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 14話: バカバカバカ!私のバカ!?

「バカバカバカ……!

 私のバカ!? 私のバカ!?

 何でコウくんの前で

 変態ブリーフ仮面やっちゃったの!?」


 月影魅夜は、自宅に帰ると、

 自室で枕に顔をうずめながら、

 足をバタバタとさせて身悶えていた。


 日曜であるが、両親は今、仕事にあたっていて不在。

 そのため、魅夜の大きな声が

 家中に響き渡っていた……


「絶対気付かれたあ……!

 あれ、絶対気付かれてたよね?

 何か、私の名前覚えてたし……

 ああ……もう……しにたい……」


 魅夜は、そう言いながら目の端に涙を浮かべた。

 その顔はまるで、世界に絶望したような表情であった……


「ダメだ、ダメだ……! そんなこと考えちゃ……!

 よし! 一回落ち着こう!」


 そう言って、魅夜はポケットから

 一枚の白い布を取り出した……?


 そして魅夜は、その白い布を鼻に押し当てると、

 肺がいっぱいになるぐらい大きく深呼吸をした……


「ああ……うへへへ……」


 鼻いっぱいに広がる、想い人の香ばしい匂い……

 頭の中で、チリチリと電気が走るような衝撃を覚え、

 魅夜は、夢見心地になる……


 白い布……それは、光治のブリーフパンツであった……


「ああ……コウくん……

 コウくんの匂い嗅いでると……

 落ち着いて来て……んん……!

 ハァ……ハァ……」


 魅夜は、左手でパンツを鼻先に抑えつけながら

 その右手を……ゆっくりと……


 スカートの中へ……




 そこで魅夜は、カッと目を見開いた……!


「余計興奮してんじゃん!? 私のアホ!?」


 そして、魅夜は、ベッドから飛び起きると

 ブリーフをキレイに畳み、

 真空パックにつめて、ポケットに戻した……


「ああ……最低だ……私……

 また、コウくんのこと、妄想の中で

 穢そうとしてしまった……鬱だ……

 コウくんに私のことレイプさせてた……し、しにたい……」


 魅夜は、溜め息をしてから、

 スマホを取り出して、写真フォルダを閲覧し始める……


 画像はもちろん、日吉光治だ……

 そして、その画像を見ながら、

 まるで写真の中の光治に話しかける様に

 魅夜は独りごとを言い始める……


「てか、コウくんが悪いのよ!?

 あんな……! 女性用下着を被るから!?

 あ、それ、やっても受け入れてくれるんだ?

 いつも私がやっちゃってるのは、

 コウくん的にはOKなのね……って……

 そう思って……

 そんなの……そんなの知ったら……

 つい! 被っちゃうじゃん!?」


 そう叫び上げながら光治の写真を睨みつけ……

 そして、そんなことをしている自分に気付き、

 赤面するのだ……


「バーカ!? バーカ!?

 コウくんのバーカ!?

 変態!? ドスケベ!? 変質者!?」


 魅夜は、自分が恥ずかしいことをしているのを誤魔化すかのように

 光治の写真に向かって悪態をついた。


 しかし、ふいに、今日あった出来事を思い出し、

 急に悲しそうな表情に変わる……


「でも、あの様子だと、コウくん絶対

 陣風毬愛に惚れたんだよ……

 見惚れて動けない様子だったし……ハァ……

 男子って皆、ああいう大人しいタイプに

 弱いのかなあ……?

 ここに、君のことを愛している女がいるのに

 何でなのよ!? バカァ!」


 そう言って、魅夜はまた怒り始めた……


 何とも忙しいものである……

 よく『箸が転んでもおかしい年頃』というが、

 思春期の乙女というのは、

 コロコロとよく感情が変化するものだ……


 しかし、それにしても、このところの魅夜は、

 どうもおかしい……?

 魅夜は、自分でそう思っていた。


 今日だって、日曜ではあるが、

 本当は塾のテストがあったのに、

 通学中、コウを追わせていた小型ドローンから

 盗撮……もとい、動画が送られて来て、

 あわてて、テストを勝手に欠席して、

 スカイスピア24へ潜り込んだのだ……


 光治がパンツ一丁になって、毬愛に迫っている映像が

 見えたがために……


「おかしい……?

 私って、こんなに一途だったっけ……?」


 魅夜は、小首を傾げながら、そう呟いた……


 それから……


「は!? まさか、毬愛の家に

 押し掛けたりしてないよね!?」


 突然、そう思った魅夜は、

 スマホを操作して、小型ドローンの映像に

 画面を切り替える……


 上空からの映像で、

 光治がどこかへ歩いているのが見えた。

 その方角は、どうやら毬愛の家とは反対の方角のようだ。


「よ、よかった……!

