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 26話: ねえ、Hしよ?

 光治は、魅夜のブラウスのボタンを

 一つ一つ、慎重に外していく……


 自分に『興奮するなよ……?』と言い聞かせながら……


「あ……」


 だが、緊張で、つい手が震えてしまい……

 光治の手が、かすかにだが、

 魅夜の柔肌に触れてしまう……


「ひゃう……!」


 それは、触ったか、触らないかという程のものであったが、

 魅夜は、媚薬が効いているせいもあるのか、

 ビクンと身体を震わせて過敏に反応し、声をあげてしまった……


「ご、ごめん!

 そ、そういうつもりじゃなかったんだ!?」


 魅夜の悲鳴ともとれる声に、光治はびっくりして、

 つい謝った。


 裏声で、妙に高い声で……


「ふふ……!」


 光治の、その声が、あまりに可笑しかったもので、

 魅夜はつい笑ってしまった……


 突然笑い出した魅夜に、光治はびっくりして手を止め……

 そして、主人に叱られた仔犬のような

 悲しそうな表情を見せる……


 魅夜は、それで、また笑いそうになるが、

 そこをぐっと堪えて、こう言うのだ。


「ごめんね? 急に笑ったりして……」


 光治は、魅夜にそう言われて、ほっとした。


「や、いいけど……?

 な、何か可笑しいところあったか?」


「いやね……

 コウくん……やっぱり昔から変わらないなあ……

 って思って……」


 魅夜は、心の中で『誠実過ぎるんだよね、君は……』なんてことを

 考えてしまう……


(こういう時、男の人は狼なるって聞いたけど……

 コウくんだけは、違うのかな……?)


 それとも我慢しているのだろうか?

 私のことを考えて……?

 そう思うと魅夜は、光治に大切に扱われている気がして

 自然と顔がにやけてしまう……


 しかし、一方、光治は、

 魅夜の台詞を聞いて、思うのだ……


(『昔から変わらない』……かあ……)


 やっぱり、魅夜と中学以前に会ったことがあるのだろうか……?


 高校2年の時に魅夜に出会って……

 あの時が、初めての出会いだと思ったが……?


 そして、

 ぼんやりと、そんなことを考えていたせいだろうか、

 光治はつい、魅夜にこんなことを尋ねてしまう……


「なあ、魅夜……

 俺達って、前にどこかで会ったんだっけ……?」


 言ってから、光治は心の中で『しまった!?』と思った。


 何故なら、魅夜が頬をぷくぅっと膨らませて、

 怒り出したからだ……!?


「ええー……覚えてないの?

 あんなことがあったのにぃ……!?」


「ご、ごめん……」


「それに、変な質問……!

 コウくんは、私のこと【魅夜】って言ってくれてるけど……

 君は……

 会ったかどうかも判らない相手の、名前は覚えているの?」


「いや、その……」


 光治は、どぎまぎしてしまった……!


 だが、訳を話したくても、

 どう説明したものか、で悩んでしまう……

 タイムリープのことを話しても、

 すぐには信じてもらえないだろうし……


 過去の周回で、魅夜は、そういった非科学的なものは、

 実物を見なければ、すぐには信じてもらえなかった……


 特に、セックスすると世界が崩壊するなんてこと、

 過去の経験から考えて、

 絶対信じないだろう……


 それじゃあ、世界崩壊と因果関係が結びついているタイムリープなど

 全く説明できる余地がないではないか!?



 そして、光治が答えられずにいると、

 魅夜は、がっかりしたようにため息を吐く……


「あーあ……

 コウくんは、病院のこと忘れちゃったんだね……

 悲しいなあ……」


 魅夜は、悲しそうにそう言った。


「ご、ごめん……」


 光治は、申し訳なさそうに謝罪する……


 だが魅夜は、そんな光治を見て、

 嬉しそうに微笑むのだ。


「ふふふ、ううん……いいの!

 ごめんね?

 ちょっと意地悪しただけ!

 だって、忘れちゃっても仕方ないと思う……

 コウくんの立場なら……」


 光治は、魅夜が弱々しく笑ったのを見て、

 何やら罪悪感が込み上げて来た……


「魅夜……ごめん」


「だから、いいって……」


「で、でもさあ!」


 光治は、何かお詫びがしたいと

 魅夜に頼む込むと、

 魅夜は、少し考えてから……



「わかった……

 じゃあ、お詫びの代わりに……

 ちょっと目を閉じてくれる……?」


 にっこり微笑みながら、魅夜はそう言った……?


「目、目を……?

 わ、わかった……」


 変なリクエストだな、と思いながらも、

 光治は目を閉じる……


 ふわっ……


 ふっと、甘い匂いがした……?


