第8話:隠れ里
エイニー達が「地獄の入り口」から、エルフの森に旅立って一週間が過ぎた。
「ぁ〜、もぅ!まだエルフの森には着かないの?」
と、愚痴をもらしていると、
「もうそろそろ森が見え始めてもいいんだがな・・・。あ、見えたぞ。アレがエルフの森だ。」
と、カインが言った。その言葉を聞いて元気を取り戻したエイニーは、
「早く行きましょう!膳は急げよ!」
と言って、早足で歩き出した。
「ふっ、現金な女だな。」
ダグラスが笑うと、カインもつられて笑った。
この一週間で、この三人の仲は良くなっていた。
そうこうするうちに、三人は森に着いた。
「さぁ、入りましょう。」
エイニーが森に足を踏み入れようとすると、木の上から矢が飛んできた。
「・・・・!危ないわねぇ〜。誰?」
間一髪でこの矢をよけると、背から槍を抜き構えた。
ダグラスとカインも腰から剣を抜いた。すると木の上から、
「この森に何のようだ。ここは貴様らの来る場所ではない。早々に立ち去れ。」
という返事が返ってきた。するとエイニーが
「嫌よ。この森を抜けないと進めないんだから。」
と反論した。
「・・・・・・・・・。どんなに言っても入ると申すか。」
エルフが再度問いかけると、
「ええ、力ずくでもね。」
エイニーが答える。
木の上から、一人のエルフが降りてきた。そのエルフは三人に着いて来いとでも言うように、手招きすると森の奥へ消えていった。
「・・・信用するしかないな。」
三人は頷き、森へ入っていった。
どれだけ時間がたっただろう。さすがに三人とも疲れ果てていた。前を歩くエルフはなんでもないように歩いている。
「もぉ〜、あのエルフどんな体力してるのよ。何時間も歩きっぱなしよ。」
エイニーが不満気に声を出す。
後の二人も同意見のようだ。
三人がなおも歩いていると。いきなり目の前に広場が現れた。
「止まれ。」
エルフはそうつぶやくと何か唱えだした。
「・・・・森に隠れし我が里よ、今その姿を現し、我を招きいれよ。」
呪文が終わると、周りに自然の里が現れた。
「外敵から身を守るために隠しておるのだ。着いて参れ。」
エルフは里で一番大きいと思われる屋敷に三人を連れて行った。
「なんか嫌な感じね。このエルフたち。」
エイニーがそういうのも無理は無い。エルフたちは三人を見ると隠れたり、家の中へ入っていったりしてしまう。
「そんなに珍しいものなのか?他種族というのは。」
カインが考えていると、屋敷に着いた。
その屋敷は、まるで大きな木を丸ごと家にしたような、すごく綺麗な建物だった。
まるで、木が生きていて大きな口をあけている。そんなことを思わせるような、入り口をしていた。
「入ってくれ、話を聞きたい。」
エルフはそういうと家の中へ入っていった。
とても久しぶりの投稿です。楽しみしていてくれる方、いらっしゃるんでしょうか?いてくださること前提でこのあとがき書きます。
リアルに忙しくて小説の続きかけませんでしたが、これからは一ヶ月に2話以上、投稿するつもりですので、お楽しみください。




