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新たなる戦士の為に

今回は戦闘がそこまでありません

「私が・・・新しい戦士・・・?」

リリムは自分に言われている事が理解できなかった

いや理解しようとできなかったというべきだろう

彼女には奥底に罪に対して罪悪感があり

そんな都合よくみんなと戦うわけにはいかないと思っていたのだ

そしてそれは大婆様もよくわかってはいるのだろう

だからこそ今の今まで誘うべきかどうかを迷っていた

しかし今のこの状況ではそんな風に迷っている時間はない

『リリムさん・・・あなたがどんな思いでこの話を聞いているかはわかっています・・・

 ですが・・・この状況をどうにかできる可能性は・・・希望は・・・あなただけなのです』

どんなにわかってはいても今の状況では言わないわけにはいかない

そう思った大婆様は最後のお願いとばかりに頭を下げる

しかしそれを見ても今だにリリムの心は悩んでいた

(みんなが私を必要としてくれている・・・それは痛いほどわかってはいる・・・

 でも・・・今ここで頷いてしまったら・・・私は・・・罪を許された事になってしまう・・・

 自分探しも・・・罪を償う事も・・・何もしていないのに・・・)

リリムはこの提案を受けていれてしまえば自分は許された事になってしまい

自分で罪を忘れてしまうのではないかと不安に思っていたのだ

『何を考えているか知らないが・・・それでもお前の罪は消えないぞ』

すると鏡の向こうから知っている声が聞こえてきた

「・・・兄・・・様・・・?」

その声の主は今も戦っているフィアーナイトの声だった

『たとえどんな善行を繰り返したってお前が犯した罪は絶対に消えない・・・

 それこそいやというほど残されるだろうな・・・

 だが・・・それでも俺達は戦わなくてはいけない・・・!』



『それは罪悪感を消したいからでも・・・誰かに言われたからでもない・・・!

 自分で戦わなくてはいけないと心を突き動かす・・・理由があるからだ・・・!』



「!」

リリムはそれを聞いて思い出していた

自分はいつも戦う理由を何かの所為にしてないかと

それでも前の自分と同じではないのかと

『リリム・・・お前の戦う理由はなんだ・・・なんの為に戦う・・・?!』

するとフィアーナイトが最後にリリムの本当の気持ちを聞く

「私の・・・戦う・・・理由・・・」

リリムは自分の胸に手を当て考える

自分が何をしたいのか・・・どうして戦おうと思うのか・・・

「・・・私の戦う理由は・・・変わりません・・・兄様が誇れる私でありたいからです・・・!」

そして彼女が出した答えは簡単だった

誰かに誇ってもらえる自分である為・・・その為に戦うのだと

『だったら早くこっちに来い・・・!それまでにこいつらは片付けておく・・・!』

フィアーナイトはそれを聞いて少し笑いながら通信を切った

「この二人を相手に・・・よくもそんな大口を叩けるな・・・」

通信を切ると目の前で戦っていたルーレが先ほどのフィアーナイトの言葉に腹を立てる

「その通りだ!我々が貴様に負けるとでも思っているのか?!」

そしてアガレプトも自分の敗北を宣言されて怒りを彷彿とさせる

「・・・お前らこそ忘れてないか?俺が・・・あそこでなんて言われてたのか・・・」

しかしフィアーナイトは全然臆することはなかった

いや・・・むしろやる気で満ち溢れているというべきだろう

「俺は恐怖の夜を呼ぶ者・・・このフィアーナイトがお前らに負けるわけねぇだろうが・・・!」

そう言いながらフィアーナイトは二人に突っ込んでいく

(・・・やばいな・・・あんな偉そうな事言って倒せなかったら軽く恥ずかしいんだが・・・)

実際はリリムに大見得をきってしまった手前絶対に負けられないと結構追い詰められていた

「いいだろう・・・ならばその戯言と共に眠るがいい・・・!」



「こっちに来いって・・・もしかしてあそこに癒しの森に行かないといけないの?!」

愛心は先ほどのフィアーナイトの言葉を聞いて

リリムがあの激戦区に行かなければならないのだと驚いていた

「そういえば私達も最初は癒しの森にある大樹から力を授かったんでしたっけ」

どうやら二人と同様にリリムも森にある大樹から力を授からなくてはいけないようだ

『その通りです・・・二人の時は私の力を使って直接この森に来させましたが・・・

 今は彼らのいる所為で力を使う事ができません・・・危険ですが自力で来てもらうしか・・・』

二人の時のように大婆様が力を使って癒しの森に来させる方法もあったらしいのだが

今の時点ではルーレとアガレプトの力が邪魔をしてそれもできないらしく

残された方法は自力でこの森に来るしかないようだ

「大丈夫です・・・元から危険は覚悟の上ですから・・・!」

どうやらすでにリリムは覚悟を決めているらしく行くと即答した

「だったら私達も同行させてもらうわよ!」

すると愛心と奏歌の二人が同行すると告げる

「そんな危ない場所にあんた一人で行かせられないもん!

