ガールズトーク
今日はほのぼのとした回です
戦闘は一切ございません
「ふぅ・・・さすがにもうお腹いっぱいだわ・・・」
奏歌が出してくれた全ての料理を平らげた愛心はもう無理とばかりにお腹をさする
「本当よ・・・あんなの普通の女子高生が食べれる量じゃないわ・・・」
さすがにリリムもあの量を食べきって少し無理をしすぎたと思っていると
「お待たせしました〜食後のデザートを持ってきましたよ〜」
二人にさらなる追い打ちとばかりに奏歌がデザートを持ってきた
「・・・あんたさ・・・今の私達の状況わかってる?」
もはやデザートすら入る隙間のないリリムはそれを理解しているのか奏歌に聞くと
「えっ?でも愛心ちゃんはいつもデザートは別腹だと言って食べてますよ?」
どうやら奏歌にとってはデザートはどんなに満腹でも入るものだと思っているようで
実際にリリムはその一言を言った張本人を見てみると
本当にデザートを平らげている愛心の姿があった
「・・・もう何でもいいわ・・・」
こいつらもすでに人間ではない
そう思ったリリムは二人に対して何か言うのをやめて
奏歌から渡されたデザートを黙々と食べるのだった
「はぁ・・・もう本当に入らないわ・・・」
デザートも食べきったリリムは今度こそもう何も入らないと思っていた
「さてと・・・それじゃあご飯も終わったし・・・次はお風呂ね!」
一方で満腹になった愛心は次にお風呂に入ろうと思って立ち上がる
「それなら先に入っていいわよ・・・私はしばらく休ませて・・・」
お腹が苦しくて一歩も動きたくないリリムは二人に先に入るように伝えるが
「何言ってるのよ?あんたも一緒に入るのよ!」
二人はそんなリリムの意見は全て無視して一緒にお風呂場へと連れていく
「あんたら・・・少しは私の意見も・・・ウプッ・・・」
「・・・・・」
一緒にお風呂に入った愛心は二人の体を凝視していた
というのも親友である奏歌の胸がすごいのは理解していたのだが
リリムの方もそれに負けずおとらずのスタイルをしており
この中では自分が一番胸が小さいのだと分かってしまったのだ
「どうかしたんですか?愛心ちゃん」
そこへ奏歌の一番大きい胸が愛心の目の前に突きつけられる
「いや・・・別に・・・」
もはや現実を直視したくない愛心は必死で目を逸らしていると
「どうせ私達の体を見て自分に自信を失くしたんでしょ?」
リリムは愛心が思っている事をまんま言い当ててしまう
「煩いわね!だいたいそんなのが一体何の役に立つっていうのよ?!」
正解を言われてしまった愛心が逆ギレしてリリムに胸のメリットを聞くと
「・・・異性への誘惑?」
返ってきたその答えはあまりにも下世話な答えだった
「・・・あんた一体何歳よ・・・」
その答えを聞いた愛心はリリムに何歳なのか尋ねてしまう
「16だけど・・・それが何?」
何とリリムは二人と同い年だった
しかしそれを聞いて二人は尚更先ほどの答えに驚きを隠せない
「・・・ちなみに聞くけどさっき答えは誰に聞いたの?」
二人は一体誰にそんな事を教えられたのか確認を取ってみると
「教えてくれたのはお母様よ?それでお父さんを堕としたって聞いたけど・・・」
どうやらその知識を終えたのは実の親だった事を聞いて
二人は子供に何を教えているのだとリリムの親に思うのだった
「さっぱりした〜!これでやる事も終わったし寝るまでのんびりできるわね」
お風呂から上がった三人は今でのんびりと寛いでいた
「その前に・・・あんたはまず頭を乾かしなさい!」
愛心の濡れている頭を見て我慢できなくなったのか
リリムはドライヤーを掴んでそのまま頭を乾かし始めた
「全く・・・普段もそんなに手入れしてないでしょ!
そんなんじゃ好きな異性に振り向いてもらうなんて一生できないわよ!」
そんな小言を言いながらリリムはいつも自分がしている事を愛心にもしてあげていた
(・・・なんだか姉妹みたいですね・・・)
それを見ていた奏歌は二人がまるで本当の姉妹のように思えた
「なんか美容品って結構種類があるんだ・・・へぇ〜・・・」
リリムの取り出した美容品の数を見て愛心は珍しい物を見ている感覚だった
「あんたね・・・普通の女子高生ならそれくらいはちゃんと見ておきなさいよ・・・
確かに化粧のしすぎもダメだけど肌の手入れとかくらいは女子の嗜みよ?」
そんな愛心に対して普通の女子高生ならもっと興味を持っているはずだと伝える
「そういうもん?正直メイクとかって面倒くさくない?」
しかし愛心は男子に近い発想の持ち主なのか
わざわざメイクをして顔を作るのは面倒くさいと考えていた
「まぁね・・・でもそこまで凝って顔を作ったりはしないわよ?
