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 16話: セーラー服 と ニンジャガール

 魅夜は、微笑んで言う。


「すみません……今急いでるんですよぉ」


 あくまでも穏便に、努めてにこやかに。


 光治の前に現れた見知らぬ女が何なのか、確かめたい……

 はやる気持ちはあったが、

 目の前の、セーラー服を着たオバ……女性とトラブルを起こすのは、

 何かマズイことが起こりそうに思えたからだ。


 そもそも、この女性は、気持ちの悪いピンク色の髪に

 いかにも似合ってないセーラー服が

 不気味さを醸し出していた……


 若づくりのつもりなのだろうか……?

 20代……いや、30代ぐらいの女性がセーラー服というのは、

 無理があり過ぎて、意味がわからない……

 自虐趣味なのか、本人は可愛いと思っているのか……?


 いずれにせよ、関わり合いになりたくない……

 魅夜は、生理的にそう感じていた。


 しかし……?


「まあまあまあ……! いいじゃないの?

 女子学生同士、仲良くガールズトークしよ?」


 フレイアと名乗った女性は、

 魅夜のことをニヤニヤ見ながらそう言った……


(キショい……!)


 魅夜は、あまりの気持ち悪さに身震いを感じた……


 魅夜は『このオバサン轢いちゃいたいなあ!』という衝動を

 懸命に抑えて、フレイアににっこり微笑んで言う。


「勘弁してくださいよぉ……今、知人が大変なんです。

 私がすぐに助けに行かないと……」


 本当は、光治とその前に現れた女性が何者であるのか

 確かめに行くのだが、少し嘘をついてみた。


(こんなことならマイクを……でも、それをやっちゃうとなあ……)


 小型ドローンのCOROちゃんに、

 マイクなど音声収録システムも追加できれば良かったのだが、

 それを搭載してしまうと、

 重くなって上手く飛べなくなるのだ……


 ともかく、人の命がかかっている……と、

 たとえ嘘でも、そういう風に言えば、

 大抵の人はどいてくれる……

 そういう打算で言ったのだが……


「知人って? 日吉光治くんのこと?」


「え……!」


 フレイアの口から、予想していなかった名前が飛びだして

 魅夜は、まともに驚いた……


 もちろん、魅夜は、忍者として訓練を受けていたので、

 その驚きが表情に出たのは一瞬のことだったが……


「あ、図星だったんだ? ぷぷっ」


 フレイアは、その一瞬の表情の変化を見逃さなかったようで

 魅夜が驚いたのを知ると、目を細めて笑っていた。


「でも、安心して? 彼に危険なことはないから!

 うーん……っていうかぁ……?

 むしろ、気持ちいいことになるかもねぇ……?」



 ガタッ……!



 魅夜は、乗っているハンドルを握っていた手に

 思わず力が入った……!


「き、気持ちいいこと……?」


 それでも、魅夜は努めて笑顔を浮かべて尋ねた……


「いや、わかるでしょ?

 男女が会って、気持ちいいとくれば……

 むふ! むふふふふ……!」


 糞ババア……!?


 魅夜の中で、何かが弾けた……!


 感情が爆発し、

 とても作り笑いなどできる状態ではなくなった……!


 そして、その変化をフレイアは見逃さない!


「あはは! 顔つき、変わったね!

 月影魅夜さん?」


 フレイアのその言葉に、魅夜は、はっとする……!?


 この女、光治だけでなく、自分の名前まで呼んで……?


 そこで、魅夜はすぐに冷静になると、

 思案を巡らせ、答えを導き出す……


(つまり、私に用があって、ここに来たというわけか……)


 魅夜は、フレイアを睨みつけて

 静かに言い放つ……!


「おば……お姉さん、何者ですか?」


「い、今、【おばさん】って言おうとしたでしょ……?

 ま、まあ、いいわ!

 わ、私、おばさんじゃないし!

 そんなことでは怒らないの……ふふん!」


 フレイアは、そう言ってから、くるりと一回転し、

 自分のことを指差して言う。


「私は、恋のキューピット!

 JKのフレイアちゃん! うふふ!」


「そういえば、さっき言ってましたね……

 そうですか……」


 魅夜は、まともに答える気がないのか……と思うが、

 なら、話を合わせて情報を引き出そうと考えた。


「じゃあ、恋のキューピットなら、

 私とコウくんの……」


 魅夜がそこまで言いかけたところで……

 フレイアが、手をパタパタ横に振って……?


「あ、ごめん、それ無理!」


 にっこりそう言った……


「は?」


「日吉光治くんはね、陣風毬愛さんと、くっつけるから!」


 その答えに、魅夜は一瞬、唖然とする……


 この人、陣風の者か……

 魅夜はそう考えると、もう話し合う余地はないと感じ、

 自転車を発進させようとする……!


「でも、安心して!

