第6話:第三勢力
場所は変わり、ここは、ギルガが行き着いた魔の国の城<デビルキャッスル>である。ギルガが城の中に入るとそこには兵士も誰も存在しなかった。
「・・・誰もいない、城はあるのに住んでる奴がいないのか?」
大きい城だったので、一通り見て回るのに三十分近くかかった。一通り見て回り、何も情報が手に入らなかったので、出て行こうとしたとき、城の地下から大きな音がした。
「ん?何の音だ?」
音のした方へ行ってみると、そこには地下へ続く階段があり、まだそこは見てなかった。
「地下か・・・気づかなかったな。行ってみるか。」
地下へ続く階段を下りていった。最後の段を降り、あたりを見回してみるとそこは牢屋だった。結構広い牢屋で、五メートル四方ぐらいの大きさだ。その牢屋が、左右にあり奥は五十メートルぐらいの広さだった。奥のほうまで歩いていくと、通路が丸焦げになっている牢があった。中をのぞいてみると、一人の少女がこちらを覗き返した。
「・・・お前は誰だ?」
すると、少女はギルガを穴が開くほど見つめてこう言った。
「・・・・・アリア。あなたは誰?」
「ギルガだ、ひとつ聞くが何でこの城には誰もいないんだ?」
少女は知らないと言ったように首を振った。
「二週間ぐらい前から食事が運ばれてこなくなった。だから多分そのぐらい前からいないんじゃないかしら。なぜかは知らないけど。」
「そう・・・か。」
ギルガが何かを考えるようにしていると。
「何考えてるか知らないけど、助けて欲しいの。この牢、魔法じゃ壊せないのよ。」
「魔法か、お前は魔法使いか。」
つぶやくようにこう言うと、腰に携えている剣を抜いた。
「離れてろ・・・。」
ボソッと言うと剣を構え、一気に振り下ろした。すると、魔法ではビクともしなかった牢に四角く穴が開いていた。
「すごい・・・。どんな力してるのあなた。」
剣を鞘に戻し、ギルガは立ち去ろうとした。
「じゃあな、あとは好きしな。」
こう言い城から出ようとした。
「ちょっと待って。あなた何者?こんな芸当ができるなんて、ただの人間じゃないわよね。」
「何者か?それは俺が知りたいことさ、どこで生まれ、なにをするか、俺は何も知らない。」
少女は、意を決してギルガに提案した。
「あのね、今、この世界では聖の国と魔の国の戦争、いわゆる聖魔戦争が起こってるのは知ってるわよね?それで、世界は荒廃しようとしているの。そこで、それを防がなきゃいけないと思って戦ってる組織がある。あなた私たちと一緒に戦わない?とても強いし、あなたがいてくれると頼もしいわ。」
「組織?世界の荒廃を防ぐ?・・・要はどういうことをするんだ?」
アリアの漠然とした説明ではイマイチよくわからなかったギルガが尋ねた。
「う〜ん、簡単に言うと戦争をやめさせるの。戦争さえ止まれば世界の荒廃は防げるわ。だけど、そんなに簡単なことじゃないの、魔の人間たちは戦争をやめる気はないし、聖の人間たちは魔と共存するつもりはないらしいの。だから世界中のこの世界を救いたい人たちを集めて、第三勢力として戦い、世界を統治するのよ。まぁ、まだメンバーはそんなにいないんだけどね。」
「戦争を終わらせる、か、・・・いいだろう、俺にも目的というものが欲しいからな。」
ギルガが選んだ道は第三勢力として戦争を終わらせる道だった。この世界は大きく変わろうとしている。ギルガはこれからどういった行動を取り、どう成長していくのだろうか。
〜天界〜
「ふふふ、あなたがお作りになった人形は一番大変な道を選んだようですね。あなたは気づかなかったでしょうが、選択肢は二つじゃないんですよ。無限にあるんですよ、ふふふふふ。」
とても美しい女性は笑いながら去っていった。全能の存在を残して・・・。
はい、第6話終了です。ん〜なんか難しいですね。
いったい何話まで続くのでしょうか、30話以上になりそうな気がするんですが・・・。
ま、これからもがんばりますよ〜。




