Ep13
「セフィナちゃん、すごいね〜。最初から上級ポーションを作るなんて」
「魔力を均等に流すことを意識しすぎてルーちゃん先生が止めてくれなかったら大変なことになっていました」
「そうだねぇ〜、今回はなんとかなったけど魔力量を間違えると爆発したりして危険だから気をつけるんだよ」
「はい…すいません。気をつけます」
「でも、初めてで上級ポーション作ったと言う事例は聞いたことないな〜」
たぶん、それは私が錬金術のスキルレベルMAXだからだと思うけど、これは言わないほうがいいよね。うん、言わないでおこう。
「これなら、ライセンスの試験は余裕だね」
「そうだといいんですけど…」
「じゃー、初級ライセンスの試験である下級ポーションを作ってみようか。さっきの5分の1ほどの魔力量でやってみようか」
「はい、わかりました」
さっきよりも、魔力を薄く均等に伸ばす。魔力量も気に留めながら作ると下級ポーションが完成した。
「そうそう、そんな感じだよ。これならライセンス試験は余裕で合格だね」
「それならよかったです!ライセンス試験がんばります」
「じゃー、魔道具の方も簡単なもの一個作ってみようか」
そう言うと、ルーちゃん先生は物が積まれすぎて山になっているところを漁り始めた。
「確か、ここら辺にあったような……あったあったこれだ」
そう言って出てきたものは、謎の道具と複数の鉱石であった。
「今回は、初級ライセンスで作っても良いとされている魔光灯を作って行こうか。魔光灯は、エメラルド鉱石に魔力を込めてこの光源の魔法陣に当てることによって完成する。まぁ、物は試しだよ。一回作ってみようか」
「まず、エメラルドの鉱石に魔力を込めてこの光源の魔法陣に当てることでっと……できた‼︎」
「うんうん、いい感じだね。魔道具の方も初級はよく出来ている。今日はここまでにしようか」
「はい、ルーちゃん先生。今日もありがとうございました。失礼します」
「うん、またね〜」
こんな日々が続いてはや2年が経ちました。




