表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
99/300

試練の時

いよいよリリムが力を授かります

「ふぅ・・・なんとかたどり着いたわね・・・!」

ようやく愛心達三人は林を抜けて目的地である大樹の下へとたどり着いた

「みなさん・・・待っていましたよ・・・」

するとその下には癒しの森の主である大婆様が待っていた

しかしそのにはもう一人の人物もいた

「兄様?!」

大樹の下で横たわっているのを見つけたリリムはすぐさま近づいて容体を確認する

「大丈夫ですよ・・・眠っているだけです・・・

 しかし激しい戦闘には変わりありません・・・しばらくは起きないでしょう・・・」

大婆様は今の彼は体力を回復させる為に眠りについているので

これからの戦闘に参加するのは無理だと告げる

「・・・わかっています・・・ここからは・・・私の番です・・・!」

リリムも彼の頑張りに報いる為にはそれしかないと考えており

凶夜をそっと降ろしてリリムは立ち上がり大婆様と向かい合う

「だから・・・私に戦う為の力をください・・・!」

彼女の目を見た大婆様は少しだけ驚いていた

確かに彼女は前までは言われるがまま戦って人々を苦しめていたが

今の彼女は覚悟に満ちた目をしており誰かを助けようと思う希望の目をしていた

(これも・・・おそらくは彼の為・・・なのでしょうね・・・)

そしてその目の先にいるのはおそらく眠っている彼なのだろうと思い

少しでも自分はその手伝いをするべきなのだろうと大婆様は思った

「・・・いいでしょう・・・それでは三人とも・・・私について来なさい・・・」

大婆様は早速、大樹の下へと三人を案内し始めた

そして根の部分まで来ると大婆様は振り返り三人に対して真剣な眼差しで伝える

「いいですか?力を手にできるかどうかはあなたの気持ち次第です・・・もし失敗すれば・・・」



「あなたはもう二度とこの世界に戻れないでしょう」



「「?!」」

愛心と奏歌はそれを聞いて驚愕していた

「ちょっと待ってください!そんな事は一言も言っていなかったじゃないですか?!」

そんな話は聞いていないと愛心が抗議すると

「ええ・・・ですがこのまま戦っても命の危険はあります・・・

 ならば・・・ここで命を賭けてもらいたいと思います・・・

 もちろん拒否してくれて構いません・・・」

大婆様の言う事にも一理あった

確かにこのまま戦っても命の危険があるのは事実だ

死ぬかどうか賭けて強くなるか相手を倒すかそのままやられて死ぬか

今はこの二つしか選択肢がないのだ

「・・・最初から私は覚悟を決めてます・・・その為に来たんですから・・・!」

しかしリリムは最初からわかっていてそのつもりでここに立っていた

「・・・分かりました・・・それでは早速この大樹に触れてください」

大婆様はそれを聞いて早速、力の継承を始めるべく大樹に触れるように指示する

リリムは指示通りに大樹に触れてみると根が裂けていき真ん中に穴が出てきた

「そこに入って試練を受けなさい・・・それを超える事が出来れば

 ・・・あなたは力を継承しているはずです」

それを聞いたリリムは静かに頷いて穴の中へと入っていく

リリムが入っていくとゆっくりと穴はしまって行き大樹は元の姿へと戻った

「・・・大丈夫かな・・・リリムさん・・・」

奏歌は本当にリリムが戻ってこれるのか心配になりながら帰りを待っていると

「いえ・・・あなた達はすぐにライフレンジャーのみなさんと合流しに向かいなさい」

大婆様はここは自分に任せてライフレンジャーの援護に向かうように指示を出す

「?!それは空さん達が大変だという事ですか?!」



一方その頃、街での戦闘では・・・



「・・・まさかこの私が傷を負わされるとはね・・・!」

なんとスカイレッド決死のライフバズーカを食らって尚もナキアは立っていた

「クッ・・・!倒しきれなかったか・・・!」

しかし今の攻撃でスカイレッドも無事ではなくもう立ち上がるのすら困難であり

ライフバズーカもフルパワーで使ったので壊れて使い物にならない

まさに絶対絶命だと言えるだろう

「だが・・・まだ生きている限り俺は戦う・・・!」

スカイレッドはボロボロの体をなんとかして立たせてナキアと向かい合う

「だから君達のような熱血漢は嫌いなんだよ・・・!