 COROちゃんの映像だと、家に向かってるっぽいね……」


 そう言って魅夜は、胸を撫で下ろした……


 ちなみに、【COROちゃん】とは、

 小型ドローンのことである……

 3~4センチほどのドローンで、

 特別な設計のため、プロペラの音もほとんど聞こえない……

 それは本来、魅夜の両親が仕事につかうために

 作られたもののはずだったのだが……


 今は完全に、魅夜の私物と化していた。


「って! アホかあ!? わたし!?

 コウくんを追いかけるとか!?

 なに、ストーカーみたいなことしてんの!?」


 そして、また自分に怒ると、

 画面をスワイプして、閲覧を終了する……

 まったく、忙しいものである。


 いや、それ以前に、

 【ストーカーみたいなこと】ではなく、

 完全なる【ストーカー】なのだが……


 魅夜は、溜め息をすると、苦笑いをし始める。


「ハハハ、これじゃあ……

 あの子達のこと笑えないじゃん……」


 今から2~3年前のことだったか……

 魅夜は、同級生の女子達とのことを思い出していた……


 ……


 その頃の魅夜は、真面目一筋といった感じで

 勉強意外に興味のあることは何もなかった……


 本当は、勉強だけができればいいと思っていたが、

 同級生の女子達は、何かにつけて、

 恋愛の話を好んで話題にしていた……


(恋愛なんて非生産的じゃない……? バカみたい……)


 そんなことを考えながらも、

 表情はニコニコして、恋愛に興味ある風を装っていた……

 ひとえに、女子達の間でハブられないために

 話を合わせていたのだ。


 そうやって、周りの女子達を少し小馬鹿にして構えていたら……

 そういうのは、どうも隠していてもわかってしまうようで……?

 いつの間にか、

 【氷の女王様】などと影で言われるようになっていた……


 ……


 その自分がまさか……

 こんなにも激しく、感情的になって、

 一人の男子に熱中してしまうなんて、

 思いも寄らなかった……


『魅夜さんは、誰か好きな人はいないの?』


 かつて、そんな質問を、同級生からされたことがあったが、

 無下に扱うと面倒そうだったから

 その時は【光治】の名を挙げてみたものの……

 単純に、その名前が真っ先に浮かんだという理由だけで、

 光治のことを何とも思っていなかった。


 その時は。


(それが、どうして、

 こんなに彼のことが気になるんだろう……?)


 そりゃあ、まあ……

 光治のことは、野口病院の一件以来、

 いい人だなあとは思っていたが、

 ただ、それだけだった……


 小型ドローンのCOROちゃんで、

 光治のことをストーカー……もとい! 監視しているのだって、

 初めは、単に昔のことを思い出して、

 今どうしているのかな? と思っただけ。

 完全に興味本位のはずだった……


 数年前に、光治のブリーフを盗……借りたのだって、

 『男の子の下着ってどんなニオイがするんだろう?』

 という科学的興味からやったもので、

 分析が終わったら、洗って返そうと考えていた……

 間違っても、オカズにするとは考えてもいなかった……


 とにかく、光治に関しては、そこまで

 特別な思い入れはなかったはず……?


 それなのに……


 それが、いつの間にか、光治のことを

 追いかけずには、いられなくなった……?


 思えば、この一週間、特におかしい?


 光治のことを考えていると、胸が熱くなる……!

 顔が火照って来て、まともな思考ができなくなる……!

 何だか、彼とひと時でも一緒に過ごしたいと願うようになり、

 彼が今、どうしているのだろうと考えると、

 とても切なくなる……!


 気がつけば、彼が今どこで何をしているのか

 気になって気になって仕方なくなった……!?


 小型ドローンを飛ばして、光治を四六時中観察し、

 彼が誰か他の女の子と話していると気になってしまう!

 ひどい時には、光治が、女教師の授業を受けていることですら

 ドギマギとして落ち着かなくなってしまうのだ!?


「私、完全におかしいよ……?

 この月影家はじまって以来の天才である私が

 ここまで狂うなんて……!」


 魅夜は、手で顔を覆いながら、

 光治に狂ってしまっている自分に驚愕した。


「そうだ……! 彼よ!?

 コウくんがきっと、何か魔法をつかって

 私のことを狂わせたんだ!?

 って、アホかあああ!?

 妄想するにしても、そういう非科学的な妄想やめなよ!

 私ぃ!? あんた科学者でしょうが!?」


 そうやって、魅夜が自分で自分にツッコミを入れていると……?


「ただいま~……ミヨ~? 帰っているの?」


 玄関の方から、誰か女の人の声がした……


「え、お母さん……?」


 魅夜は、小首を傾げながら部屋を出ると、

 玄関の方へと移動する。


 母は、今日は父と一緒に任務のはずだ……?

 それがどうして、こんな昼間に帰って来たのだろうか?

 何かトラブルでもあったのだろうか?


 魅夜の名前を呼んでいることから考えて、

 まさか、彼女の発明品に何か欠陥があったのだろうか?


 そう思って魅夜は、

 少し心配になって、母のところまで出て行ったのだ。


「お母さん、どうしたの?」


「お母さんどうしたの、じゃないわよ……もう!

