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 13話: 仮面夫婦

 やがて、二人は、

 スカイスピア24の近くにある公園に着いた……


「もうここまで来れば、大丈夫かな……?」


 光治を助けてくれた人物は、

 光治の方を向いて、そう言った。


「あ……ああ、そうだな……」


 光治は、そう言いながらも、

 自分を助けてくれた人物のことを

 まともに見られないでいた……


 その人物は、どこかの学校の制服を着ていて、

 髪はツインテールの黒髪、ピンク色のリボンをつけて……

 一見すると、どこにでもいそうな普通の女子学生という感じなのだが……


 彼女が頭に被っている、

 男物の白ブリーフの異常さが

 全てを台無しにしていた……


「うふ! ふふふ! くんくん! うふふ!」


 しかも、何だか……

 時折、ブリーフのニオイを嗅ぎながら恍惚な表情を

 浮かべているようなのだが……?


「あ、あのさ……?」


 光治は、悪いと思って、それまで避けて来たが、

 どうにも我慢が出来なくなっていた……


「何だい?」


 ブリーフ女が、小首を傾げて来るので、

 光治は、思い切って尋ねてみる。


「何でパンツ被っているんだ?」


「ハハッ!」


 謎の人物は、軽く笑うだけで

 それ以上答えてくれなかった……


 あやしい……非常にあやしい……!?


 光治は、そう思うのだが、

 第三者から見たら、光治の方も

 相変わらず、女物のパンツを頭に被っているので

 お互い様だ……


「ママー! あのお兄ちゃん達、パンツ被ってるよー!」

「これ!? 見ちゃいけません!」


 実際、公園では、

 光治とブリーフ女は、一目置かれ……もとい

 距離を置いて見られていたわけだし……


 しかし、そんな周囲の視線など気にならない様子で、

 光治は、考える……


(あと……こいつの被っているパンツ……

 何となく、俺が昔はいてたブリーフに

 似ているような気がするんだが……?

 気のせいだろうか……?)


 そういえば、数年前……

 まだ彼がトランクス党ではなく、白ブリーフ党だった頃……

 光治の母親が『光治のブリーフが盗まれた』と

 騒いでいたことがあった……


 そんな、姉ちゃんの女物のパンツを盗むならともかく、

 どこをどう間違ったら、男物のブリーフを盗むだろうか……?

 母さんの見当違いじゃないか?

 ということになり、結局、その時は、

 猫か何かが悪戯したのだろう、と結論付けられたのだが……


(いや……まさかな……?)


 光治はそう思いながらも、

 女の被っているブリーフの、ゴムのところを見ると、

 何やら名前のような文字が薄っすらと見えた……


 ん……? KOUJ……


「ねえ! そんなことより、君!?

 服を着たらどうだい!?

 ほら、さっき屋上で君が脱いだ服、回収して来たんだ!」


 そういいながら、ブリーフ女は、

 光治に服を返してくれた……


 いつの間に持ってきたのだろう?

 光治の服は、シワにならないように、キレイに折りたたまれていた……


(あのドタバタで……!? こんなにキレイに折りたたんで!?

 こいつ、かなり有能だぞ……!?)


 まあ、見様によっては、

 まるで話を逸らすかのようなタイミングなのだが……?


 だが、光治は、そこまで疑わず、

 ブリーフ女の言うことを聞いて、服を着始める。


 もちろん、盗まれたブリーフの疑問を忘れたわけではないが、

 それよりも気になることがあったからだ。


(訊きたい……訊きたい……!

 お前は、月影魅夜なのか、と訊きたい!)


 ブリーフ女の声は、光治の記憶の中の

 魅夜の声とそっくりだった……


 いや、ブリーフ女の声の方が、

 魅夜より、やや低い声のようだが、

 それぐらい、やろうと思えば誰でも出せる声だろうし、

 別人と認定するには決定的ではなかった……


 このブリーフを頭に被った変態は、

 はたして、魅夜なのだろうか……?

