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  8話: ヒロインは空を飛び、ヒーローは颯爽と駆けつける

 その日、少女は、空を飛んだ……



 といっても、背中の翼を羽ばたかせて……

 などという、幻想的な話ではない。


「きゃあ!? 誰かがあんなところに!?」


「だ、誰か!?

 110番……! いや、救急車を!?」


 地上では、ビルの上に誰かがいることに気付いた人達が

 各々に騒いでいた……


 そう……空を飛ぶと言っても、

 少女が、世を儚んで……

 ビルの屋上から飛び降りるという話だ……


 24階建てのビルの屋上……


 金髪ストレートの、サラサラと流れるような髪をした……

 青い目の中学生ぐらいの少女が、そこにいた……


「もう、これは要りませんわ……」


 そう言って少女は、

 変装のためにつけていた帽子とマスクを取り、

 地面に投げ捨てた……


 そして、手を合わせると、

 雲ひとつない青空に向かって拝み始める……


「お母様……ごめんなさい……

 もうわたくしは、耐えきれなくなりました……

 もう少しで、わたくしも……

 そちらへ参りますから……

 どうか、お許し下さい……」


 そう言ってから、少女は屋上の柵に手をかけると……

 眼下の景色を眺め、

 思わず、顔を歪めて、足をすくませる……


「くぅ……!」


 人が米粒のように見える……?

 車でさえ、マメのようだ……!


 思ったよりも高い……!

 想像以上だ……!


 こうやって、改めて眺めてみると

 膝が笑ってしまい、ガクガクと震えていた。

 背筋に寒い物が走り、鳥肌が立ってくる……


 やっぱり無理だ……

 引き返そう……


 そんな考えが頭をよぎるが……



 ドンドンドンッ!



 後ろの方で、乱暴にドアを叩く音が聞こえた……?


「ま、まずいですわね……!?」


 その物音に、少女は、汗を垂らした……


 屋上への扉は、少女が外から鍵をかけ、

 誰も入って来れないようにしていたのだが……?



 ドンドンドンッ!  ドンドンドンッ!



 ドアを叩く音が次第に激しさを増して来る……!?

 それに、防音の扉に遮られてハッキリとは聞こえないが、

 何か慌てたような様子で、誰かが大声を出している……!?


 この様子だと、すぐにでも誰かが無理やり扉を壊して、

 ここまでやって来そうだ……?


 少女は、自分の胸に手をあてると、呟き始める……


「時間がありませんわ……!

 いいのですか? このままでは、

 また捕まってしまいますわよ……?

 折角、何ヵ月もかけて準備を進めて、

 やっと、このチャンスが巡って来たのに……!

 貴女は、無駄にするのですか……?」


 少女は、そう自分に言い聞かせると、

 固唾を呑みこんでから……


「さあ、参りましょう……!」


 屋上の柵に、携帯用の梯子を取りつけ……

 その上を上って、柵の上に立つ……!


 足を踏み外せば、すぐにでも落下しそうな状態……

 ただでさえ、その状態なのに、

 ビルの下から風が吹き上げては、止んで、

 彼女のバランスを狂わせようとしていた……!


 でも、もういいのだ……

 彼女は、ここから飛び降りて……

 そうすれば、やっと……

 この地獄のような苦しみから解放される……


 そう思うと、途端に気が楽になり……

 足元が落ち着いて来る……


「ああ……ようやくですね……!

 これで、ようやく……わたくしは……!

 さようなら……

 わたくしを……受け容れて下さらなかった……

 最低の世界……!」


 そう言ってから、少女は目を閉じると……


 前のめりに倒れこむように、

 頭から、ビルから落ち……


 ……


 ……


 彼女の人生は……

 そこで終わる……




 ……はずだった?


「え……?」


 少女は、突然、誰かに腕を掴まれた……?


 誰かが助けに来たのだろうか?


 いや、そんなはずない……!?


 だって、ドアには施錠をしていて、

 誰も屋上には来れないはずなのに……?


 ドアを破るにも速すぎる……!

 それに、破ったような音はしなかったはずだ……!?


 一体、誰が……!?


 少女が、そんなことを考えながら、

 目を開けると……?


 逆光でわからないが、

 誰かが自分の腕を掴んでいた……?


(何……誰……?)


 とても力強く……それでいて優しく……

 少女は、誰かに腕を掴まれていた……?


「え……?」


 そして、その人物の小指に、

 何やら赤く光るものが見えて……?


(あれは……糸……?)


 いや、それは、目の錯覚だったのだろうか……?

 一瞬、糸のように見えたが、次の瞬間には

 もう見えなくなっていた……?


