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0章-第9話
「で、どれだけかかるの?」
「5、000Km程だから、人の泳ぐ速度で、3ヶ月くらい?」
・・・鬼です。
「そう、他に質問はない。
最後に参考までにだけど、
火、風、大地で、名前を付けるならどうする?」
暫し考える。見てないと何とも言えないけど、
「瑠璃さんと同じく、地球の宝石から
火なら紅玉、風なら翠玉、大地は金剛ですね」
「瑠璃は真実・高貴、紅玉は生命力、翠玉は希望、金剛は明晰。
確かそう言われていたかと思います。」
「そう、わかったわ、ありがとう。
では、そろそろ、行きなさい、
知り合いに少し手伝って貰えるか聞いといてあげるわ。
頑張ってね。」
「はい。生きると言った以上は、精一杯やってみます。」
「では、行ってきます。」
飛び込んだ直ぐに、リュウグウノツカイモドキに
ガリガリと結界を噛まれたのは、お約束です。