ソリッドの修行
ソリッドくんの話は短いです。
「修行だぜぇ!!」
「うるさいですよ、ソリッドくん」
「俺の最強への道はここから始まる!」
「黙りましょうか、ソリッドくん」
「エンドさんももう少し気楽に行きましょうよ!」
「黙りなさい。」
調子乗ってました。
エンドさんが発言するたびに空気が重いなと思ってたけど、最後は話せなくなった。
ヤバい、これマジでヤバい。
「さて、君は最強になるのでしょう。ならば、それ相応の覚悟はありますね?」
俺は頷くことしか出来ないので必死に頷く。
「そうですか、では、行ってらっしゃい。」
「ーーー!?」
俺はエンドの出した闇に引き摺り込まれた。
「ここから出てきた時に貴方は、最強になる資格を得るでしょう」
パリーンッ
「終わり?」
「は、早すぎる!」
なんか、エンドさんがめっちゃ驚いているんですけど。
今あった事を説明すると、闇に飲み込まれた俺は、俺と戦った。
なんか、「俺を倒してみせろ。俺はお前だから倒すことはできないがな。」とか俺の贋物が言ってきたから「俺は常に進化するぜ!」ってパンチしたら吹き飛ばせた。
「お、驚きましたね。本当に素晴らしい。」
「そう? 褒めても何も出ないけどな!」
なんか、凄い褒められるが凄いことしたのか俺は。
「では、想定外なこともありましたが次に行きましょうよ。」
「おっす!」
「魔力と身体能力の強化をしつつ、必要なスキルを全て取得していきましょう。」
「おっけー!」
って事で、やっとちゃんとした修行である。
自分との戦いとか瞬殺し過ぎて修行にならなかった。
一年が経過して俺はかなり最強に近づいたと思う。
というか、既に他の四人よりは最強だと思う。
「スキルは取れましたか?」
「取れましたけど、スキルレベルまでMAXになりましたよ。俺ってすごくないですか!?」
「ちょっとステータス見せなさい」
「らじゃ!」
エンドさんの顔が笑ってない。
これは、ふざけたことを言うと怒られるやつだ。
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ソリッド・ストロング LV14 (MAX 999)
種族 人
装備 鉄の剣
魔力 8,000 (通常1,000程度)
能力
魔法LV200 (MAX 200)
武術LV200 (MAX 200)
仙術LV100 (MAX 100)
身体強化LV10
固有能力
限界突破LV10
縛鎖LV10
森羅万象LV999 (MAX 999)
称号
神々の加護・限界への踏破者・最強を目指す者
装備 冒険者の装備 (下級)
♦
「この神々の加護の効果ですか。」
「そうですね。それのおかげで取ったスキルは全部MAXになっちゃいます。」
「それはそれは。これからは実戦形式でレベル上げをしましょうか。」
「らじゃっす!」
なんか、限界突破する事が目標だったらしいけど、限界突破の能力を手に入れた俺は簡単に限界突破できた。
「エンドのスキルも見せてよ」
「一撃当てれたら良いですよ」
修行初めて2年目、未だに技は当てれないけど、レベル400になりました。
「この調子なら今年中には一撃当てれますかね?」
「絶対にスキル見せてもらいますからね!」
それから一年後、やっと当てることができた。
結局去年の間には当てることができず、エンドが「これはこれで予想外です」とか言ってた。
「なぁ、レベル999になったんだけど」
「ええ、本当に予想外です。」
俺は修行の後にエンドを食べなければいけないらしいんだけど、まだ2年あるので止めている。
俺が「暇になると人間は死にます」って言ったら止まってくれた。
「それにしても、やる事無くなりましたね。もう私より強いですし。魔力の譲渡くらいしかやること無いですよ?」
「じゃあ、一緒に魔力消費して魔力量増やそうぜ!」
「面倒なので遠慮しておきます。」
「えー、つまんねぇの。じゃあ、魔王様について話をしてくれ。」
エンドは少し悩んだあと、頷いて言った。
「企業秘密です。」
「貯めるなよ! 期待したじゃねぇか!」
「それはすいません。」
「鍛えてくる!」
俺は一人で黙々と筋トレをする。
魔力もかなり増えた。
今の俺は最強である。
「それにしても、魔法ってズルだよな・・・・・」
体の周りで火、水、風、雷、土、闇、光、無の球体を作って操作する。
俺を中心にクルクル回してると魔力操作の練習になるのだ。
「あっ、そういえば結局ステータス見せてもらってないな。」
「そう言うと思って見せに来ましたよ。」
俺の方が強いとか言いつつ、エンドの方が圧倒的だった。
あれは世辞だったらしい。
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最強 LV999 (MAX 999)
種族 魔王
装備 宝具カドゥケウス (専用創造武器)(ベクトル操作)
魔力 1,000,000,000,000
能力
鑑定LV10
威圧LV10
隠密LV10
探索LV10
暗視LV10
再生LV10
魔法LV200 (MAX 200)
武術LV200 (MAX 200)
仙術LV100 (MAX 100)
身体強化LV10
固有能力
瘴気LV10
状態異常無効化LV10
限界突破LV10
縛鎖LV10
森羅万象LV999 (MAX 999)
神羅万象LV999 (MAX 999)
魔弾LV999 (MAX 999)
称号
魔王に創られし魔王
装備 魔王の執事服
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「化物じゃん。」
「魔王ですから。」
確かに、魔王なら普通なのかもな。
だが、このレベルの奴等を5体普通に作る魔王様は何者だよ。
もう怖いわ。
「実戦形式でやろうぜー」
「貴方の暇に付き合うのは面倒なのですがね」
俺は、無理矢理エンドと戦い、一度も勝利できずに残りの二年を過ごした。
「始める前に。神々の加護が消えるかもしれませんがよろしいですね?」
「神は家族を助けてくれないから魔王を頼ったんだ。当たり前だろ。」
エンドはその言葉に頷き、呪文を唱える。
「我は汝の力になるべく生まれた者。汝に我が力を。」
「じゃあな。」
「ええ、さようなら。」
漆黒の宝玉を残して消えるエンド。
こんな小さくて綺麗な宝玉がエンドだとは全く思えない。
「宝玉っていうか魔石?」
魔物が落とす魔石の様だが、気にせず食べる。
「きたきたきたぁ!!」
ステータスを見ると確かに神々の加護が消えていた。
代わりに【神々を裏切りし者】【最強】という称号が増えていたので問題ないがな。
「さて、出るか。」
俺はさっさとその部屋から出た。
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ソリッド・ストロング LV999 (MAX 999)
種族 人外魔王
装備 宝具カドゥケウス (専用創造武器)(ベクトル操作)
魔力 2,800,000,000,000
能力
鑑定LV10
威圧LV10
隠密LV10
探索LV10
暗視LV10
再生LV10
魔法LV200 (MAX 200)
武術LV200 (MAX 200)
仙術LV100 (MAX 100)
身体強化LV10
固有能力
瘴気LV10
状態異常無効化LV10
限界突破LV10
縛鎖LV10
森羅万象LV999 (MAX 999)
神羅万象LV999 (MAX 999)
魔弾LV999 (MAX 999)
称号
限界への踏破者・最強・神々を裏切りし者
装備 魔王の執事服
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次回から勇者殲滅作戦が開始します。