「誰……?」


 少女が呟くように尋ねると、

 その人物は、何だか、くぐもったような声で、こう言うのだ……


「俺はパンティ仮面! ただの変質者だ!

 コウ……ホウ……!」


 それは、パンツ一丁の服装(?)で、

 頭に、女もののパンツを被った変態だった……!?



「ぎ ゃ あ あ あ あ あ あ !?」



 少女は驚きのあまり、

 今までの人生で一度も出したことのないような大きな声で

 悲鳴を上げた!?


「よいしょっと……!」


 だが、その変態は、そんな悲鳴など気にも留めないといった様子で、

 少女の腕を引っ張ると、

 柵の内側に、少女の身体を投げ込むように移動させた……!



 ドサッ!



「痛ったぁ……!」


 だが、乱暴に投げ入れたものだから、

 少女は尻もちをついて、まともに地面に腰を打った……


「一体、何なのですの……?

 ……って!? ひぃ!?」


 いつの間にか、変態が、

 少女の横に立っていた……


「どうした? お嬢様?

 俺のような変態は初めてか?

 コウ……ホウ……!」


 少女は、その鼻息の荒い変態に

 怪訝そうな表情を浮かべつつも、

 つぶさに観察し始める……


(あ……ら……?)


 すると……?

 マスクのように被られているパンツのインパクトが

 大き過ぎて気付かなかったが、

 その変態の背丈は、意外に小さく……

 まるで中学生のような印象を受ける……?


(というか、中学生……ですか? この人?)


 そうやって、少女がまじまじと変態を見ていると、

 変態は、「はぁ……」と大きな溜め息を吐いて

 こんなことを言い始める……?


「いいか!? 絶対に俺に惚れるなよ!?

 俺はこの通りの、

 女もののパンティを被るような変態だからな!?

 コウ……ホウ……!

 俺に惚れたら、お前のパンティも被ってやるからな!?」


「だ、誰が惚れますか!? 誰が!?

 というか、何なのですの!?」


「ちなみに、最初は、お前に、

 俺のちんち●を見せつけるという案もあったが、

 流石に恥ずかしいので、やめた!」


「いやああああ!? 誰か助けてえええ!?」


「さわぐな!? さわぐと……

 お前の頬に、俺のちん●ん(ビッグマグナム)

 トランクス越しに擦りつけるぞ!?」


「ひぃっ!?」


「頼む……! 俺にこれ以上変態行為をさせないでくれ!

 俺は、お前と関わりたくないのだ……!」


「言ってることと、やっていることが違いますよね、それ!?」







「なかなか根性あるわね……あの子!

 まさか、ここまでやるとは……!?」


「感心しとる場合か!?

 てか、アホやろ!? あいつ!?」


 天界では、二人の女神が戦慄した表情で

 屋上の二人のことを眺めていた……!



「惚れるなよ!? 絶対に惚れるなよ!?

 あ、これ、フリじゃないからな!?」


「惚れるわけないでしょう!?」


 果たして、この変態は、

 一体、何光治なんだああ!?

作者「次話で、ことの経緯明かします」



作者「風邪ひいたっぽい……頭痛い……」

せや姉「夏風邪は、何とかしかひかんからな」

作者「うん」


作者「ちょっと思ったんだけどさあ……?」

せや姉「おい、何かつっこめや!?

    バカにしたんやぞ!?」

作者「はいはい。作者、バカだから夏風邪ひいちゃった!

   これで満足ですか?」

せや姉「え……いや、その……」

作者「さて、話を戻すけど、」

作者「ちょっと思ったんだけど、

   王道恋愛もので、三角関係なんだけど

   途中からヒロイン達が

   主人公そっちのけで百合に目覚める……

   ってのは、どうだろう?」

せや姉「は? 何言ってんや?」

作者「いや、だめだな……

   一発ネタの予感しかしない……」

作者「てか、その小説は、誰をターゲットにしてるんだって話で……」

作者「ああ、やっぱ夏風邪だあ……!

   ギャグのキレがいまいちだあ……」

せや姉「え? いつも通りやろ?」

作者「てか、躁鬱の鬱の部分が強くなってきて

   気分がダウンして辛い……」

作者「ごめん、もう何言ってるか自分でもわからなくなってきた……

   今日はこの辺でやめるわ……」

せや姉「せやね」


作者「あ、あと、この風邪、ちょっと頭痛がひどくて

   いつもよりしつこそうなので、

   ちょっと小説活動に影響出るかもしれません……」

作者「なるべく毎日書くつもりですが、

   もしかして、それも無理になるかも……? てかきつい……」

作者「ま、そうなったら、活動報告の方で告知します……」

作者「では、そういうことで、また~……だるいぃ……」

せや姉「ほなね!」

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