 いつもいつも私の邪魔しかしない・・・!本当に腹が立つ・・・!」

その姿を見たナキアはまるで思い出したくない過去でも

思い出したかのように怒りに満ちた顔をしていた

「そこまで死にたいのなら・・・ここで消えろ!!」

そしてそこら辺に散らばっていた瓦礫を集めて大きな塊としスカイレッド目掛けて投げ飛ばす

もちろんスカイレッドはそれを躱すだけの体力はなくもうダメだと思った時

「させるかぁぁぁぁぁ!!」

ノワールが飛んできて瓦礫の塊を蹴り返した

「大丈夫ですか?!」

そしてすぐにスカイレッドの元へと向かい大丈夫なのかどうか確認する

「俺は大丈夫だ・・・でも見ての通り戦うのはもう無理だ・・・すまない・・・!」

スカイレッドは自分以外のみんなの方が大変だと伝える

「大丈夫です!みんな意識はありませんが息はあります!」

するとブランがすでにみんなを安全な場所に運んでおり容体を確認していた

「・・・君達も現れるとはね・・・でもリリムの姿がないみたいだけど・・・

 一体何を企んでいるのかな・・・?まぁどうでもいいか・・・どうせみんな消すんだしね・・・!」



その頃・・・リリムは暗い穴を抜けてとある場所に来ていた

「ここは・・・魔人のアジト・・・?」

なんと穴を抜けた先には見覚えある魔人のアジトが広がっていた

しかもそこはかつてリリムが初めてフィアーナイトと出会った場所でもある

「一体どうしてこんな場所に・・・?!」

リリムは一体ここに何があるのかと思って歩いていると目の前にとある人物が現れた

「あっ・・・兄様・・・?!」

その人物とは何とリリムの慕っているフィアーナイトだった

フィアーナイトは剣を取り出してリリムに切り掛かっていく

リリムは間一髪でそれを躱して距離をとる

「なるほど・・・この幻をどうにかしなければならないというわけですか・・・!」

すぐにこれは幻だとわかったリリムはどうすれば脱出できるのかと周りを見渡す

(どう見てもこれは私の記憶から読み取ったもののはず・・・

 だとしたら私の知らない場所に向かえば脱出できるかもしれない・・・!)

リリムはこの幻は自分の記憶から作られたのだと考えており

自分の知らない場所に向かえば出られるのではないかと思いその場から一気に走りだす

(確かこの先に四天王でキグスと兄様だけしか入った事のない扉があったはず・・・!)

真っ直ぐに進んでいくとそこには四天王でも選ばれた者しか入れない扉があり

そこを開ければ出られるはずだと考えて扉のノブを掴んだのだが

「くっ?!やっぱり開かない!!」

幻から出さない為なのか扉は固く閉ざされていた

「だったらこれはどうだ?!」

リリムは光線を発射して扉を破壊しようとするが傷一つ付かなかった

「・・・この方法で出るのは無理のようですね・・・」

傷一つ付いていない扉を触ってリリムはここから脱出するのは無理だと判断した



「残るは・・・あなたを倒す以外に方法はないようですね・・・」

そう言ってリリムは後ろにいるフィアーナイトの偽物に向かい合う

(しかし・・・いくら幻とはいえ兄様に勝てるかどうか・・・)

向かい合ってわかったのは偽物でもかなりの強さがある

それこそリリムの知っているフィアーナイトに近いくらいの力があるだろう

そしてそれを超えるだけの力が自分にあるとはとても思えなかった

(でも・・・やるしかない・・・!)

しかしそれでもやるしかないとリリムは覚悟を決める

先に動き出したのはフィアーナイトだった

斬撃を放ってリリムを攻撃するが上空に逃げられてしまう

逆にリリムは近づけさせてはいけないと思い遠距離から攻撃を仕掛ける

「ハァァァァァ!!」

フィアーナイトに向かって光線を放つが凄まじい勢いで弾かれていく

「!しまっ?!」

そしてそのまま突っ込んできてリリムの目の前まで来る

リリムは攻撃が来るのではないかと身構えていたが

「・・・あれ?」

一向にそんな衝撃は来なかった

不思議に思って目を開いてみると目の前で動きが止まっていた

しかも目線は自分ではなく後ろの方を見ていた

(一体何が・・・?!)

気になって振り返ってみるとそこにいたのはもう一人のフィアーナイトの姿があった

(どうしてだろう・・・わかる・・・あれは・・・私の知っている・・・兄様だ・・・)

リリムはどうしてだか後ろにいるフィアーナイトこそ自分の知っている人物だと思っていた

すると後ろにいるフィアーナイトはゆっくりと扉に向かって歩いていく

「まっ待ってください!」



リリムはフィアーナイトの後をついて行っていく

フィアーナイトは先ほどリリムがどうしても開けられなかった扉を簡単に開けた

「・・・入れということですか?」

それを見たリリムはまるで自分を案内しているように思えた

なので彼を信じてその扉の中を入っていくとそこにいたのは

「お父様・・・お母様・・・?」

なんと死んだはずのリリムの両親だった

「お父様・・・お母様・・・私は・・・私は・・・!」

その姿をリリムは今まで持っていた寂しさと罪悪感で目に涙を溜めていると

「?!」

急にフィアーナイトがリリムの背中を押して両親のところへと向かわせる

すると両親はそばに来たリリムを抱きしめる

「うっ・・・うわぁぁぁぁぁ!!」

それでリリムも我慢していた何かがあふれてしまい大泣きしてしまう

するとそこへ何か頭の中に声が聞こえ始める

『それでいい・・・我慢するのは何かを成す時だけだ・・・

 だが・・・迷いを振り切り我慢するのをやめれば本来の力を存分に発揮できる・・・』

どうやら声の主はリリムに我慢とかをさせるのを止めさせたかったらしく

それによって彼女の本来の力を発揮してもらおうと思っていたようだ

『しかし・・・まさか彼の手助けがあるとはな・・・だが試練を越えた事に変わりはない・・・』

リリムは両親と離れて声をちゃんと聞き始める

『汝リリムよ・・・お前に我が持つ力の一端を授けよう・・・!』

リリムは大樹から無事に新しい力を授かった

果たして彼女は戦いに間に合うのか?!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