せいぜい可愛いリップを塗ってとかそんな感じ」
リリムの話ではそこまで凝ったメイクはしても意味がないので
それならば元の素材を活かして適度なメイクをするのが普通だと説明する
「へぇ〜・・・そうなんだ・・・」
それを聞いて愛心は少しだけメイクに興味を持ったのかリリムの化粧品を見つめる
「・・・そんなに気になるならやってみる?」
「えっ?いいの?!」
「別にそれくらいはいいわよ
と言っても今日はもう遅いしやるのは明日の朝だけどね?」
さすがに寝る前にメイクをするのはもったいないので
やるのは明日の朝にすると告げる
「それでいいよ!やばい!すごい楽しみになってきた!」
愛心は明日の朝にやるメイクがとても楽しみになってしまった
「それじゃあ今日はもう寝ることにしましょうか?」
それを聞いた奏歌は早めに寝ることを提案した
「そうね・・・なんだかんだで今日はもう疲れたし・・・
話し込んでる間に時間も結構すぎちゃってるしね・・・」
リリムも眠気が出てきているらしくあくびをしながら賛成した
「よぉし!それじゃあ今日は早く寝て明日に備えよう!」
そう言って三人はそれぞれの寝床へと足を進め眠りについた
(・・・どうしよう・・・思った以上に隙がない・・・)
そしてそれを遠くから見ていたタリオンはどうしたものかと思っていた
彼にとって愛心と奏歌の存在はまさにイレギュラーであり
隙を伺おうにも彼女達が邪魔で全然そんな余裕がない
そして就寝についた今でも彼女らにバレてしまう可能性があるので
下手に忍び込んでリリムを暗殺することはできない
(・・・今日はこのまま見張っておいて明日になって彼女らと別れる時を狙うか・・・)
タリオンは今日の暗殺は諦めて明日の彼女らと別れて時を狙うことにした
(しかし・・・ガールズトークか・・・なんかいけない事をしている気分になった・・・)
三人のガールズトークを聞いていたタリオンはすごい罪悪感があった
しかし見ているこちらからして見れば覗きをしている時点で
すでに悪い事をしているので罪悪感があって当然ではないかと思う
翌日になり朝起きた三人は顔を洗って朝ごはんを食べる
「う〜ん!やっぱり奏歌の作る料理は美味しい!」
愛心は奏歌の作ってくれた料理を食べてとても満足していた
「そうね・・・昨日は量の多さに驚いてそんなに覚えてなかったけど・・・
確かに申し分ない美味しさよね・・・どうやったらこんなにうまくなるの?」
リリムも愛心と同じ気持ちらしく奏歌に料理の秘訣を聞いた
「う〜ん・・・やはり経験だと思いますね・・・私は小さい時から
花嫁修業としてそれなりの事は教えられてきましたから・・・」
どうやら奏歌は小さい時から料理を教えられていたらしく
そんな彼女からの答えは積み重ねてきた経験だと話す
「なるほどね〜・・・確かに熟練の味を感じるわ〜・・・」
愛心はその答えを納得したかのように味わっていた
「「「ごちそうさまでした」」」
そして三人は朝ごはんを食べ終わりいよいよリリムのメイクが始まった
「さてと・・・先に言っておくけどあくまで今回は私のオリジナルだから
文句とかそういうのは一切、受け付けないからね」
リリムは自身のメイク道具を持ちながら愛心のメイクを始める
いろんな道具を使うわけでもない必要最低限のメイクをしていく
そしてメイク開始から数分後・・・
「・・・終わったわよ・・・!」
どうやらリリムのメイクが終わったらしく愛心はゆっくりと目を開けてみると
「・・・えっと・・・誰ですか?」
目の前にはあまりにも綺麗な自分の姿があった
一応自分だと分かってはいるのだがそれでも疑ってしまうほど先ほどまでの自分とは違っていた
「さてと・・・それじゃあ次はあなたの番ね」
「えっ?私ですか?」
「ほへぇ〜・・・確かにいつもの自分のメイクとは違いますね」
奏歌もリリムにメイクをしてもらい自分がいつもする感じとは全然違うと驚いていた
「あんたらは元がいいからね
少しだけそれを映えるようにメイクすればより際立つのよ」
リリムの言う通り二人は可愛いのでそれを活かせるメイクを施せば
二人の綺麗な顔はより引き立つだけの話だった
「まぁ・・・本当に顔だけはいいのよね・・・特にあんた」
しかしリリムはどうして顔だけで内面は少女じゃないのだと愛心を見て思っていた
「悪かったわね・・・どうせ私は女らしくないわよ・・・!」
愛心も自分が女らしくないのは自覚しているらしくリリムにそう伝える
「ん?誰か来たみたいですね?」
そこへ家のインターホンが押される
リリムは急いで玄関に向かうとそこには意外な人物が立っていた
「兄様?!なんでここに?!!」
なんと家を訪ねてきたのは凶夜だったのだ
「特に用はなかったんだが・・・どうやら客がいるようだな」
特に何かあってきたわけではなかった凶夜は他の靴を見て
また後で来ようと思い引き返そうとすると
「大丈夫です!いるのは兄様も知っている人なので!!」
せっかくのチャンスを逃すわけにもいかないと
リリムは急いで凶夜を呼び止めて家の中へと上げた
「お邪魔します・・・って・・・何やってるんだ?」
家に中へ上がった凶夜を待っていたのはメイクアップされた愛心と奏歌だった
「今朝二人のメイクをしてあげる約束をしまして・・・どうですか?」
リリムは異性の反応を聞ければいいかもしれないと思い凶夜に感想を聞く
「そうだな・・・確かに二人とも可愛くなってるな」
「「っ!」」
二人はそれを聞いて顔を赤くして思わず顔を隠してしまう
「?なんか間違った事を言ったか?」
そんな二人を見て凶夜は変な事を言ってしまったかリリムに確認すると
「・・・兄様も大概ですね・・・はぁ〜・・・」
「?」
(・・・もう帰っていいかな・・・俺・・・)
凶夜の登場にタリオンは帰りたいと切に願うのだった
果たしてタリオンとの戦闘はいつになるのだろうか・・・




