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ep27

「じゃー、マリーちゃん!私たちも研究始めようか」

「わ…わかりました。私は何をすればいいでしょうか?」

「じゃー、ちょっとこっち来てくれる?」

私はそう言うと、今いる部屋の隣の部屋にマリーちゃんを誘った。その部屋は、本がたくさん積まれていて机の周りは足の踏み場のない有様だ。

「散らかってて、ごめんね」

地面に落ちている紙を拾い、マリーちゃんは聞いた。

「これって、全部セナちゃんの研究資料ですか?」

「ん?そうだよ」

「この落ちている紙に書かれている術式なんて、国家魔導士クラスの魔術公式ではありませんの?」

マリーちゃんは、私の研究成果の一つである”火球の威力増幅に関する考察”を見てとてもテンションが上がっていた。

「はいはい、マリーちゃん!私たちも研究始めるよ」

「すいません、私としたことが…」

「今回の研究目標である”対魔術反転結界の構築について”なのですが、まず魔術式を研究しそれに反発する魔術を打ち込むことで相殺できるのではないかと考えました」

「でもそれでは、今でもやられてませんこと?火の魔術であれば水の魔術で相殺できますし、風の魔術であれば土の魔術で相殺できますよ」

そう、マリーちゃんの言う通りそれ自体は今でもよく使われているものだが私の考えは違う。

「確かに、それだけでは現行の対策で十分でしょう。ですが、私の考えている対魔術反転結界はどの属性でも関係なく相殺しなおかつ反転…つまり、相手に打ち返す結界です」

「確かに、そんなことができたら魅力的ですがそんなおとぎ話のような魔術本当にできるのですか?」

「そこで、私の今の考えは結界に自動相殺機能を付与すれば一つ目の問題はクリアできます。結界の式の中に各属性魔法の相殺術式を刻みそれを統合させて書き込む、そうしてできた術式に起動術式を相手の属性魔力を感知し即座に相殺属性の術式を起動させるように書き込むと…」

そうして完成した術式をマリーちゃんに見せた。

「あの短時間でこんな術式をかけるなんてセナちゃんって本当に天才だね。でも、こうやって一人で術式を作れるなら私いらなくないですか?」

そう、確かにこうして自分一人で完成させることができたら一人で十分なのだが一つ欠点があった。

「術式は書けるんだけど、これを実験することができないんだよ‼」

そう、どれほど術式を書こうとも実践をしなければ改良の余地もないのだ。

「なるほど、つまり私は実験相手としてやればいいんですね?」

「主にそうなるかな。でも、全然意見とか提案があったらどんどん言って欲しい。私たち二人で創るんだからね」

「わかりましたわ。気になった点がありましたら言わせてもらいますわ」

そうして、私たちは研究棟の魔法行使が認められている実験場に赴いた。

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