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魔王会談への招待

「異世界の街スゲーー!」

「グゥ!」

もう、なんか、スゲーっす。

歩くのは商人や冒険者、騎士、貴族、奴隷などなど。

すっばらしぃ!!

これだよ、俺の抱いていた異世界ってこれだよ!


「チュートリアルの時も街に行けば良かったなー」

「グゥ?」

クロを抱きながら列に並ぶ。

入国審査の列だと思う。

なんか、眼鏡をかけてる人が見て、良い悪いを決めている。

あ、誰か連れてかれた。


「鑑定」



識別眼鏡 王級 

 

能力 あらゆるモノを識別する。


耐久度 100/100



「通っていいぞ! 次!」

「俺か。」

「通っていいぞ! 次!」

普通に通れました。

軽く、ほんと軽く通れました。


「冒険者ギルドはーってあれだな。」

冒険者が出入りしている場所があったので入ってみるとやはりギルドだった。


「登録したいんですけど。」

「銀貨1枚です。」

「無いです」

「では、借金ということで。1ヶ月以内に返金してください。では、こちらに詳細の記入をおねがいします。」

言われた通り記入していく。


名前 キラト

職業 魔法使い

得意な魔法 火

レベル 


「レベルってどれくらいが普通か教えてくれ。」

〈25歳ですと、一般人が30。冒険者なら80程です。〉


レベル 100

趣味  ・・・・・・・穴掘ること


「よし、出来た。」 

スコップを誤魔化すために、仕方なく趣味を穴掘ることにしておいた。

スコップについて聞かれるのも嫌だから仕方ないのだ。


「では、確認します。この水晶に触れてください。」

「はいはい。」

触れると赤く光る。

何かミスっただろうか。


「嘘書きましたね?」

「書きましたけど?」

俺と受付嬢の間で沈黙が続く。


「何ですか?」

「いえ、これ、レベルについて嘘をつくと赤くなるんです。全部とかだと黒ですし。それで、レベルについては嘘を登録することは禁止されています。」

いや、俺のレベル嘘とか真実書いた方が嘘だとおもうくせによ。

なんなの、マジでなんなんだよ。


「じゃあ、登録とかいいや。」

「え!?」

「待ちなさい。」 

俺がギルドを出ようとしたら後ろから呼び止められた。

振り返ると、そこには魔族が居た。


「マスター!?」

「あぁ、アスカは仕事してな。それで、アンタ、何者だい?」

「言いたくないから嘘書いたんですけどね〜」

すると、突然周囲の冒険者達が気を失った。

この女が威圧を放ったのである。


「これに耐えるのかい? Aランクで登録してやるから残りな。」

「あのな、確かに入りたいけど命令すんじゃねぇよ。」

俺が睨み返し、威圧を放つとマスターと呼ばれた女は尻餅を付いて怯えだす。


「それでも魔族か? まぁいい。早く登録しろ。俺も身分証明になる物はほしいからな。」

「わ、わかった。」

登録を終わらせたマスターは俺にAと書かれたカードを渡してきた。

冒険者達は徐々に立ち上がり始めている。


「じゃあ、登録もできたし何かクエスト受けるか。」

「グゥ!」

起きて戸惑う受付嬢や、未だに震えているマスターを放置して掲示版を見に向う。

だって、これ以上絡まれても困るしね。


「どれがいいかな?」

「グゥ!」

「これ?」

「グゥ!」

クロの指差したクエストを取ると報酬がかなり良いクエストだった。



難易度S

巨人族の村から逃げた暴牛ゴライアスを討伐、もしくは捕獲せよ。


生息地 魔の森


討伐金 100金貨

捕獲金 200金貨


※クエスト失敗、破棄の時の保証金 500金貨


制限 なし (達成できるなら誰でも)


「これにすっか。」

「グゥ!」

それを取り受付に持っていくと、驚いている受付嬢。


「本気ですか? 貴方、失敗すれば奴隷落ち確定ですよ?」

「早くしてくれ。」

受付嬢が溜息混じりに印を押すのを確認する。


「よし。魔の森って何処か教えてくれ。」

「門を出て直進した場所にある森です!」

「わかった。」

「グゥ!」

早速ギルドを出て魔の森へ向う。

金がないので本当にヤバいのだ。









「ここみたいだな。」

「グゥ。」

間の森に着くと、明らかに生物達が怯えているのが分かる。

そして、その原因は直ぐにやって来た。


ドゴンッバキッバコッ


「ブォォォォォ!」

「か、格好いいな!」

「グゥ」

不満げなクロだが、ゴライアスが滅茶苦茶格好いいのだ。

心臓機関である魔石が胸元にあり、二本のゴツい角が敵を貫くために前に向かって捻れて生えている。

魔石から身体へ送られる力が脈動するように身体にはラインがあり、光っている。


「鑑定」


雷暴牛ゴライアス LV200 雷魔法 水耐性



「つ、強いな。」

「グゥ?」

「あぁ、かなり強い。」

「グゥ〜」

そうなのかーみたいな感じのクロを頭に乗せて鑑定してみた。

ゴライアスめっちゃ強いわ。

これ、殺したことにして眷属にするか?

