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勇者殲滅作戦➂ 最速VS勇者

「なんだテメェ?」

「【抜刀魔術】不倶戴天」

顔を見た瞬間に殺したくなって右肩から垂直に切り落としてしまった。

これでは、死んでしまう。


「てめぇ・・・」

(回復させて痛めつけようと思ったけどこのまま後35回斬ればいっか。)

「【治癒魔法】大回復」

(回復したしさっきのは回数に含めなくていいや。)

「人斬っといて何澄ました顔してんだ!」

「【光速】【魔刀術】飛斬・三十六連」

「あぁ? 何してんだ?」

斬られたことに気が付いていないので、後36連くらい斬ってもいいのかなと思ってたら、馬鹿が死んだ。


「100倍返ししてやる! 【剣じゅ、がはっ」

「死んだ。」

死体を蹴ってみても見動きしない。

少し笑える。



ザクッザクッ



何度刺しても見動きしない。

やはり、死んだ?



「ざぁんねぇんでぇしたぁ! 俺は不死身の肉体を手に入れてんだよぉ!」

「【秘術】痛覚超強化」

話したくないので敵の痛覚を強化してやった。


「いつまで話せねぇ気だ?」

「【抜刀術】十字斬クロスエンド

「痛え!! 何しやがった!」

(うるさい虫がいるなぁ。【刀術】刺突)

「っ! てめっ!」

(本当に直ぐ治るなぁ)

斬ったところも刺した所も直ぐに治っていく。


「不死の俺は死なねぇんだよ!」

「・・・・・」

死にかけてるくせによく言う虫である。


「俺が不死の能力だけ貰ったと思うなよ? 【創造魔法】超大爆発エクスプロージョン

(【法術】魔法攻撃使用禁止っと。さっきから貰った貰ったって誰に貰ってるんだろ。)

魔法を消滅させて勇者を見るがニヤニヤしていて気持ちが悪い。


「何をしたかしらんが何度でもやってやる!【創造魔法】超大洪水エクスフルードゥ

未発で終わったせいでかなり驚いている勇者。

本当に馬鹿だよね、この勇者。


「俺は、女神様に選ばれた勇者だぞ! 進藤拓真なんだぞ!」

(そんな名前だったんだ。と言うか、女神って言ったの?)

正直言えば、勘違いであってほしい。

そこまで世界を嫌いになりたくないから。


「女神様! もっと強い力をくれ! このままじゃ殺される!」

(これで女神出てきても困るから殺っちゃお。【刀術】一刀両断)

真っ二つにして地に倒れた勇者は、直ぐに戻ってしまう。

やはり、簡単には殺せないらしい。


『貴方により強い力を授けましょう』

「ありがとうございます、女神様!」

(あぁ、最悪だ。こんなもの見たくなかった。けどこうなったら怒りのままに殺るしかない。【光速】【獣神化】)

使う気はなかったが、神が出てきたので使うしかない。


「力が流れ込んでくるっ!」

『その力を上手く使いな「死ね」くっ、獣人ごときが!』

「気がついてないの? 貴方の両腕貰ったんだけど」

「女神様! 腕が!」

『まだ間に合う! その腕を返しなさい!』

「残念、【雷魔法】超大爆雷エクスライトニング

私は千切り取った両腕を雷で焼き尽くした。

これで女神の腕は当分元に戻らないだろう。

鑑定で見たが、女神も無限に能力があるわけではないらしい。

なぜなら、再生がないのだ。


「お前っ! 女神様の腕をっ!」

「【獄雷魔法】雷電弾サンダーボール

『拓真さん! 避けなさい!』

「ががっががががががががががっ」

雷の弾に当たった勇者は、全身の細胞が焼き尽くされ、黒い灰になって風に乗って消えた。

まぁ、もうあの勇者はどうでもいい。

今は目の前の女神だ。


『私は女神十二柱の一柱ですよ?』

「お気に入り以外に力を貸さない癖に神を名乗らないで。古代の遺跡には神の王は人を愛し、世界の安寧を保つと刻まれているのに・・・・」

『あぁ、その神なら殺しましたよ。私達は自由になりたかったからね』

「クズですね。」

女神が身体を消そうとしているので法術で魔法禁止にしておいた。


「逃げるな。」

『かはっ』

一瞬で近寄り、首を掴んで地面に抑え込む。

逃しはしない。

コイツは確実にここで殺す。


『な、何が望みなの? 力がほしいならあげるから、離して、ね?』

「何かの本で女神は役割分担していると書いてあった。貴女が消えればこれ以上力を得る勇者は生まれない。だから、貴女はここで死ぬの。」

両腕のない女神は足をバタバタしているが同じレベル999で、筋力は獣人でえる私が上なら、逃げることは不可能だ。


「どうやってここに来た?」

『天界から降りてきたのよ。戻る時は魔法だけど使えないみたい、ね。』

「そう。天界、ね。どうでもいいや。さようなら、神王殺しの大罪神さん。」

ゴキッ


首を掴む手に力を入れ、女神の首を握り潰した。

女神は光の粒子となって消えていく。


「今のって女神か?」

「ソリッドくん、来てくれたんだ。そう、力を授ける女神だったから早急に殺しておいた。」

「スゲーじゃん。神殺しのシーラちゃん?」

「ふざけてないでキラト様の所に行こう。」

キラトの元へ向かう途中、目の前をソリッドが、敵と共に戦闘しながら通り過ぎていった。

その方向はキラトの居る方向と同じである。


「え」

「シーラ、あれ、本体だ。俺は分身な。」

そんなこと言われても、力量とか全く差が無いんだけど。

これって女神とかより圧倒的に強いよ。


「助けに行かなくていいの?」

「大丈夫だろ。見た感じ魔力減ってないし、杖も使ってない、それに余裕そうだったからな。」

「敵の女は?」

「女神じゃね? 知らねぇけど。」

一瞬で遠くへと行ってしまった本物ソリッドくんの荒らした森を見ていたらアダンテくんが来た。


「アダンテくん、何してるの?」

「シーラ、とソリッドツー? スリー?」

「ソリッド2、かな?」

そんなこと話していたらソリッドくんはもう見えなくなっていた。

滅茶苦茶速い。


「あの速さはおかしくないか?」 

「私も能力使わないと追いつけないな。」

「まぁ、最強だしな。ほら、二人共暇ならキラト様のとこ行こうぜ。なんか、スゲー事になってるし。」

スゲーことってなんだろ。

探索をかけてみるけど、少し距離が遠くてひっかからない。


「何がスゲーんだ?」

「私も気になる。」

「俺からの情報だが、本物の魔王が出陣した。」

「それは見たいな。」

「うん、参考にしたい。」

「だから早く行こうぜー」

巨大な魔力がぶつかり合っている場所がある。

これほどまでに巨大な魔力が一斉に集まって戦闘をしていれば場所は一目瞭然。



「走るか。」

「私は先に行く。【光速】」

「俺も走るぜ!」

私達はキラトの元へと急ぐのだった。



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