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リリムに迫る魔の手

今回はギャグがメインです

あれから自分の道を探すために色々と旅をしていたリリムにとうとう魔人の追っ手が差し迫っていた

「・・・もうそろそろ追っ手が来てもおかしくないのだけど・・・

 誰もこないわね・・・もしかして・・・それどころでもないのかしら?」

その追っ手は未だに姿を見せてはおらず一体誰が来るのかリリムは不安を募らせていた

(・・・さて・・・見つけたはいいが・・・問題はどうやって殺すかだな・・・)

しかしその後ろにはすでに刺客となる魔人が待機していた

彼の名前はタリオン

中級魔人ではあるが暗殺に関しては上級魔人にも劣らぬ働きを見せている

その理由は彼の能力である変身にこそあった

彼はあらゆる物に変身することができそれを見破るのは至難の技

それこそフィアーナイトでも見破れるかどうかはわからないだろう

そんな彼だからこそこれまで魔人の中で生き残ってこれたのだが

さすがに四天王の始末を任されるとは思っておらずどうすればいいのかと考えていた

(できる事なら気づかれずに一撃で仕留めたいが・・・彼女はフィアーナイトとも繋がりがある・・・

 下手に暗殺がバレてしまっては後で絶対に仕返しされる・・・ならばやる事は

 彼女が誰もいない場所に行った時に始末し誰にも見つからない死体を隠す事・・・!)

タリオンはリリムの暗殺計画を事細かく計画し後はそれを実践するだけだった

暗殺の隙を探るべくリリムの後をついていくと彼女がまず向かったのはショッピングモールだった

(なるほど・・・ここで生活に必要な物を買っているのか・・・

 確か彼女は人間から魔人になったんだったな・・・ 

 だとしたらこう言った場所も普通に知っているか・・・)

そんな風に思っていると人間に変装したリリムは普通にショッピンングを楽しんでおり

その姿はまるで年相応の女子高生のような感じだった

(しかし彼女は元とはいえ四天王に座して者・・・油断は禁物・・・確実に狙う!)

だがタリオンはそんな彼女でも四天王をしていたのだから油断はしてはいけないと思い確実な隙を狙う



(まっ・・・まさかこんな場所に入られるとは・・・!)

次にリリムが向かったのはなんと女性の下着売り場だった

さすがのタリオンもここに入るのは抵抗があったみたいだが

ここは仕事だと割り切って勇気を持って中へと入っていく

(くっ・・・!これも仕事はいえきつい・・・!おまけに人が多すぎて

 とてもではないが暗殺向きではないぞ・・・!)

しかし入ってみて分かったのは人が多すぎて絶対にバレる可能性があり

暗殺を実行するにはとてもではないが向かない場所だったと思い知っただけだった

(しかも完全に姿を見失ってしまったではないか・・・!)

さらなる問題はそれからすぐに姿を見失ってしまったと言うことだ

すぐにタリオンはリリムを探しに向かうが全くと言っていいほど姿が見えなかった

(巻かれてしまったと考えるべきだな・・・今日はもう暗殺は無理だな・・・)

タリオンはすでにその場にはもうリリムはいないと判断し今日は撤退する事にした

「・・・やはり四天王・・・すぐに暗殺するのは無理だったか・・・」

今日の失敗を明日に生かそうと決意したタリオンだった

するとそこへ手下のディーズからリリムを見つけたと報告があった

(新しく来たチャンス・・・絶対に物にしてみせよう・・・!)

タリオンは今度こそチャンスを物にしてみせようと

意気込んでいると報告にあったリリムの姿を発見した

リリムはクレープ屋で美味しそうにクレープを食べていた

(なるほど・・・美味しいものを食べている時は確かに隙ができるな・・・

 だが・・・やはり人はたくさんいるな・・・誰もいなくなるまで待つか・・・)

タリオンはリリムの周りにいる人がいなくなるまで待とうと思って待っていると

「あれ?なんでリリムがここにいるのよ?」

そこへ愛心と奏歌の二人が現れてリリムと席を共にしてしまう

(なんて計算外・・・!これではもう暗殺は不可能だな・・・)



