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 10話: 準備、そして、運命の邂逅へ!

 さて、それから……

 陣風毬愛が自殺を図るまでの1週間の間……

 光治は、それを阻止するための準備を着々と進めていた。


 まず、ネットで【スカイピア24】を検索すると

 その最寄駅と、そこへ至るルートを調べた。


 幸い、光治の住んでいるところの隣町だったので、

 自転車で30分くらいで行くことができた。


 放課後、実際に現地に行ってみると、

 ビルの警備はあるものの、かなりのザルで、

 本当は通行許可証みたいなものが必要なのだが、

 それが無くても、許可証を持っている誰かにくっ付いていれば、

 簡単に中に入れた。


 そのままエレベーターで屋上まで行ってみたが、

 屋上は鍵もかかっておらず、簡単に外に出ることができた……


「何だか、拍子抜けするぐらい簡単に入れるところだったなあ……?」


 実をいうと、それは、

 毬愛が、数ヶ月かけて、あれこれ裏工作をした結果だったのだが、

 そんなこと、光治の知る由もなかった……


 ともかく、これで、

 【運命の彼女】とやらが自殺する当日、

 自殺現場の屋上に侵入する目処は立った。


 ……


 それから光治は、

 肝心要の女物のパンツの調達を試みる……


 何故、これが肝心要なのか?

 理由は簡単である。

 【運命の彼女】に惚れられないためである……


 さて、どういう理由か知らないが、

 毬愛はビルから飛び降りて自殺しようとしている……


 もしも、これを、

 光治が阻止したら、

 毬愛は、どう思うだろう……?


 もしかしたら、『余計なことをするな!』と

 彼を恨みに思うかもしれない……


 それなら、

 【運命の彼女】と付き合いたくない光治にとっては

 願ったりだ……


 だが……?


 自殺するような、追い詰められた人間というのは、

 得てして、人の優しさに飢えていたりする……


 だから、彼女も、

 何かの間違いで、自殺から救ってくれた光治のことを

 好意を抱くかも知れないのだ……?


 その可能性は低いように思われるが……

 運命というのは、どう転ぶかわからないもの……


 ましてや、女神が【運命の彼女】と言っていた女だ……

 光治のやることを、極端なまでに好意的に受け取るかもしれない……?


 それが、光治は、怖いのだ……


 なら、その子を助けなければいいのだが……?


 光治は、どうしても、

 彼女を助けたい理由があった……



 ともかく、何かの間違いで

 【運命の彼女】が自分に好意を抱かないように

 光治は、策を練った……


 それが、『女物のパンツを頭に被る』という行為である……


 これで女が自分に好意をもつはずがない……


 そう、光治は考えて、女物のパンツを得ようと試みる。

 すなわち、光治の姉か、母親のものを

 拝借しようかと思ったが……?


 ……


 いざ、光治は家に帰ると、

 洗濯機の中に入っていた、

 まだ洗っていないと思われる姉貴(JK)のパンツを手にとり、

 それをマジマジと眺めた……


「うえっ……! 吐きそう……!」


 光治は、その下着を

 どういうわけか、光治自身もわからないが、

 心底、気持ちが悪いと感じた……


 姉のパンツ自体は、いかにも女の子がはいていそうな、

 ピンク色の可愛らしい下着であった。


 もしも、そのまま渡されて、『誰のもの』か告げられなかったら、

 もしかして、光治は興味を持って、

 そのニオイぐらい嗅いだかもしれない……?


 だが、ひとたび、

 それが実の姉の脱ぎ捨てた下着であるとわかると……?


 光治は、どうしても、こう思ってしまう……


(これを被るなんてとんでもない……!?)


 何と表現したら良いのだろう……?


 光治の姉の名誉のために言っておくが、

 姉の下着は、目立った汚れはいない……


 汚れてはいないのだが……

 光治にとっては、う●こを触っているのと等しいぐらい

 とても汚いものに見えてしまっていた……!


 姉弟という近親の関係だから

 そう感じるのだろうか?


 とにかく、光治にとっては、

 そのパンツから漂って来る姉の臭いが

 鼻をかすめるだけでも

 吐き気がして来るように感じられた……?


 それを……?