 非常に気になる……!


 しかし、気には、なる……

 気には、なるが……?


 それを訊くことは、光治にはできなかった……


 光治は、目を閉じて、想像する……



『お前……魅夜なのか……?』


『うん、そうだよ!』



 そんな風に肯定された時のショックがでかいからだ……


 愛する彼女が、超がつくほどの変態でした……!

 そんな目を覆いたくなるような事実を知らされた日には、

 ハッキリ言って、光治はショックで寝込むかもしれない……


 しかし、一方で……?

 このまま、問題を放置したままにするのも

 精神衛生上よくないように思われた……


『もしかしたら、愛する女はパンツを被る変態かもしれない?』


 と、そんな疑問を胸に秘めながら、

 日々を悶々とした気持ちで過ごさなければいけないからだ……


 それを思うと、光治は、

 とても耐えられないと思った……!


(やっぱ、訊こう……! お前は魅夜なのか、って!)


 意を決した光治が、尋ねようと、

 目を見開くと……


「え……? ええ……!?」


 突然の、思いもしなかった出来ごとに

 光治は、目を疑っていた……!?


 光治は、通称【壁ドン】……

 つまり、公園の滑り台を背に

 ブリーフ女に壁に手を突かれて、迫られていたのだ……!?


 ブリーフ女は、その顔を、光治の鼻先まで近づけて言う……


「ねえ、コウくん……?

 あの、陣風毬愛みたいな子がタイプなの? ねえ?

 あんな、サラサラの金髪に、可愛らしい顔立ちの……!?

 ああいう、お嬢様って感じの大人しい子が好きなの!?」


 声の調子こそ穏やかだが、

 その言葉の節々に、何やらタダならぬ威圧感のようなものを

 漂わせていた……!?


「え……いや……その……?」


 光治は、その迫力にたじたじしてしまい、

 思わず、ブリーフの人から目を逸らしてしまう……


 だが……?


「ねえ、目を逸らさないでよ!?

 ハッキリ答えてよ!? ねえ!?

 男子って、ああいう大人しい子が好きなのは知ってたけど、

 まさか、コウくんもそうなの!? ねえ!?」


 ブリーフ女は、何やら熱心に尋ねて来る……!?


「ちょっと待て!?

 何で、そんなに目血走らせて訊くんだよ!?」


 何でこいつ、そんなに俺の事に興味あるんだ?

 光治はそう思って……


「てか、お前、

 やっぱり、魅夜だろ……!?」


 つい、口に出して言っていた……


 すると……?


「ななななな何を、いいいいい言ってるんだい!?

 コウくんは……!?

 わわわわ私が魅夜……!? はあ!? はああ!?」


 ブリーフ女は、急に慌て始めると、

 光治から顔を隠すように、後ろを向いてしまう……?


(こ、この反応……?

 や、やっぱり魅夜なのか……?)


 光治がそんなことを考えながら、

 疑いの眼差しを魅夜に向ける……


「いやだなあ! 僕は、ただの通りすがりの変態さ!

 だ、大体、誰だい!? 魅夜さんって?

 素敵な感じのする名前だけど、

 その子も、僕みたいに

 パンツを頭に被るような子なのかい?」


 ブリーフ女に、そう言われて、

 光治は、はっとする……!


「いや、魅夜はそんなことしないな……

 間違っても、パンツを被るようなことはしない!

 す、すまん、やっぱり人違いだったようだ……」


「そうだよ! い、嫌だなあ! コウくんは!?」


 ブリーフ女は、何故か、胸を撫で下ろすような真似をして

 そう言った。


「いや、お前と声がそっくりだったからさあ……」


「そう……

 でも、へえ……?