いや、俺が作ればもっと強くなるか。


「ブォォォォォ!!」

「大人しくしろっ!」


バコンッ


突撃してきたゴライアスの角にスコップを軽く叩きつけて地面に押さえつける。


「大人しくしてろっ!」

「ぶ、モォォ」

「グゥ」

大人しくなったゴライアスに束縛の首輪をかけえ街へ戻る。

すごい楽なクエストだったな。


「ほら、捕まえてきたぞ。」

「え!?」

ゴライアスをギルドへ連れて行くとギルドの裏へと案内された。

そこで、ゴライアスを檻に入れて任務完了である。



「金貨200枚くれ。」

「直ぐに用意します!」

金貨200枚だと時間がかかりそうなのであたりを見回してみると、情報屋っぽい人が居る。

今俺は情報が沢山欲しい。

情報と言っても全知の書の情報ではなく、生きてる人の情報だ。

これは声をかけてみるべきだな。



「こんにちは。俺はキラト。君、情報屋? もしそうなら情報交換でもしてくれないかな?」

「僕はアート。よろしくね。情報屋であってるよ。値段は話すことによって変わるからね?」

ということで、アート君に世界について聞きます。

全知の書は?

いや、さっきも言ったけど全知はダメ。

アイツの知ってる事って全部・・だから無駄な事も含まれてるんだよね。

だから、大事な事は極力自分で集めることにしました。


「俺の聞きたいことは、ギルドランクと世界情勢についてだな。」

「それだと、金貨一枚だね。良い情報沢山あるから信じてくれていいよ。」「んー、まぁ、騙したらそれなりの対処するだけだからいいか。後払いで頼む。」

アートくんの目つき代わり、俺だけにしか聞こえない声で話し出した。

防音の魔法も発動させているから問題ないと思うのだがな。


「おっけー。じゃあギルドランクからだね。ギルドランクは上から順にSSS、SS、S、AAA、AA、A、B、C、D、E、Fとなってるよ。難易度がSならSランク10人用クエストって感じで難易度は判断してね。」

「ほうほう。次は?」

「世界情勢だったね。今、この国を含めた各国、全部で5カ国が勇者召喚をしたらしい。それを育てるのは元勇者の子孫で、現在の英雄達だ。同時に魔王も10体目撃されている。魔物がかなり強くなっているから気をつけた方が良いよ。」

「金貨一枚で良いのか?」

正直、今の情報は俺というまおにとって金貨一枚では少ない気がする。

かなり重要な事とかあったぞ。


「君はここを使うのが初めてだから割引割引。贔屓にしてね〜」

「おう。」

「キラトさん準備できました!」

受付嬢に呼ばれたのでアートと共に受付へ行ってアートに金貨を1枚渡した。

報酬から銀貨1枚分引かれていたのは言うまでもない。


「じゃあ、また何かあったら聞きに行くわ」

「あぁ、大抵はそこに居るからいつでも来てよ。コレ次第でいろいろ教えるからさ。」

教えれる情報は金次第ってことね。

異世界やっぱすげーわ。

クロが気になる人、今クロは、俺に抱きかかえられて眠っている。

基本的に夜型らしいんでね。


「さて、どうすっかな」


ピコンッ

【全魔王は一週間後に魔天城で会談を行う。これは、この時魔王の者全てに送られている。断ることは許されない。なぜなら、これを見た者は達は既にカウントされているからだ。では、魔天城で会おう。 

魔王会長 兼 天才魔王 ロイド・ベルゼイル】


「なんだそりゃ。全知、魔天城ってどこだ?」

「ここから北へ約2000㎞程行った場所に、極寒地帯にある建築物です。現、第一魔王城です。魔王である貴方の第一精鋭部隊みたいな感覚でいいと思いますよ。」

とのことだ。

俺より弱い奴の言う事聞くのは面倒だが、会ってみたいので良しとしよう。



「てかさ、2000㎞ってこの惑星どんなけでかいんだよ。」


「この惑星はマスターの居た地球の約5倍の面積を持ちます。詳しく説明すると、地球は超新星と呼ばれる者達の成れの果てであり、この星は超魔星の成れの果て。超新星は超魔星より劣るのでサイズも劣ります。両者とも同じく宇宙にあり、繋がっておりますので、帰ることは可能です。しかし、もし、地球に魔法使いなどの異世界人が出現すると超新星の防衛機能で消し殺されます。マスターなら互角でやれると思いますので、超新星VS魔王とか夢の対決が実現します。この惑星も同じく、向こうでの戦闘機を持ってきたりすれば反撃されます。こちらで作れば問題ないですけどね。更に深く説明しますと、」


「あー、要らない情報ありがとうございました!」

「すいません、マスター。必要か不必要か私も勉強することにします。」

長い長い説明を止めてやった。

こうなると長いんだよなぁ。

だって地球とか惑星が生きてるとか言われても実感ねぇし。

それに、地球と俺が互角って俺って化物過ぎだろ。

まぁ、この惑星、超魔星だっけ?

地球の5倍なら強さも5倍なんだろうけど、そんな奴に喧嘩売る程俺は馬鹿じゃねぇよ。

てか、格が違いすぎる。

俺の5倍強いとかヤバすぎです。



「さて、2000㎞か。転移魔法でも覚えるとして、取り敢えずどっかに泊まって寝よう。そうしよう。」

俺は宿を探し始める。

初日から結構凄い感じの異世界ライフだが、これでこそ異世界だ。

勇者にも会ってみたいもんですな。

あんな雑魚勇者ではなく、最強系勇者をね。


貨幣


銅貨  1枚 100円

千紙幣 1枚 1000円

万紙幣 1枚 1万円

銀貨  1枚 10万円

金貨  1枚 100万円

白金貨 1枚 10億円


今回の報酬金

200枚=2億円


ギルド登録が高い理由は、絶対的秘密保持権利を保ってくれるからと、ギルドカードにお金を入れてスイ○やマナ○みたいに使えるから。

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