 それに・・・初めての森で迷子になられても困るしね」

愛心はリリムを心配して同行するといっていたらしく

それを聞いたリリムは少しだけ笑っていた

「問題はあのナキアってやつよね・・・

 さすがにあいつまでこっちに来たら力を授かるどころの話じゃなくなるし・・・」

同時にみんなはナキアをどうすればいいのかを考えていた

「それなら俺達に任せておいてくれ!」

すると空が立ち上がりナキアは自分達に任せて欲しいと言った

「大丈夫なんですか?」

さすがの奏歌もあの戦闘を行った後では本当に大丈夫なのか不安に思っていた

「ああ・・・だがら君達も必ず帰ってきてくれ・・・!」



リリムは早速二人の案内の元、癒しの森の入口へと向かっていた

「・・・やっぱり待ち構えているわね・・・」

すると入口に着いた瞬間に大量のディーズと何人かの中級魔人が待ち構えていた

「時間は掛けてられないわ・・・一気に突破するわよ!」

リリムは時間は掛けてられないと一気に正面突破を図った

「!リリムだ!お前ら!攻撃しろ!!」

リリムの姿を見つけた中級魔人はすぐにディーズに攻撃を仕掛けるように命令する

「そんな雑魚じゃ私は止められないわよ!」

しかしディーズだけではリリムを止められるわけもなく呆気なく倒されていく

「お前の相手はそいつらだけじゃねぇぞ!」

するとリリムの背後に中級魔人が現れて攻撃を仕掛ける

どうやら彼らの狙いはディーズを囮にしてその好きに攻撃する事だったようだ

「あら?私だけに集中していていいのかしら?」

しかし今の彼女だって一人ではない

頼もしい仲間と一緒にここに来ているのだ

「あんただって後ろがガラ空きよ!」

そう言ってノワールが背後から中級魔人を殴り倒した

「全く・・・油断するんじゃないわよ・・・」

ノワールはぶつくさと文句を言いながらリリムの背中に着く

「あんたらがいると思って背中を預けてるだけよ・・・それとも・・・自信ないの?」

しかしリリムは二人を信用して背中を預けていると告げ

そしてノワールを挑発するかのような事を言う

「なんですって?!だったらどっちが多く倒すか勝負してやろうじゃないの!!」

もちろんノワールは簡単にその挑発に乗りリリムに勝負をけしかける

「二人とも〜・・・今はそんな喧嘩をしている場合じゃないですよ〜・・・」

そんな二人に対してブランは少し困りながらも楽しそうに見守っていた



「さてと・・・あらかたは倒したわね・・・」

そんな二人の頑張りもあったせいなのか数分で全ての敵を倒し終えた

「くっ・・・まさか一体の差で負けるなんて・・・!」

しかしノワールは倒した事よりも一体多く倒された事に落ち込んでいた

「まぁ・・・これがいわゆる実力の差ってやつなのかしらね?」

リリムは悔しがるノワールに対して実力の差だと告げる

もちろんそれを聞いたノワールは悔しくて地団駄を踏む

「二人とも・・・一応ここからが本番なのですが・・・」

しかしブランの言う通り今のはただの前座・・・本当の戦いはこの先にある

「ええ・・・行きましょう・・・!」

三人は覚悟を決めて森の奥へと足を進めていく



一方、ナキアと戦う事になったライフレンジャーは来島博士と共に超能力を打ち破る方法を考えていた

「う〜む・・・やはり直接触れる事のできないエネルギー弾・・・

 つまりはライフバズーカが一番有効的じゃが・・・問題はあのバリアか・・・」

来島博士はサイコキネシスでも操る事のできないエネルギー弾ならなんとかなると考えていたが

問題は相手のバリアを破壊できるかどうかだった

「それに関してはなんとも言えませんね・・・実際にバリアを使わせたのはあの三人ですから」

大地の言う通り実際にそのバリアを体験したのはリリム達であり

自分達はそれすらもなく倒されてしまったのでどんなに硬いのかは想像するしかなかった

「・・・例のパワーアップアイテムを使えないんですか?」

すると空は前に使ったパワーアップアイテムが使えないかと確認する

「う〜む・・・使えんことはないが・・・あれは一発しか使えんし

 それを外してしまったら元も子もないしのう・・・

 できれば動きを止めた状況で使うのがベストなんじゃが・・・」

しかし来島博士のその考えには無理があった

なぜならライフバズーカを打つにしても絶対に五人全員の力が必要であり

足止めをする役はそれ以外でやらなければならないからだ

しかし愛心達はリリムを連れて癒しの森に向かい

フィアーナイトはその癒しの森で四天王二人と戦闘中である

つまり足止めをしてくれる人間が誰一人としていないのだ

「・・・それなら・・・みんなで足止めに専念してくれ・・・!」

すると空はその足止めをみんなにお願いし始めたのだ

「何を言っておる?!ライフバズーカはそのあまりに高すぎる威力ゆえに

 みんなで支えなければならないのじゃぞ!

 それを足止めに人を使ってしまったら撃てぬではないか!!」

来島博士はそれを聞いて空の正気を疑った

「いえ・・・撃ってみせます・・・俺一人で・・・!」



「なっなんじゃと?!」

新しい戦士の為に覚悟を決める空

果たして彼らの作戦はうまくいくのか?!

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