「全く・・・よくのんきにクレープなんて食べてられるわね・・・

 下手したらそこら辺に刺客の一人や二人いるかもしれないのに・・・」

のんきにクレープを食べているリリムの姿を見て愛心は呆れていた

「別に自分探しをするにしても急いでいるわけじゃないしね・・・

 それに・・・美味しいものを食べたいと思うのは普通でしょ?」

しかしリリムはそれを悪い事だとは思っておらずむしろ当然の事のように話していた

「いや・・・確かに普通だけど・・・状況が普通じゃないでしょうが・・・」

確かにそれは当然な事だが問題は彼女の置かれている状況だった

「でも本当に大丈夫なのですか?リリムさんに何かあったら凶夜さんが悲しみますよ?」

奏歌も彼女の強さを知っているがそれでも不安なのだと伝える

「そんな事は言われなくてもわかってるわよ・・・ちゃんとね・・・」

それを聞いたリリムも険しい表情を浮かべるが

奏歌の言っている事は重々に理解していると言っていた

「さてと・・・クレープも食べ終えた事だし・・・そろそろ帰ろうかしら・・・」

するとリリムが食べ終えたらしく家に帰ろうとすると

「ちょっと待った!あんた家があったの?!」

今のリリムの発言に疑問を持った愛心が待ったをかける

「そうよ?と言っても誰も住んでないけど・・・なんだったら来てみる?」

意外な顔をされて腹が立ったのかリリムは二人を自分の家に招待した

「・・・結構立派な家なんだけど・・・」

二人はリリムの家の前について思わず驚いてしまっていた

豪邸とはいかなくても普通の家ではありえないくらいの大きさはあった

「まぁ・・・親はそれなりにお偉いさんだったからね・・・

 結構裕福な家庭だったわよ・・・まぁ・・・数年前は・・・だけど・・・」

リリムは昔の事を思い出したのか悲しそうな表情を浮かべてしまっていた

「リリムさん・・・!今日は私達を泊めてもらってもいいですか?」



「へっ?」



「・・・まさか本当に泊まっていくとはね・・・」

それから自分達の着替えなどを取りに向かった愛心達が帰ってきて

リリムは本当に彼女達は自分の家に泊まっていくのだと理解した

「当たり前じゃん・・・それにしても大きいわね・・・

 部屋も結構ある・・・どこに寝ればいいの?」

愛心は自分の荷物を置いて寝泊まりできる場所について尋ねる

「はぁ・・・とりあえず客間があるからそこでいい・・・?」

もう諦めてしまったリリムは二人を客間に案内する

「一応ここなら布団も二つあるから好きに敷いてちょうだい」

そう言ってリリムはタンスから布団を取り出し始める

「すいません・・・やってばかりでは申し訳ないので今日の晩御飯は私が作りますね」

どうやら今日は奏歌が料理を振舞ってくれるらしく食材を持っていた

「あら?それは期待できそうね!・・・ちなみに聞くけどこっちは手伝わないわよね?」

何を不安に思ったのかリリムは愛心は手伝わないのかと尋ねた

「おいこら・・・それはどういう意味だ・・・!」

これにはさすがの愛心を怒りを露わにして抗議する

「あはは・・・えっと今日は時間がないので私だけで調理しますので・・・それじゃあ・・・」

二人が喧嘩している間に奏歌はキッチンへと向かい調理を始める

「はぁ・・・本当に何しに来たのよ・・・特にあんたは・・・」

もはや二人の目的が分からずリリムは呆れる一方だった

「・・・あんただってわかってるんでしょ・・・放っておけないからよ・・・

 私に関してはマジであんたの家が気になっただけだけど・・・」

そう・・・奏歌は先ほどのリリムの顔を見て放っておけなかったからここに来たのだ

自分達で少しでも気を紛らわせられないかと思って

「やっぱりね・・・てかあんたの理由に関してはマジでくだらないわね・・・」



「第一私はもうそれに関しては吹っ切っているのよ・・・

 まぁ・・・思い出して何も思わないわけじゃないけどね・・・」

そう言っているリリムは先ほどと同じ顔をしていた

「・・・そんな顔をしている内は平気なんて言わないわよ・・・やっぱり来て正解だったみたいね」

その顔をみてやはり来て正解だったと愛心は思っていた

「ふん・・・そういうのはあんた達だけよ・・・それに・・・どうせ来るなら兄様の方が・・・」

リリムはどうせ来るなら凶夜の方が良かったと言って何を想像したのか顔を赤らめる

「あんた・・・随分とキャラが崩れたわね・・・」

それをみて殺そうとしていた時のお前はどうしたのだと愛心は思っていた

「兄様を殺す?一体何を言っているのかしら?私は兄様を連れ帰ろうとしただけ」

リリムは殺そうとしたのではなくあくまでも連れて帰ろうと思っただけだと言い張る

「本当にあんたね・・・はぁ・・・なんかもうどうでもよくなってきたわ・・・」

もはや愛心も言い返すだけ馬鹿らしいと思えてきて喋るのをやめた

それから二人は黙々と布団を敷いているとキッチンの方から美味しそうな匂いがしてきた

「二人とも〜!お料理ができたので居間に来てくださ〜い!」

どうやら奏歌の調理が終わったらしく二人は居間に向かうと

そこにはすごい数の和食料理が置かれていた

「「・・・あの〜・・・時間ないって言ってなかったけ?」」



「・・・美味しそうだな〜・・・」

そしてそれを見ていたタリオンもお腹を空かせるのだった

リリムの家でのお泊まり会(刺客も一緒だよ!)

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