 何だろう?

 魅夜の匂いのような気がするが……

 横になっていた魅夜が、起き上がったのだろうか?


(え……)


 気が付くと、光治の唇に

 柔らかな感触がした……?


 そして、過去の周回で体験した記憶が蘇る……?


 こ、これって……まさか……?


 光治が目を開けると……?


 光治の目の前に……

 恥ずかしそうに微笑んだ魅夜の顔があった……!


「ふふ、コウくん……

 キス……しちゃったね……!」


 唇を離した魅夜が

 照れ隠しみたいに微笑みながら、そう言った。


 そして、魅夜は、心に密かに思う……


(コウくんに上書きされちゃった……!

 毬愛に汚された私の唇を……コウくんの唇で……!)


 もう、毬愛とのことは完全に忘れて、

 ファーストキスは、光治に捧げたことにしよう……!


 そんなことを思いながら、自分の唇に触れて

 にやけてしまう……


 だが……


(あ、ダメだ……あの女に、口の中まで

 汚されちゃったんだった……)


 すぐにそれを思い出して、鬱になる……


(いや? そうだ……)


 魅夜は思う……


 それ以上のことをしてしまえば、

 光治と、ディープキス以上のことをすれば……?


 光治に、本当に上書きされたと言っても、

 差し控えないんじゃないだろうか?


 そう思った魅夜は、光治に

 真剣な眼差しで、こう言った……


「コウくん……?

 ごめん!

 もうひとつ、お願い聞いてくれる……?」


「え? い、いや、いいけど……?」


 光治はそう言ったが、

 魅夜は、なかなか要求を言わない……?


 光治が心配になって、声をかけようとすると、

 魅夜は、手でそれを制して……


「ま、待って……

 こ、心の準備させて……!」


 そう言って、光治に待ったをかける……?


 光治は『こ、心の準備が必要なこと!?』と

 どんな要求されるんだろうと構えてしまう……


 魅夜は、深呼吸を2、3してから……

 光治の顔を真剣に見つめて……


「ねえ……Hしよ?」


 魅夜は、顔を赤らめながらも、

 自分のブラウスを、はだけさせて、そんなことを言った……

作者「いやあ、昨日は落しちゃって、申し訳ありません!w」

せや姉「とか言う割りに、嬉しそうやな?」

作者「いやあ! だって!

   毒吐いて清々したし!w おすし!w」

せや姉「何が、おすしや」

作者「あ、読者の中には、何が何やらわからないという方も

   いるでしょうけど、

   作者、昨日、エッセイを書いたんですよ!w

   それのことです!w」

作者「あ、宣伝はしません!

   だって、完全に自己満足のために書いたので!w

   宣伝は、せんでええねん! なんちて!w」

せや姉「さぶ! なぁにが『せんでええねん』や?

    てか、『なんちて』言わなければ

    ダジャレとも気付かんかったわ!」

作者「てかねえ、実のところ、この一週間ぐらい

   空いた時間で、ちょくちょく書きためていたんですよ、

   あのエッセイ!」

作者「まあ、エッセイと言えるのかどうか微妙だとは思うけど……

   そもそも作者、エッセイ書いたことないし!」



作者「ま、それはそうと、

   本編の方、ついにタイトル回収来ましたね!w」

作者「おねショタと違って、今回は早かった!w」

せや姉「いや、タイトル回収させるなら、

    光治に『世界崩壊するから無理』を言わせんと?」

作者「いやあ! 流石にあの甘々な雰囲気で

   そんな台詞は言わせられないでしょ!w」

作者「そんなこと言ったら、恋愛好きの読者から

   作者刺されちゃうわ!w」

せや姉「せやね」

作者「あ……」

せや姉「ん? どした?」

作者「読者に刺される、で思い出したんだけどさあ……?」

せや姉「え? なに? 何睨んでるん?」

作者「お前!? また、人気投票で1票もらってたなあ!?

   ああん!? 調子にのんなよ!? こんのせや姉があ!?」

せや姉「いや、しらんがな……」

作者「お前なんてなあ!? アシスタント役でしかねえんだよ!?

   なめんなよ!? このボケ役があ!?」

せや姉「知っとるか? 実は漫才コンビでは

    ボケ役の方が頭よかったりするんやで?

    ネタ考えるのボケ役の仕事だったりするもんで」

作者「せやね」

せや姉「と、とられた!?」



作者「どうでもいいけど、こういうことやっていると、

   不人気投票とかの時に、作者の不人気っぷりが

   フレイアと、トップ争いしそうだよなあ……

   てか、人気キャラに絡むとか

   三流悪役のすることじゃん、完全に……」

せや姉「そこまでわかってて、何でやるんや?」

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