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ヒーローとして

前回の続きでスカイレッドがメインの回です

空を飛び回る影の正体は鬼であった

しかし彼は今回、飛び回るのではなく地上へと舞い降りた

「さて・・・呪天様に献上する獲物を探すとするか・・・」

その鬼はじっくりとその場にいる人間を見回し

「・・・よし・・・あいつだな」

その中にいたキャバ嬢に向かって飛んで行った

その人は昼間に愛心達と話していた人で

すぐ横には奏歌達がいた

「まずい!チェンジ!!」

空はすぐに相手の狙いが彼女だと気がつき変身

そのまま飛んでくる鬼を迎撃しようとしたのだが

「お前一人だけで俺は止められない」

空を自在に飛び回る鬼はスカイレッドの攻撃を華麗に躱し

その女性に向かって手を伸ばした

「危ない!!」

しかしその直前に明里が割って入り

鬼が捕まえたのは明里一人だけだった

「「明里!!」」

愛心と奏歌は急いで助けようと向かうが

それを見た鬼がすぐに上空に逃げてしまう

「チッ・・・せっかく獲物を見つけたのに邪魔をしやがって・・・

 まぁいい・・・少々若いが・・・お前でも満足はしてくれるだろ」

鬼は獲物を逃したことを悔しがるが

明里でも十分に満足はしてくれるはずだと思い

そのまま連れて逃げようとする



「逃がすか!!」



「ほう?俺を相手に空中戦を挑んでくるか・・・面白い・・・!」

スカイレッドは明里を助けるべく鬼の元へと飛んで行き

なんとか人質を救い出そうとする

しかし相手も爪を伸ばしてその迎撃してくるので近く事が出来なかった

「どうしよう・・・あのままだと明里が・・・!」

このまま激しい攻防を繰り広げていれば

いずれ明里にも攻撃が当たってしまう可能性がある

そう思った愛心はなんとかして助け出せないか方法を考えていると



『ヘン・・・シン・・・』



「?!」

隣で凶夜が変身しそのまま鬼に向かって飛んで行った

「ゴァ?!」

鬼はすごい勢いで飛んでくるフィアーナイトに反応することができず

攻撃を喰らい体勢を崩して落ちていってしまう

「チィ!こんなもんで!!」

しかしそこはさすがに鬼と名乗るだけはあり

地上ギリギリで体勢を立て直し地上に着陸した

「答えろ・・・お前のボスはどこにいる・・・?」

その鬼に徐々に近づきながらフィアーナイトはボスの居場所について聞く

「そう簡単に言うわけないだろ?それに・・・こっちには人質がいるんだぜ?」

鬼はボスについては答えず明里を人質にしてここから逃げようとする

「そんな女知るかよ・・・俺が用があるのはお前だけだ・・・!」

しかしそんな脅しはフィアーナイトには聞かず徐々に距離を詰めていく

「ダメだ!これ以上あいつを刺激したら彼女の命がない!」

その間にスカイレッドが割って入り

これ以上鬼を刺激しないようにしてくれとお願いする

「邪魔をするな・・・それにこのまま逃してもどの道あいつらに食われるだけだ」

しかしフィアーナイトは復讐を優先し彼女を見捨てることにした

「俺がなんとかして助け出す!だから待ってくれ!!」

スカイレッドは自分が絶対に助け出すと宣言し

それまで手出しをしないでくれとお願いする

「さっき手も足も出なかったのにか?