 貴女には、貴女に相応しい相手を

 紹介してあげるね? 私のアプリで!」


 フレイアが何か言っているが、魅夜は聞く耳を持たない……!

 そのままフレイアを轢いても構わない、と

 自転車のペダルをこぎ始め……!


「うわ! 危な!?」


 フレイアがそんな叫び声をあげて、

 進路妨害していたのを、どいた……!


 魅夜は「しめた!」と思い、

 自転車を走らせる……!


 だが……!?


「困るんだよねぇ……

 今、光治くんのところに行かれると……!

 ていっ!?」


 自転車がフレイアを通り過ぎようとしたところで

 自転車の真横から、

 フレイアが回し蹴りを繰り出した……!?


「えっ!?」


 横から力が加わったことで、自転車の体勢が崩れる!?


「くっ!」


 だが、魅夜は、咄嗟に自転車から飛び降りて

 地面に受け身をして転がった……!


 しかし……!?


「ちょ~っと痛めつけた方がよさそうね……!

 生意気だわ、貴女……!」


 魅夜が起き上がるのを邪魔するように、

 すかさずフレイアが魅夜に飛びかかって来た……!?


「乱暴ですね……!」


 魅夜は、フレイアの攻撃を、ひらりとかわすと、

 バク転をして、フレイアから距離をとった……!


 そして、魅夜は、

 不敵にもフレイアを指差して言い放つ。


「中学生だと思って、舐めないでいただけますか?

 お・ば・さ・ん!」


 魅夜は、そう言ってフレイアを睨みつけると、

 スカートのポケットに手を入れ、

 中から何かを取り出そうとする……!


「ヒュー! やるわね!

 ニンジャガール……!」


■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


 一方、その頃……


 路上で、ひと組の男女が抱き合っていた……


 一方は、黒髪の男子中学生……

 もう一方は、セーラー服を着た銀髪の二十代ぐらいの女性……


 男子中学生は目をつぶり、女性に寄りかかる感じで

 抱きついていた……


 そして、銀髪女性の方は、目を泳がせながら

 顔を紅潮させて言う……


「あ、あかん……どないしよ? これ……?

 お、おい!? あんた!?

 いい加減目を覚ませ!?」


 それは、日吉光治と、時の女神ノルンであった……

作者「プリンセスコネクトってあんじゃん?」

せや姉「せやね」

作者「あ、待って!? これ悪口に聞こえるかもしれないから

   やっぱ伏字にするわ!?

   プリ●ネってあるじゃん?」

せや姉「伏字の意味……」

作者「今さあ……あれのCMやってんじゃん?」

せや姉「せやね」

作者「あれ、聞く度に、何でだろ……?

   すごく不快な気分に……

   あのキンキン高い声で

   早口でペラペラ言われると、

   何だか、こう……聞いているのが辛くなる……

   イライラして、物に当たりたくなる……!」

せや姉「おい、そゆ話かい」

作者「何でだろうねえ……?

   昔は、ああいうアニメ声、平気だったのに

   最近は、何か、ああいうのが、

   不快で不快でたまらなくなるようになってしまった……」

せや姉「歳なんやないの?」

作者「うっさいわ!w」

作者「でも、何かあるよね……

   作者の知人も似た様な発言していたし、

   歳とると、ああいう高い声で早口に言われるのが

   不快に聞こえてしまうんだろうか……?

   思えば、公園に設置されているモスキート音、

   20代の人に『あんなの都市伝説だよねえ!?』って

   笑いながら尋ねたら『え?』って顔されたことあったけど……

   あの時以来のショックな出来事だわ……

   ああ……歳かあ……鬱だ……」

せや姉「戦おうよ、現実と?」

作者「やめろ……マジで精神的にくるからやめろ……」


作者「あれぇ?」

せや姉「どした?」

作者「今、高い声ダメなのかと思って

   いろいろ頭の中でシミュレートしてみたけど……」

せや姉「ん?」

作者「同じキャラ(ペコリーヌ)同じセリフ(おいっす☆)でも

   田村ゆかりさんの声だったら平気だ!? 何で!?

   むしろ、微笑ましい気持ちにさえなる!?」

せや姉「ゆかりんが、あんたより年上だから?」

作者「あ……」

作者「ちょ……!? これも年齢の話だったんかい!?」

せや姉「しかも、ゆかりん、まだ結婚してな……」

作者「ええ!? だから、ゆかりんの声に安心するのか、自分!?」



作者「関係各社の皆さま、ファンの皆さま、

   不快に思われたら謝罪いたします……!

   ただ、言い訳にしかなりませんが、作者としては、

   声優さんやキャラを貶めるつもりは毛頭ないということを

   ご理解ください!」

せや姉「せやね」

作者「てか、ゆかりんのことは応援してます!

   早く結婚できるといいですね!」

せや姉「おい、それ以上はやめとけ」

作者「ま、どうせ誰も、こんな底辺小説見てないだろうけどな!w」

せや姉「おい」

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