ep10
「セフィナ、今日の授業はどうだった?」
「はい、とても有意義な時間でした。あんなすごい先生をつけてくださりありがとうございます、お父様」
「それならよかった」
今は夜ご飯の最中で、今日どんなことをしたのかをお父様とお母様に話して談笑しています。
「それで、セフィナは何属性使えるんだ?」
「5属性です」
「……すまない、セフィナもう一度言ってくれないか?」
「5属性です‼︎」
「まさか、魔法適正までもが平均をゆうに超えているとは」
「平均はどれくらいなのですか?」
「平均は3属性ぐらいだ。4属性で天才とも言える」
「全属性を持っている人はいないんですか?」
「全属性持ちは歴史でただ1人、ワルツレッド・ルビー卿のみである」
「…えっ⁈あのお方、そんなにスゴイ方だったんですか…⁈」
私、そんな人に教えてもらってたの…⁈しかもうちに来てくれてるなんて。しかも週4…⁈お父様、一体なにしたのかしら。
「まぁ、これからも頑張って励みなさい」
「はい。わかりました、お父様」
それから、私は自室に戻り魔法陣の復習をした。
「さぁ、今日は国立図書館に籠って調べ学習をします」
私は朝から図書館に籠って調べ物をした。なぜかと言うと、昨日新しく2ヶ国の存在について教えてもらったのでその国がどんな国なのかを調べることにしたのです。
「あれれ〜、おかしいなぁ〜。どこを探しても二つの国に関する資料が全然見つからない」
かれこれ、1時間ほど図書館を探し回ったけれど1つも見当たらなかった。
「すみません、司書さん。ティアー王国かアストレア王国に関する本はありませんか?」
「少々お待ちください…………大変申し訳ありませんがその2つに関する書籍は宮廷図書館で管理されています」
「そうですか……ありがとうございます」
宮廷図書館か〜、それなら流石に無理だね。今日は諦めるしかないか〜。それから私は魔道具に関する書籍を日が暮れるまで読み漁った。




