!

 それなのに、お前のことを抱くって……!


 それって何だか、お前のことを……

 身体だけしか見てないってことみたいで……!

 嫌なんだよ! そういうの!


 俺が愛しているのは、お前の全てなんだ!

 身体だけじゃ……いや、外見だけじゃないんだよ!

 中身も含めて、お前の全部が好きなんだよ!」


「コ、コウくん……」


 魅夜には、光治の誠実なところが伝わって来て

 すごく嬉しかった……


 本気で自分のことを愛してくれているのだと感じて

 顔がにやけてしまいそうだった……


「俺、お前のこと好きだ!

 だけど……いや、だから、か……

 お前のことをもっと知って、

 もっと好きになりたい!

 だから、それまで抱けないよ……!

 すまん! この通りだ! 許してくれ!」


 そう言って、光治は、深々と頭を下げた……!


「コウくん……

 私のこと、そこまで思って……!」


 魅夜は、目を潤ませると、

 感極まったのか、光治に抱きついて来た!


「コウくぅん! コウくぅん!

 私だって、コウくんのこと、大好きだよ!」


 そう言って、魅夜は

 自分の身体を光治に押し当てて来て……?


「でもね……?」



 ドサッ!



「え……魅夜……?」


 気が付くと、光治は……

 魅夜に押し倒されていた……?


 見上げると、魅夜が

 顔を赤らめながら……恥ずかしそうにしながらも……

 手でヨダレを拭いて、光治のことを

 淫靡な笑みを浮かべて見下ろしていた……?


「コウくん? ごめんね……?

 コウくんの誠実さ、痛いほどよくわかったけど……!

 私のこと大切にしたいって気持ち、わかったけど……!

 コウくんが愛の言葉を語る度に……!

 か、身体がどうしても、コウくんと一緒になりたくなって……!」


「あ、あの……み、魅夜さん……?」


「こ、こんな……! コウくんの誠実さを裏切るような真似して

 本当に悪いと思うんだけど……

 毬愛に、薬をのまされて……敏感になってて……!

 それなのに、コウくんが、私のこと愛してるなんて

 嬉しいこと言うから……ますます我慢できなくなって……!

 もう……私……気がおかしくなりそうで……!?

 ごめん……! こんなはしたない私で……ごめん!

 でも、もう我慢の限界なの……!」


「く、薬って……何をのまされたんだ……?」


「び、媚薬!」


 ちょおおおおおおおおお!?

 なんつーもん、うちの魅夜にのませてんじゃあ、あの令嬢!?

作者「雲の発生源が変わっただけで、ま~た大陸の方から雨雲やってくるのね……」

作者「いい加減にしろよ……」

作者「しかも、今度は南海トラフに沿う様な雨雲の流れ……」

作者「また来るのかなあ……? 地震……」



作者「高校生の頃の話なんだけどさあ……」

せや姉「うん」

作者「作者が街中を歩いていたら、見知らぬ人達に集団で……」

せや姉「え!?」

作者「手を合わせて、拝まれたことあるの!w」

せや姉「は?」

作者「ホント、『は?』って感じだよね!?

   急にだよ! 急に!

   横断歩道を歩いていたら、

   白い服を着た集団が、横断歩道の先にいて

   手を合わせて拝んでくるの……!?

   超こわかった!w」

せや姉「い、いや、そら怖いやろうけど……

    『見知らぬ人達』と『集団で』というワードで

    別のもの想像したやんけ……」

作者「んっん? なぁにを想像したのかなあ? ぷぷ!」

せや姉「や、やかましいわ!?」

作者「それにしても、何で拝んで来たんだろうね、あの集団……

   いや、そうやって興味もつとヤバそうだから

   なるべく記憶を封印して来たけれどさあ……

   作者、別にお寺の生まれでも、神職でも何でもないよ?

   親戚にもそういう関係の人いないし……?」

せや姉「しらんがな」

作者「まあ、作者はたまに、亡くなった親の声が聞こえるけどね」

せや姉「は?」

作者「あと、知り合いの知り合いに預言者がいるけど、関係ないか……」

せや姉「は?」

作者「ただ、その人は、

   親戚に40過ぎてから子供が生まれること預言しちゃったから

   私は勝手に本物だと思ってんだけどさ……」

せや姉「は?」

作者「その人が言うには、作者の未来は明るいらしいんだけど……

   今の、この状況で……ちっとも当たるような気がしないんだよなあ……」

せや姉「せやね」

作者「はあ……大層なことはもう望まないから、

   せめて人並みの幸せが欲しい……

   現実が辛すぎる……ホント毎日……」

せや姉「そういう湿っぽいのやめよ?

    てか、もう寝よ! 寝よ! 寝て忘れよ!」

作者「せやね」

せや姉「おい」

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