表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/45

俺の武器はスコップ

固有能力と能力を分けるの忘れていたので分けておきました。

「さて、ここは何処だ。」

謎の砂漠に居る俺だが、暑さを感じない。

魔王ってそういうモノなのかもしれない。

だって、なんか角とか生えてるからめっちゃ強そう。

角がある事以外は普通の人だな。


「さて、どうやってダンジョン作るんだ?」

『テステス、聞こえる?』

考え込んでいるといきなり頭に声が聞こえてきた。 

あの閻魔の娘の声だ。


「で、どうやって作るんだ?」 

『まず、ステータス見てみて。』

そう言われてステータスと言うと、目の前にゲームみたいなステータスが現れた。



♦ 

九頭龍鬼羅斗クズリュウ・キラト LV100 (MAX)


種族 ダンジョンマスター兼魔王


装備 穴掘り神の愛用スコップ


能力

鑑定LV10

威圧LV10

隠密LV10

探索LV10

暗視LV10

再生LV10

空間魔法LV10

大地魔法LV10


固有能力

獄炎魔法LV10

獄水魔法LV10

獄雷魔法LV10

獄氷魔法LV10

極光魔法LV10

極影魔法LV10

忘却LV10

反射魔法LV10

反転魔法LV10

空間震LV10

状態異常無効化LV10

瘴気LV10


DM能力

ダンジョン作成



DP:3000


称号

ダンジョンマスター・魔王




「なぁ、何で、何でここまで強くしといて装備がこんな意味の分かんない凄そうなスコップなんだよぉ!!」

『あはは、なんかの手違いみたいだねぇ』

手違いでこうなるなんて最悪である。


DPについて確認してみると、細かく表示されているではないか。




【使用】


面積 1㎢ 掘るのに 1000 DP  一度での修理 100 DP


深さ 1㎞ 掘るのに 1000 DP  耐震強化等  100 DP


階層 同じ階層追加 2分の1DP


地形 変更 500 DP 


環境 変更 1000 DP


罠  作成 10 DP


魔物 召喚 10〜1000 DP


他  その都度DP変動 (向こうでの物価変動による)1DP 1000円



【DP回収】


生物  1人 1000 DP  


探索者 1人 10分で 100DP



なるほど、なんて鬼畜使用なんだろうか。

3000しかポイント無いんだぞ?

ダンジョン作っても魔物作れなかったら意味ないだろうに。


「で、どうしろと?」

『ポイント使いたくないなら掘るしかないね。じゃあ、私も閻魔になるための修行とか勉強あるからまたねー』

クソったれな閻魔娘だが、スコップ片手に旅をするのが良いな。

俺一人で掘ってもなぁ。

もしくは魔物とか人とか狩るか。

俺、人だけど人狩れるかな?


「大丈夫だな。」

なんか恐怖心とか無いから多分行けると思う。


「貴方、スコップ片手に何しているんですか?」

「あぁ?」

振り向くとそこには兵士の大軍が居るではないか。

何、俺が魔王と聞きつけてもう来たのか?


