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神々の戦い アサルトVS女神 約束のために

「どうせ生きているのでしょう? 早く姿を見せてはどうですか?」

「ふふっ、当然です」

立ち上がる女神は、火の女神らしく、剣に火を灯している。


「かかってきなさい。相手をしてあげましょう」

「言ってろ」

炎の剣の火力はかなり高い。

しかし、世の中火力が全てではない。


「力任せは良くないですね」

「うるさいですよ。勝てればいいんです」

ブンブンと剣を振るう女神だが、炎によって近づくのも難しい。



「貴方程の力を持ちながら、自分勝手に行動するとは。神として情けなくはないですか?」

「作られた神である女神に神としての思い入れはないですよっ」

火に焼け、服が燃えるが状態異常は直ぐに解除される。


「燃え尽きろっ!」

「嫌です」

攻撃を避け、次の行動を考える。

しかし、未だに勝利までの道筋見えてこない。

このまま戦えば、見えるのは敗北への道のみ。


相性が悪い、それは確かだ。

水魔法が得意な私と火の女神とは最悪な組み合わせだろう。


「水弾!」

「弱いですよ。」

やはり水は全て蒸発させられる。

もっと水があれば勝てると思うんですけどね。


「こちらからいきますよ」

「くっ」

なんという炎を出すのだろうか。

熱すぎる。


「燃え尽きなさい」

「嫌ですよ」

火の球を大量に生成し、放つ。

水魔法で消すが、やはり強い。

受け身にまわればなんとかなるが、攻撃はできない。

何か、こちらに有利な事が起こってくれればありがたいのですが。


「吹っ飛びなさい」

「かはっ」

考え事をしていたら腹部を殴られ、木にぶつかる。

殴られた腹部は焼けてしまった。


「熱い・・・」

「次で終わりですかね?」

女神がそう言い、私が身構えると、突然その場が暗くなる。

なぜなら、特大の津波が迫っていたのだから。


「来たっ」

「ヤバいっ!」

逃げようとした女神を捕まえ、拘束する。

火の女神も水は弱点のはずだ。


「放せぇ!!」

「嫌ですよっ!」

触れている腕と足、胸が火で火傷する。

それでも、このチャンスは逃せない。


「なんなんだ貴様は!」

「魔王ですよ。」

必死に抵抗する女神だが、放してやるわけにはいかない。

ここで確実に弱らせてみせる。


「くそっ! くそっ! くそっ!」

「死んでも放しませんよっ!」

全身から火を出し、私も全身火傷になりますが、それでも放しません。

絶対に勝たなければいけませんからね。


そして、津波に襲われる。


「死んでくださいっ!」

「ふざけるなぁ!!」

私達はそのまま津波に呑み込まれる。

私はそこで手を放し、水を操作して耐えるが、火の女神は流されていく。

かなりの傷を負ったのは間違いないだろう。


「ふぅ、収まりましたか。」

火傷は痛い。

それでも、まだ勝てた訳ではない。

歩いて探すと、倒れ伏している女神が居た。

死んでるようにも見えるが、一撃入れて確認しなくては。


「水弾!」

今までで1番速く、1番強力な水弾を放つと、直撃した。

腹部にあたり、血が溢れ出る。

やはり死んだのだろうか。


「痛いじゃないの・・・・ごほっ」

「やはり生きていましたか」

全身から血を流す女神だが、まだ戦える感じがする。

神というのは伊達じゃないみたいですね。


「死んでくださいっ!」

「まだ死ねな、がはっ」

女神は怪我でその場で倒れる。

倒れた隙に首を斬り落とそうとするが、ギリギリで回避され肩だけを斬りつける。


「諦めて死んでください」

「まだ何も」

泣きそうな女神様に同情しそうになりますが、こちらにもこちらの目的がある。


「すいません」

「くっ」

言葉を紡ぎ、剣を振り下ろす。

確実に首が斬り落とせるように。

そして、女神の首が落ちる。


「すいませんね。ですが、悪は貴女達女神ですから。さようなら」

女神の死体をそのままにしてその場から放れる。

もちろん、来た方向へは戻らない。

キラトのいる方向に行けば間違いなく死ぬだろうから。



「私は約束を守れそうですよ。勝ってくださいね」



私はキラトのいる方向を見て呟くと、すぐにその場から退避しました。

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