 塾から連絡があって、急いで帰って来たのよ!

 後はお父さんに任せて!」


 母のその言葉を聞いて、魅夜は、

 同情した表情を見せる……


「お父さん、可哀想……」


 父だけでも立派に任務はこなせるだろうが、

 その実力は、母には及ばない……


 きっと一人で苦労してるだろうな、そう思うと、

 魅夜は、任務を押し付けられた父に同情する。


 しかし、そんな魅夜のことなど構わず、

 母は叱りつけて言う!


「そんなことより塾は!?

 今日は、全国模試の模擬テストだったでしょ!?

 あんた、勝手に休んだって塾の方から連絡あったわよ!?」


「あいつら……チクったのか……」


 魅夜は、小さく、聞こえないように舌打ちをすると、

 魅夜が欠席したことを母親に報告しただろう教師達を

 いつか締めようと心に誓う……


「ねえ、聞いているの!?

 それが、どれだけ大事なことか、

 貴女だってわかってるでしょ!?

 あの塾でいい点とって、陣風家に潜り込むのが

 貴女の使命でしょうが!?」


 あ、言い忘れていたが、

 月影家は、先祖代々300年は続く

 由緒正しい【忍者】の家系である……


 そして、月影家は近々……

 宿敵の陣風家に潜り込むための算段を計画していた……!

作者「なんかさあ……」

せや姉「ん?」

作者「第一回人気投票やったじゃん?」

せや姉「せやね」

作者「ここの読者は、どういう傾向なんだろうなあ

   と思って、遊び感覚でやってみたんだけど……」

せや姉「うん」

作者「いい気になるなよ?(暗黒微笑」

せや姉「うん?」

作者「何でせや姉が、作者である私より人気あんだよ!?

   ごるぁ!? てめえ、読者に賄賂でもおくったんか!?」

せや姉「しらんがな!? てか、苦しいわ!? 放せや!?」

作者「いい気になるなよ!?

   てめえなんて、ただのツッコミ役だ!?

   ボケ役である作者がいてこそ初めて

   輝く存在なんだよ! やーい! やーい!」

せや姉「いや、どうでもええんやけど……?

    てか、言ってて悲しくないか、それ?」

作者「いや、ツッコミ役がいない中

   自分でボケて、自分でツッコミいれるのって

   ホントつらいのね?

   ノリツッコミとかできる人って、マジ尊敬するわ」



作者「さて、作者が中二の夏ごろの話なんですが……」

せや姉「ん? 人気投票の件は、もう終わりけ?」

作者「作者が夏の暑い中、寝ておりましたら、ですねえ……」

せや姉「あ、何や、やな予感が……?」

作者「夜中に、ふと目が覚めたのですよ……?

   時計を見ると、午前0時過ぎ……?

   トイレというわけでもなくて、

   何でこんな時間に……? そう思っていたら……」

せや姉「ちょ……!? まてい! その話は!?」

作者「急に手足が固まったように硬直して動けなくなりました……!?

   そうなんですねぇ……

   作者、金縛りにあってしまったんです!」

せや姉「うひぃ!?」

作者「何だか、誰かが上に乗っかっているような圧迫感がして……

   しかも息ができないんです……!

   よく金縛りにかかったことのない人が、


『そんなもの寝ぼけていて身体の筋肉に力が入らないだけだろ?』


   こんなこと言うのですが、絶対に違います!

   身体が何かに圧迫されている感覚がして!

   しかも呼吸ができないから非情に苦しい!?」

せや姉「やめ……やめや……!」

作者「その時、作者、思いましたね……

   『あ、これ、ヤバイ!? しんでしまう……!?』

   そう思った私は、懸命に

   般若心経唱えました!

   今でこそ、完全にマスターしましたが、

   中二のその時は、全部は唱えられなかったのですが……!

   で、お経を唱えたら……!」

作者「ふっと身体が軽くなり、息がつけるようになりました……

   そして、線香のニオイが、何となく漂って来て……

   その後は、何事もなかったかのようになり、

   疲れた私は、また寝てしまいました……」

せや姉「うぅ……怖い話苦手や……」

作者「今でも、アレは何だったのか、よくわかりません……

   その当時、親戚や知り合いに亡くなられた人もいなかったし……

   何で急に金縛りにあったのかと……

   ともかく、息が苦しくなって、怖い体験でした……」

せや姉「やから!? 怖い話苦手やから、やめ言うてるやろ!?」

作者「いや、だから、やったんだけど?

   人気投票で調子に乗ってるから!w」

せや姉「おま……!? ホンマ性格悪いな!? ホンマ!?」

作者「ちなみに、後々、大学に入ってから

   脳科学者の教授から、金縛りのこと興味もたれて

   話したんだけど、

   な~んか、体調が悪かったんじゃないの?ってばかりで

   全然、その時の恐怖とか伝わらなかった」

作者「あれ、絶対、そういうのじゃないのにな……

   ホント、科学者っていうのは、

   自分の物差しでしか物が見れないから……」

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