「で、何してるんですか?」

「旅。」

無視して歩き出すとサソリの魔物が出てきたのでスコップで殴りつけると垂直に真上へ飛んでいった。


「え」

「スゲー。ホームランじゃん」

後ろの大軍は俺を追いかけようとしたが、落ちてきたサソリが道を塞ぐ。

狙ったわけではない。


〈1000DP獲得。〉


「貴方、待ちなさい!」

「俺はダンジョンを作る場所を探すべく旅を始めるのだった。」

「何独り言言ってるんですかぁ!!」

「知らないふりが一番だな。」

俺はその場から急いで走り出した。




「よーし、魔物狩りだぁ!!」

俺は森に入り、魔物を蹴散らしながら良い場所を探す。



「ここでいいか。」

丁度街も見えるのでここが良いとだろう。

それに、ポイトンも10万程できた。

どんな生き物でも、死ねば1000DPっていのは最高に効率が良い。


「取り敢えず、深さ1㎞で面積10㎢の階層を地下に作成っと。」

まさにダンジョンのような感じで地上に門が出来た。

開けてみると地下へ続く階段があり、何もないまっ平らなダンジョンが出来ていた。

これじゃあ、ただの部屋だ。

今ので使用したのが11100DPだから、更に2階層作る。

これで22200DP消えた。

残り丁度79800DPだ。


「一回層は地形変更で迷路にするか。2階層は、沼だな。3回層は海にしよう。」

1500DPを使用して地形を変える。

これ、最高に楽しいんだが。


「次は、そこら中に罠を仕掛けるか。」

定番の罠から、鬼畜な罠まで大量に仕掛ける。

これで70000DPになった。


「よーし、魔物呼ぼう。」

一階層には定番のゴブリンを置いた。

10DPでも置けたがら1000DPでめっちゃ強いゴブリンを10体置いてやった。

2階層には浮遊系の魔物を配置した。

3階層には大量の海の魔物を置いておいた。

特に、幼龍のリヴァイアサンが置けたのは嬉しい。

広さを2倍に広げておいた。

残り20000DPである。


「完璧な布陣だな。」

作るだけ作って取り敢えず待機することにした。


「一部屋俺用の部屋がほしいな。」

残りの20000DPで一番下の階層に部屋を作った。

家具1つ設置するのに100DPで合計1500DP、部屋の環境を整えるのに1000DP使った。 

他にも、魔物は自分の階層に敵が来るまで待機する部屋を各一個ずつ配置しておいた。


「暇や。誰も来ねぇぞ」

『なんか、4階層しかないのに凄いダンジョン作ったみたいだね?』

「急に話しかけんなよ。驚くわ。」

勉強するとか言ってた割に、かなり早く連絡してきたな。

まぁ、良いんだけど。


「で、何?」

『んや、ちゃんとやれてるから見とけって父上が言うから確認しただけー。んじゃあねー』

またしても一方的に切りやがった。

まぁ、別に用なんて無いから良いけどな。



〈侵入者です〉


ポーロ LV56 剣士

コーク LV59  盾役

ペイン LV28  盗賊

メッカ LV55 魔術師

シーク LV55 忍者



「さて、どれくらいやれるかね?」

「いや、どれくらいってレベル差20ありますよ!? それに全員女ですし! 負けるわけ無いでしょ!」

そうなのだ、結構レベル高いのに俺の生み出したゴブリンは滅茶苦茶強い。

ゴブリン達のステータスを見せるが、マジで笑えるほど強い。


トッタ LV85 剣士 ジェネラルゴブリン (将軍)

スライ LV88 魔道士 マジシャンズゴブリン (長)

フォイ LV90 剣闘士 マスターゴブリン (副長)



コイツらがリーダーで、残り7体も同じくらい強い。


「ほら早く行って来いよ。出来る限りボコボコにして歩けなくしろ。そして、その場に放置な。」

「わかりました!」

「いえっさー!」

「おけおけ」

7体のゴブリンが3人に付いて行く。

いや、統率が取れ過ぎててもうこれ軍隊だぞ。


「よし、監視するか。」

このダンジョンに限らないのかもしれないが、なんか人が来ると身体の中に人が入ってきたような気分である。

もう直ゴブリンと冒険者達の戦闘が始まるな。

取り敢えず、目的のために罠はこちらから手動にしておこう。






「なんだ、このダンジョン。」

「街の近くにこんなのありましたっけ?」

「最近出来たんでしょ? 私達で調べて報酬貰いましょう。」

「金欠だしね。」

「そうでござるな。」 

5人は地獄に立ち入ったにも関わらず、気楽に話をしている。


ズドンッ


「え?」

「出れなく、なった? 」

「そんな」

「ど、どういう事?」

「分からんでござ、る・・・・・あれは・・・・」

全員が閉じた入り口を確認するが開きそうに無いのを理解する。

しかし、振り向くとそこにはゴブリンが居るのに気が付いた。

それも、自分達よりも強いゴブリンが。


「ゴブリン、なのか?」

「将軍に、マジシャン、マスターまで!?」

「勝てるんですか?」

「いや、無理でしょ」

「し、死にたくないでござる!」

しかし、数分後に彼女等はボゴボコにされてその場に倒れ伏していた。



「楽勝でしたね。」

「そうっすね!」

「うむうむ」

5人を縛ったゴブリン達は、俺の力(瘴気)で自動で湧き出る雑魚モンスターを狩って飯を食っている。


「仕事しろよー」

取り敢えず放送だけかけといた。

まぁ、ゴブリン共は全く気にして無いみたいだが。

主人のいう事くらい聞けよ。



「ここは、」

「しんだのか?」

「分からない」

「でも、そこにゴブリンが」

「産まされるでござるかね?」 

5人がコソコソ話していると一人のゴブリンが近付いてきた。


「お前らさ、飯やるからここで暫く暮らしてくれな。」

「はぁ!?」

「無理! お風呂入りたいです!」

「何言ってんだクソゴブリン!」

「嫌です!」

「産ませるつもりでござるな!?」

ゴブリンはその言葉に呆れて去っていく。


「おい、仕事しろよ。」

「アイツら面倒です!」

「そうそう」

「このまま死なない程度に飯与えて放置でいいじゃないっすか?」

まぁ、どうでもいいやとか思った俺はゴブリン達に後のことを任せた。


「俺寝るから。」

「マジで寝るの!?」

「マスタークソですね!」

「さすが。」

俺が一方的に通信を切り、眠りにつく。

ゴブリン達は自身の姿がゴブリンから人に近い姿に進化し始めていたのに気が付かなかったのだった。

何故なら、


「私も寝よう。」

「そうね。」

「うむ」

ゴブリン達も寝たからである。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