0章-第1話
初めての投稿になります。
誤字脱字、言い回しなどツッコミどころ満載です。
ですが、温かく見守って頂ければ幸いです
「…地底湖だ」
洞窟内と思える場所にあるでっかい水溜りをみて、
とりあえず、地底湖と考えてしまう。
何処からともなく入ってきた光の反射により
神秘的に輝く湖面。
柱が無数に連なっている鍾乳洞
自分の今いる立場も忘れ、思わず見蕩れてしまう。
我に振り返り、辺りを見渡す。
そして、暫し、考える。
結論としては、とりあえず、会社には行けなくなった。
ということだけは、理解した。
後ろを振り向き、ドアの痕跡があった所を見ながら、
今朝の出来事を振り返ってみる。
朝7時起床。顔を洗い、朝食を食べ、歯を磨き
7時半に会社に出て行く。
10年以上も繰り替えしてきた。いつもの日課。
いつもと違うのは、外に出て、家の鍵をかけ、
出かけようと一歩踏み出した時、
周りの景色が洞窟内になっていたことを除いては。
ドアの方に振り向いた時には、
どこで○ドアのように、
跡形もなく消え去ろうとしているドアに
思わず手を伸ばすことも忘れ、呆然と消えていく様子を眺めていた。
気づいた時には、全て手遅れという、何とも言い難い思いに囚われる。
確か、漫画の世界では手を伸ばし後一歩の所で消えるけど、
実際にその場に出くわすと、アクションすらできやしない。
「会社に連絡を…」
と呟いたものの、電波が届かないことに気づき諦める。
湖面近くに腰を下ろす。
夢か現か幻か、
夢の中にしては、現実味がありすぎる、
現にしては、現実味がなさすぎる。
幻にしては、自身がこんなイメージを付けれるとは考え難い。
億体もなく、物思いに耽ってみても
そろそろ現実を受け入れないとやばい気がする。