 どうしても俺を止めたいのならそれだけの実力を見せろ・・・!」

どうやらフィアーナイトを止めるには戦う以外に方法はないらしい



「・・・イーグルソード」

二人の間に不穏な空気が流れ始め

・・・そして・・・



「ハァァァァァ!!」

先に仕掛けたのはスカイレッドだった

剣を思いっきり振りかぶってフィアーナイトに切り掛かるが

「・・・スクリームブレード・・・!」

フィアーナイトが拳を突き出すと空間が割れ

悲鳴のような音とともに割れた空間から剣の柄が出てきた

「ヌゥン!」

フィアーナイトはそれを掴んで一気に引き抜くと

禍々しく悍ましい刀身が露わになった

そしてそのままその剣を使ってスカイレッドの攻撃を防ぎ弾き飛ばす

「ガァ!!」

弾き飛ばされてしまったスカイレッドは

なす術なく地面に叩きつけられてしまう

「まだ・・・まだ・・・!」

しかしそれでも諦めず再び立ち上がり剣を構える

「・・・そんなに死にたいか・・・

 なら・・・望み通りに殺してやる・・・!」

フィアーナイトは今度こそトドメだと剣を振り上げると

「そこまでよ!!」

二人の間に変身した愛心と奏歌が割って入った

「凶夜さん・・・ここは赤井さんに任せてください・・・!」

ブランは救出を優先してほしいとフィアーナイトにお願いするが

「・・・・・」

返事はなく彼の剣が収まることもなかった

「・・・そうですか・・・なら・・・!」



「今度は私達があんたの相手をしてあげる!!」

ノワール達は時間を稼ぐ為にフィアーナイトと戦うことにした

本当なら自分達が友達である明里を助けに行きたいが

空中を飛べるわけではないのであの鬼との相性が悪かった

だから二人は救出をスカイレッドに任せて

自分達はフィアーナイトの足止めをすることにしたのだ

「いいだろう・・・相手をしてやる・・・!」

フィアーナイトはたとえ相手が変わっても

怒りを抑えることができず二人と対峙する

「赤井さん!今の内に明里を!!」



「・・・わかった!」

スカイレッドはそれを聞いて再び鬼と対峙する

「またお前が相手か・・・もう一度言おう・・・

 お前如きではこの空中戦の鬼・・・羽付鬼(はねつき)は倒せん!!」

羽付鬼は一人で相手取ろうとするスカイレッドに堂々と勝利宣言する

「確かに俺だけなら負けるだろうな・・・しかし・・・」



「俺は一人で戦うわけじゃない・・・!」



「何?グァ?!!」

羽付鬼は急に背後から腕を攻撃された

その方向を見てみるとそこにはホワイトが弓を構えていた

腕を攻撃された羽付鬼は明里を抱えることができずに手放してしまう

「うし!ナイスキャッチ!」

あわや地面に激突してしまうかと思ったが

間一髪でイエローがキャッチし安全な場所に置いた

「チィ・・・よくも俺の獲物を・・・!」

羽付鬼は明里を取られたことで頭に血が上っていく

「悪に渡す命など一個もない・・・!」

その隙にグリーンが周りの瓦礫を羽付鬼に向かって飛ばす

「そんなもんが俺に当たるか!!」

しかし空中にいる羽付鬼は華麗にそれを躱しており

一発も当たっていなかった

「・・・そこよ!!」

するとその一瞬を突いてブルーが羽付鬼に攻撃を当てた

「ゴァ?!だがこれくらいでは俺は落ち・・・何っ?!」

羽付鬼はそんな攻撃では落ちないと思っていたが

ブルーの狙いは落とすことではなく

翼を貫いて動けなくさせることだった

「これだけお膳立てしたんだから決めなさいよね!!」



「ああ!イーグルストレート!!」

スカイレッドは必殺の一撃を放った



「ガァァァァァ?!!」

スカイレッドの一撃を受け翼を失い羽付鬼は地面に激突した

「ハァ・・・ハァ・・・どうだ?!」

自身が放てる最強の一撃をくらいさすがにもう倒れたと思っていたが

「よくも・・・よくも俺の翼をぉぉぉぉぉ!!」

羽付鬼は翼を失った怒りで顔が豹変しており

そのまま怒りに身を任せてスカイレッドに突っ込んでいく

さすがに躱すだけの力が残っていないスカイレッドは覚悟を決める



「だから甘いんだよ・・・お前は・・・!」



『ブラッ・・・ド・・・』



「ガァァァァァ?!!」

遠くにいるはずのフィアーナイトが

剣に黒いエネルギーを溜めて漆黒の斬撃を飛ばした

その斬撃は見事に羽付鬼だけを捉えて

彼を真っ二つに切り裂きスカイレッドは無事に助けられた

切り裂かれた羽付鬼は地面に倒れ爆発四散した



「・・・あの羽付鬼を倒すか・・・やはり侮れないな・・・」

するとそれを遠くのビルの上から見ている影があった

「・・・もう少しその実力を見せてもらおう・・・」

そう言ってその人物は札を取り出し羽付鬼に向かって投げた



『うぉぉぉぉぉ!!』

札の付けられた羽付鬼は復活し巨大化した

「?!あそこか!!」

フィアーナイトはその札が飛んできた方向を見ており

すぐそこに人影がいると気がついて一目散にそこへ向かった

「ちょっちょっと!!」

ノワール達もその後を追おうとするが巨大化した羽付鬼に邪魔されてしまう

「まずはこっちを倒すのが先か!ライフイーグル!」



「「「「「鋼獣合体!!」」」」」



「さぁ!いくぞ!!」

ライフキングに乗り込んだ5人はそのまま羽付鬼に向かっていく

「悪いが巨大化して翼も復活してるんだよ!」

すると羽付鬼は先ほど切り裂かれたはずの翼を広げて大空に飛び上がった

「俺達も後を追うぞ!!」

ライフキングも背中の翼を広げて後を追う

「へっ!空中戦じゃ俺の方が上手なんだよ!」

そう言って羽付鬼は雲の中へと入っていった

もちろんライフキングも後を追って雲の中に入る

そしてそのまま雲を突き抜けたのだが前にいたはずの羽付鬼の姿がなかった

「こっちだ!!」

周りを探していると上空から羽付鬼が現れてライフキングを攻撃する

「やはりまともな空中戦は彼の方に分があるようですね・・・

 ならこれです!ディアスイリュージョン!!」

ライフキングの左足から霧が噴出される

それにより辺り一帯が霧に包まれてライフキングの姿も消えた

「くそっ!どこに行きやがった?!」

羽付鬼はその霧の中を必死で探すが姿は見えなかった

「そこだぁぁぁぁぁ!!」

すると隙を窺っていたライフキングが突如現れて

羽付鬼を切り裂いた

その衝撃で霧も晴れていきそこには

武器を構えているライフキングとゆっくりと落ちていく羽付鬼の姿があった

そして羽付鬼はそのまま空中で爆発四散した






一方、フィアーナイトはビルの屋上で先ほどの影の人物を追い詰めていた

「お前・・・鬼の幹部だな?」

フィアーナイトはその纏っている殺気から彼が鬼の幹部だと悟っていた

「答えろ!お前らのボスはどこにいる?!!」

そして幹部なら知っているであろう呪天の居場所を問い詰める

「・・・そんなに焦らなくても・・・そのうち会うことになる・・・

 それまで・・・おとなしく待っているといい・・・!」

そう言ってその者はビルの屋上から飛び降りた

フィアーナイトは急いでかけ詰めるがすでにその姿はどこにもなかった

「くっそ!」

やっと掴んだ手がかりの一人を逃してしまい

フィアーナイトは拳を握りしめ悔しさを滲ませていた

最後現れた謎の影・・・彼は一体何者なのか?

そして消える前に言っていた言葉の真意とは?!

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