第4話:脱獄(上)
エイニーと、ダグラスは長居は無用ということで、さっさと逃げ出すことにした。二人が出口に向かって走っていると、城の中が騒がしくなってきた。
「ちっ、もう気付かれたようだぞ。急がなければな!」とダグラスが言うと、エイニーも賛成するように、
「そうね。」
と言ったとき、後ろから兵士たちの足音が聞こえだした。
〜王の間〜
「先ほど捕らえた悪魔が、謀反者のダグラス・マージェとともに脱獄いたしました!」
すると王は怒りをあらわにして兵士にいい放った。
「脱獄だと?貴様らは何をしていたんだ!悪魔から目を離したらいかんとあれほど言っただろうが!・・・早く捕らえろ!」
「ハッ!」兵士たちは一斉に王の間から出ていった。
「あの能無し共め、こんなことだから魔の国に押されているのだ・・・・。」王はこうこぼした。
すると右にいた親衛隊の<カイン・トンパー>が王にこう言った。
「王!われわれは能無しではありませぬ!あんな下級の兵と一緒にされては困りまする!」
こちらも怒りをあらわにしていた。
「ん?あぁ、すまなんだ。君ら親衛隊には関係ない言葉じゃ。気にするな。」
するとカインは閃いたように、
「王、我々が逃げた悪魔とやらを捕まえてみせましょう!悪魔の相手は普通の兵ではちとつらいでしょうから。」
王はこの発言にとても喜び、
「おお!行ってくれるか?われもそうしたほうがよいと思っていたところなんじゃ。貴殿が行ってくれるなら安心じゃ。必ず、悪魔を捕らえてまいれ。」
「御意!」
カインは一礼するとさっさと戦闘の準備に入った。
〜城の門〜
ダグラスとエイニーは城の門で立ち往生していた。
「クソッ!ここまで来て門が閉まっているとは・・・、万事休すか・・・。」
ダグラスが床に手を着き悔しがっていると。
「立ちなさい。こんな門私が破ってやるわ!」
そう言うや否や、エイニーが呪文を唱えだした。
「地に棲む我がしもべたちよ、我の声を辿り姿を現せ。我はここに在り・・・。」
呪文が終わると、城がいきなり揺れだした。
「な、何をしたんだ?」ダグラスが驚いた目をしながら聞くと。
「ただの魔物を召喚しただけよ。今からここに来るわ、あぁ、安心して全て私のしもべたちだから。」
エイニーは、ダグラスが魔物と聞いて不安そうな顔をしたので、あわてて付け加えた。
すると、二人が立っている周りの地面が盛り上がり。魔物の頭が見え始めた。するとエイニーが魔物に指示を出した。
「門を壊しなさい。大至急にね。」
魔物たちは指示通り門を破壊し始めた。みるみるうちに壊れていく門、近づいてくる兵たち・・・。そして親衛隊カイン。彼の実力はどんなものなのだろうか・・・。
はい、約一ヵ月半ぶりの投稿です。
これからもガンバッテ書いていきますので、よろしくお願いします。