 魅夜さんの声、コウくんは覚えていたんだね……

 へえ! そっかそっか! うふふ!」



 いや、そもそもの話、

 目の前のブリーフ女が、魅夜であると、

 色々と矛盾が出て来る……


 魅夜と光治は、高校2年の春に初めて出会ったのだ。


 光治と違い、魅夜は、時間遡行をすると、

 世界消滅時の記憶がなくなってしまうのだから、

 中学2年である今、現在、

 もしも、魅夜が光治のことを知っているのなら、

 中学以前に出会ったことがあるはず……?


 しかし、光治がいくら過去を思い出しても

 中学以前に、魅夜は元より

 魅夜に似た人物に会った記憶は、全くないのだ……?


(それに、このブリーフ女は、

 自分のことを『僕』と言ってるしな……

 魅夜なら『私』と言っているはず……)


 となれば、声が似ているだけの

 赤の他人ということだ……


 光治は、ゆっくりと首を横にふって、溜め息を吐いた。


 ……


 それから、光治が『ピンチを救ってくれた』ことを感謝すると、

 ブリーフ女は、『変態の同志として当然のことさ』と返してくれた。


 やがて、二人は、手を振って別れた。


 だが……?


「あ、あのさ!?」


 急に、ブリーフ女が光治のことを呼び止める……?


 光治が、何だろうと思い、ふり返ると……?

 ブリーフ女は、何やらもじもじしながら、

 こんなことを尋ねて来る……?


「あ、あの……

 コウくんは【野口病院】って、覚えているかい……?」


 その時のブリーフ女の瞳は、

 何やら期待のこもったようなものであったが……?

 そんな病院、光治には、全く記憶がないことだったので、

 そう伝えると……


「そ、そっか……

 ううん、何でもないんだ……!

 気に……しないでくれ……!

 それじゃあ!」


 ブリーフ女は、それだけ言うと、

 踵を返して、帰って行ってしまった……?


「何だったんだ……?」


 光治は、そう呟きながら、

 もう、ふり向きもせず去っていくブリーフ女の背中を

 見つめながら、小首を傾げるだけだった……

作者「な~んかさ……」

せや姉「うん」

作者「どんどんPV下がってんですけどー!w」

せや姉「せやね」

作者「そんでもって、何故か、それに反比例する感じで

   『おねショタ転生』のPVがすんごい勢いで

   上がってんですけどぉ!?w」

せや姉「せやね」

作者「おねショタ転生なんて、章終わりで完結させて、

   もう1ヵ月経つのに、何で!?

   しかも、日によっては、おねショタ全盛期の頃よりも

   日別PV多いんですけど!?w」

せや姉「せやね」

作者「これ、あれか……?

   『おねショタ転生』を早く再開しろって話か?

   そうなんですか? 皆さん?」

せや姉「せやね」

作者「ま、まあ、『おねショタ』は、いずれ再開させる気でいるし、

   ぼちぼち続きの話も練っているけど……」


作者「うーん……」

作者「でも、とりあえず、『ねえHしよ?』の方も

   10万文字超えるぐらいまでは書きますかね……」

作者「なんか、こんな中途半端なところで、打ち切ったら

   光治とか魅夜とか可哀想だし……」

せや姉「おおー……」



作者「あ、気まぐれに『ねえHしよ?』の

   ↓人気投票つくってみました!w」



第一回「ねえHしよ?」人気投票

https://www.quiz-maker.com/poll2048753x1f554d80-56



作者「あとがきの下の方にあるリンクからも

   飛べるようにしました!w」

作者「このあとがき内だと、リンク貼れないからね」

せや姉「こんなもん作って、またほとんど投票されんかったら

    どないすんの?」

作者「いや、別に?

   だって、氷結のんでて思いついただけだから!w」

せや姉「あっそ」



作者「いやあ、今回は真面目な話だけで終わってしまいましたね!w」

せや姉「せやね」

作者「今日は折角、作者の持っているパッシブスキル

   『犬が異常に靴のニオイを嗅いで来る』スキルについて

   話そうと思ったのですが!w」

せや姉「いや、もうそれ、

    名前だけで説明要らんやろ?」

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