 見ているだけでも、この状態なのに……

 これを頭に被る……?


 あ、ありえない……!?


(っていうか、何でだろう?

 姉ちゃんと魅夜が同じ女とは思えないぐらい、

 この下着がキモイ……! おええ! 気持ち悪い!?)


 そうなのだ……

 魅夜が脱いだ後のパンツなら、光治は

 いくらでも被れる自信はあるのだが……!


 この姉のパンツは、被ることを考えることすら躊躇われる……?


 こんなことを彼に思わせる姉は、

 果たして、魅夜と同じ性別の生物なのだろうか?


 そんなことを考えていたら……


「ねえ、あんた……?

 なぁに、やってるのかなぁ……?」


 気がつくと、

 彼の姉が目の前に立っていた……!?


「うわああああ……!?」


 光治は、悲鳴を上げようとしたが……!


「ぐほっ!?」


 姉の放った腹パンチによって、それを阻止された……!


 光治は、そのまま、腹を抱える様にして

 膝から倒れる……


「て、てめえ……!

 なに……しやがる……!」


 光治は、息も絶え絶えに、そう言うが……?


「うっさい! 初めに変態やってたの、あんたでしょ!?

 このゴミが!?」


 姉は、怒りの形相で光治を睨みつけると、

 母親に向かって、何かを言い始める……


「母さ~ん!?

 コウのやつが私のパンツに悪戯してたあ!」


「て……てめえ! 俺はまだ何も……!」


 光治は、抗議の声を上げようとするが、

 彼の姉は、それを無視して母親に向かって話し始める……


「気持ち悪いから、パンツ捨てていいかなぁ?

 ええ!? もったいないって!?

 何言ってるの!?

 コウのが付いてるかもしれないじゃん!?」


「く、くそ姉ちゃん……!」


 言いたい放題言っている姉に、

 光治は抗議したいところだが、

 腹に力が入らないため、声が出ない……


 だが、一方で、

 光治は、そんな姉の様子を見ながら

 密かに思うのだった……


(やはりパンツに興味深々な男は嫌われる……!

 ましてや、パンツを被る変態なんて、ゴミ扱いだ!

 いかに【運命の彼女】だとしても、

 これを被っていたら、好感度が上がるわけがない!?)


 手に握りしめた姉のパンツを見つめながら、

 これこそが、【運命の彼女】に対抗する鍵となると考えるのだった……


 ……


 まあ、あとで、新品の女物のパンツを

 百円ショップで買ったのだが……


■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


 そして、迎えた、陣風毬愛の自殺当日……


 光治は、毬愛が来るはずの9時より早くに

 【スカイスピア24】の屋上に辿り着くと、

 物陰に隠れて、毬愛の到着を待った。


 もちろん、毬愛に嫌われるためにパンツ一枚になり、

 百均で買った女物のパンツを頭に被って

 準備万端な状態だ……


(でも、もしも、この状態でも

 毬愛に惚れられたら、どうしよう……?)


 ふいにそんなことが思い浮かんでしまう……?


 こんな変態を好きになる女なんて

 いるわけがない……!?


 そう思いたいところだが……?


 もしも、魅夜が同じ格好をして

 光治の前に現れたら……?

 光治は、魅夜のことを嫌いになれるだろうか?


(そんな場面に出くわしたら……? 俺は……俺は……)


 男物のブリーフを頭に被った魅夜を想像し……



 ガチャッ……!



 そんなことをしていると、屋上のドアが開く音がした……?


「いかん! いかん!

 こんなこと考えているバヤイではない!?」


 帽子を被った人物が屋上に入って来る……?

 口にはマスクをあて、帽子を目深に被り、

 その人相は、よくわからなかった……?


(顔を隠すとか、自分の容姿に自信がないのか……?)


 光治は、陣風は余程のブスに違いないと、

 そう思った……


 だが……?


「もう、これは要りませんわ……」


 そう言って、その人物が、

 マスクと帽子を取り去り……?


「え……?」


 光治は、思わず息を呑んだ……


 陣風毬愛は、金髪碧眼の美少女だった……


 さらさらの金色の髪は、風にゆられ

 その白い肌は雪のように思われた……

 まるで絵の世界から飛び出して来た様な、完璧な容姿……


 その美少女が、儚げな、憂いた表情で以って

 空に向かって懸命に何かを祈っている姿は、

 神々しささえ感じて……


 光治は、ハッキリ言って目を奪われた……!


