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Ep21

「今日の式辞はなかなかいいものだった」

「ありがとうございます、学園長」

「あたりまえでしょ、私の教え子だよ?これくらい朝飯前だよ」

私はなぜ、学園長とルーちゃん先生と一緒にお風呂に入っているのだろう?

「セフィナくん、君はこの学園で唯一の貴族の出だ。平民から妬まれたり嫌がらせを受ける可能性は大いにある」

「はい、重々承知しています。ご気遣いありがとうございます」

「そうだ、ティフォンちゃん!セフィナちゃん、もう既にひg……むごご……」

「セフィナくんがどうしたんだ?」

「いえ、なんでもありません。学園長」

「そうかそれならいいのだが」

 私は、すぐにルーちゃん先生の口を手で塞ぎに口止めをした。

「ルーちゃん先生、約束と違いますよ!!」

「いや、だってすぐ側に学園の最高権力者がいるんだよ!言ってて損は無いだろう?」

「私は、普通の生活がしたいんです。そんな特別扱いはいらないです!」

「はっはっ…2人とも仲が良さそうだね。先生と生徒と言うより母と子…いや、姉と妹だな」

「まぁ、セフィナちゃんとの付き合いももう3年だからねぇ〜。しかも、結構この子お泊まりも多いからそれもあるね」

「ルーちゃん先生は、確かに"先生"という感じがしなくて好きです」

「うっ…嬉しいのになぜか悲しい」

「ひとつ気になっていたんですけど、ルーちゃん先生と学園長ってどこで知り合ったんですか?」

「そうだねぇ…俗に言うと腐れ縁ってところかな。私とルビーは生まれ故郷が同じで一緒にいる時間が長かったから」

「え?でも、学園長ってエルフですよね。ってことは、ユグドラシル出身ですよね」

「うん、そうだよ。それがどうしたんだい?」

「それでルーちゃん先生と生まれ故郷が一緒ってことはルーちゃん先生もユグドラシル出身なんですか!?!?ルーちゃん先生は学園長みたいに耳が長くないですよ?魔法には確かに長けてますけど」

「あぁ、それは妾がハーフエルフだからだろうね。ティフォンちゃんは純エルフだから」

 え!? ルーちゃん先生ってハーフエルフだったんだ!!


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