表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/85

      プロローグ

 ハァ……ハァ……


 女の荒い息遣いを聞きながら……

 少年は、どこか虚空を眺めながら考えていた……


(ああ、もうじき、この世界も終わりだな……)


 諦観の念とでも言うのだろうか……?

 少年は、負けが確定しているゲームをやっている気分だった……


 いや?

 ゲームをやっている……というよりは、

 やらされているといった方が正しいか……?

 少年は、そもそも、何故こんなゲームを始めたのかすら

 わからないのだから……


 現状……

 もう、詰みに詰んで、ゲームオーバーからは逃れられない状態……

 何かアクションを起こしてみても、無駄なことだ……


 もうここまで来たら終わりが確定してしまっているから……


 そんなことを思いながら、

 少年は、視線を上げ、少女の顔を覗き込む……


(ああ……やっぱり、こいつは世界一の女だ……!)


 少年は、少女を愛おしく思う……

 たとえ、世界がどうなろうとも、

 一途に愛せる自信がある……


 そして、その気持ちが伝わったのか……?

 少女が、ニッコリと微笑んだ……


 その笑顔を見て……

 少年は、幸福感を感じると共に……


 とても残念な気持ちになる……


(俺とこいつは……いつになったら……

 本当の意味で、ひとつになれるんだろう……?)


 そんなことを考えながら……


 少年は……


 大好きな彼女に……


 レイプされていた……

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