 ハッキリ言って、陣風毬愛は、

 光治の好みのタイプだったのだ……!


 もしも、毬愛との出会いが別の形だったら……?

 光治は間違いなく、毬愛の愛を得ようと

 懸命に頑張ったに違いない……!


 光治は、我を忘れて、彼女のことを見つめて……



 ドンドンドンッ!  ドンドンドンッ!



 屋上のドアを激しく叩く音がして……!?

 その音で、光治は、はっとして、我に返る……!


「お、俺は……!?

 いやいや!? しっかりしろ、俺!?

 お前が好きなのは、魅夜だけだろ!?

 なに、浮気しそうになってんだ!?」


 光治は、そう言いながら、

 自分の頬を思いっきり自分で叩いて、戒めた!


 他の女に心を奪われかけた自分が

 許せなかったのだ!



 そして、光治が呆けている間に

 屋上の柵の上に上ってしまっていた毬愛を追いかけ……!



 それに追いつくと……!


「よいしょっと……!」


 毬愛の腕を取り、

 思いっきり引き寄せ、屋上へ戻した……!

作者「ピンポンパンポーン!」

せや姉「は?」

作者「ここから先、お食事中の方には

   不適切な表現が含まれます!

   お食事中の人は、ブラウザバックを!」

せや姉「せやね」



作者「自転車走らせてたらさあ……」

せや姉「うん……」

作者「セミが急に腕の上に落ちて来たの……」

せや姉「うわあ……」

作者「もうねえ、プチパニック……!w

   後で思い出すと笑い話だけど、

   何か、わけわからん虫が落ちて来たと思って

   思わず『ぎゃああ!?』って叫んでしまった……

   はずかしい……w」

せや姉「セミってそんなに驚くようなもんか?」

作者「いや、だって!

   落ちて来てすぐには茶色の虫としかわからず、

   バチャバチャいう虫独特の羽音だよ?w」

せや姉「あ……」

作者「ね? 例の虫想像しちゃうでしょ?w

   GK……」

せや姉「いや、言わんでええ……キモなる……」

作者「作者、あいつ、苦手……」

せや姉「てか、苦手じゃないやつおるんやろか?」

作者「でも、世の中、広いもので、

   あれを漢方薬の材料にしたりするんだってね」

せや姉「やめや……」

作者「何でも、下剤に使うとか……

   あいつ食ったら、そら腹壊すわなって

   妙に納得したけど!w」

せや姉「やから! やめーや!?」

作者「そしたらさあ!w

   何か、中華料理で、セミの幼虫食うんだって!w

   夕方のニュースで言ってた!w

   それのせいで公園のセミが採られまくってるって!

   何か注意の立て札たてている自治体もあるとか!」

作者「中国人は、椅子と机以外は

   何でも食材にしちゃうというけど

   虫食うのはなあ……」

せや姉「日本人やって、イナゴの佃煮食べるやん?」

作者「ああ、あるねえ……

   作者も、子供の頃、何だか虫食わされたよ……

   何の虫だったか、よく覚えてないけど……」

せや姉「おま……覚えてないとか……」

作者「そう、だから、今になって

   あの時、何食わされたんだっけなあ……

   などと思う次第で……

   変な虫じゃなきゃいいけど……」

せや姉「せやね」


作者「ああ、そういや!」

せや姉「うん?」

作者「変わった食材といえば、作者

   マンボウ食べたことあるよ!」

せや姉「へえ、どやったの?」

作者「うーん……何か焼き魚で出されたんだけど、

   イカみたいな食感のする魚だった……」

せや姉「何や、それ」

作者「マンボウって、プカプカ浮かぶために

   そういう肉質してるんだって聞いたわ」

作者「時々、意図せず漁師の網に獲れちゃうから

   そういう時だけ、特別に市場に出るって

   お店のマスターが言ってた」

せや姉「マスターかい? 一体どこで食ったんや?」

作者「ん? ちょっと小ジャレた、お酒の呑める

   カレーショップ? みたいな?」

せや姉「は?」

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