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勇者殲滅作戦 監視者モニタ

♦モニタ 視点


主の残り全魔力を譲渡されて生まれた私は、この異常に広い世界を視る事が出来ます。

まさに、神のように上から見下ろせるのです。

それが私の能力【監視】であります。


「キラト様、勇者を発見しました。」

「そうか。映像出せるか?」

「もちろんであります。」

「頼む。」

キラト様に頼まれ映像を出します。

そこには奴隷を連れた勇者、女を侍らせた盾の勇者はもちろん、その他全ての勇者級の者達を映しています。


「説明頼む。」

「了解であります。」

キラト様の命により映し出した強者達について説明をはじめます。


「英雄と夜ばれる者達は全員一箇所に集まっています。この集まっている場所は【マナルーン】という魔法学院です」

「英雄、か。」

英雄達の顔を覚えるようにじっくり見て次の説明をするように指示されます。

キラト様も英雄ともなると気になるみたいですね。

  

「次に、本題の二人の勇者ですが、自分の力を過信して一人で活動していますね。これは死ななければ自分の犯した罪を理解できないかと。」

「そうか。一人で居るならなんの問題もない。」

映像を消すように言われ、直ぐに消します。


「関しを続けてくれ。」

「了解であります。」

すぐにその場を後にし、監視者として監視を始めます。

私の監視に気が付かない時点で英雄もその程度がしれますね。


「勇者達の最後、早くみたいであります。」

ちょっと嬉しくてヤバイであります。

襲撃されることはありえないと思っている勇者の苦しむ姿など録画しなければ勿体無い。


「あぁ、勇者、貴方達の歪む顔、しっかり録画しておくでありますよ。」

私はキラト様の憎悪など悪心から生まれた者。

他の者よりも闇が深いのです。


「ふふっ、ずっっっと見てるでありますよ。」

自分の手の平で踊る勇者達の最後を見届けるべく、映像を展開する。

時は既にそこまで来ている。






♦キラト 視点






「集まったか。」

「やっと始まるんですね。」

「勇者なんてぶっ殺です!」

「早く場所教えて。」

「俺はもう我慢できねぇ」

「俺は別に強い奴と殺れればいいや」

王の間に集まった5人に映像を見せる。

ついでに場所も教えた。


「お前らには各自この場所へ散ってもらう。ソリッドは自由にしろ。」

「ラッキー! じゃ、俺行くわ。」

ソリッドは勝手に部屋から出ていった。

まぁ、今は邪魔なのでありがたいが。


「エイラとアンネはペアで行け。」

「分かりました。」

「らじゃっす!」

「じゃ、行ってこい。【転移魔法】クソったれ勇者」

クソったれ勇者の真ん前に転移したと思う。

向こう行って即戦闘かな?


「シーラの探してる勇者はどれか分からないから映像から探してくれ」

「見つけた。ここ。」

「よし、送るぞ。」

シーラの肩に触れて映像の映った地点へと転移させる。

シーラは苦しませてから殺しそうだな。


「アダンテ、送るぞ。」

「あぁ、頼む。」

アダンテも転移させ終えると、モニタが部屋に入ってきた。


「緊急事態です」

「なんだ?」

モニタはかなり焦っているが、何かあったのだろうか。


「落ち着け。ゆっくり話せ。」

「すいません。キラト様、キラト様の予想・・が当たりました。」

「そうか、全く・・・・・俺をイライラさせてくれるなぁ!!」

「キラト様!?」

俺は自身のステータスを確認し、キレた。

それと同時に部屋に亀裂が入る。

ダンジョンなので自動修復されていくが、ダンジョンを破壊できること自体がおかしいらしい。


「何がしたいんだ、あのクソ共はっ」

「分かりません。しかし、正義はキラト様にありますよ。」

「分かった。監視を続けてくれ。」

「了解であります!」

モニタ部屋から出ていき、それでもイライラは収まらない。


「全スキル使用不可とは、ふざけやがって」

何度見てもその表示は変わらない。

俺のスキル全てが使用不可になっているのだ。

 

「あ、ソリッドがいるじゃないか!」

そう思いソリッドを探すと魔王城から景色を眺めていた。


「どうしたんですか、キラト様。」

「お前に頼みがある。」

俺の言葉に驚きつつも、ソリッドは嬉しそうに微笑む。


「その言葉を待ってましたよ。こんなに早く貴方に恩を返せるなんてね!」「あぁ、俺はとある事情によって全てのスキルが使用不可にされた。しかも、勇者達に危機が迫っている。救ってやってくれないか?」

「最強の名にかけて。」

「頼む」

ソリッドはとても嬉しそうに膝を付けて、俺に頭を下げる。



「【神羅万象】俺×4」

その言葉と同時にソリッドが4人になった。


「森羅万象では力が分散してましたけど、これなら全員俺と同等です。四人全員助けて見せますよ。では。」

「頼むぞ、最強。」

ソリッドは直ぐに魔王城から飛び降りる。

四人のソリッドはそれぞれの場所へと向かった。

既に世界の各地で巨大な魔力がぶつかり合っているので場所の特定は簡単である。


「俺もやるべき事をやるか。」

俺は自分の作業へと戻る。

この制限をどうにかしなければいけない。


「こちらモニタです。英雄達が特に魔力の強い彼女達の元へ進行準備中です。」

「分かった。それは俺が何とかする。」

「何とかとは?」

「英雄共くらい身体能力とコレだけで十分だ。」

俺はスコップを取りに行き、目的地の方角を見定める。


「行ってくる。」

「お帰り、お待ちしております。」

俺は魔王城から身体強化無しで飛び立った。

その速度は光を超え、一瞬で英雄達のいる街の前へ到着した。



「こんにちは、英雄共」

準備されていた物を蹴散らし、妨害しつつ英雄たちと向かい合う。

お前らの思い通りになど絶対にさせん。

それに、今まで魔王が絶対に殺されていた理由が、このような事だと分かれば尚更だ。


「始めようか、殺試合を」

十人の英雄と、英雄に育てられた100人以上の勇者達が俺に向かって武器を構える。

対して俺は魔法無しのスコップ一本。

普通なら勝てるわけがない。

だが、他の奴が頑張っているのに俺が負けるわけにはいかない。


こうして魔王と勇者&英雄の殺試合は始まった。








監視者モニタ LV999 (MAX 999)


種族 魔王


装備 宝具断罪の衛生 (専用創造武器)(殲滅光線)


魔力 2,777,777,777,777


能力

転移魔法LV10



固有能力

武器操作LV999 (MAX 999)

遠隔操作LV999 (MAX 999)

世界之監視LV999 (MAX 999)

世界念話LV999 (MAX 999)


称号

魔王に創られし魔王・世界の監視者


装備 魔王の執事服



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