食べ過ぎにはご注意を!
今回の相手はある意味でチートです
空と海は一通りの調査を終えると追跡を
大地達に任せて報告の為に基地へと戻ってきていた
「なるほどのう・・・奴の好物は果物で間違いないのじゃな?」
どうやら空達が調べた結果では鬼の好物は果物全般だということが確認された
「はい・・・リストを調べてみましたが・・・
完全になくなっていたのは果物だけでした・・・」
他の食べ物に関しては食べ残しがあったのだが果物だけは綺麗に平らげられていた
「そういえば・・・最初に襲われたお店もケーキ屋でした!」
愛心達が駆けつけたお店もケーキ屋で果物をふんだんに使うお店だった
「つまり・・・果物を大量に仕入れればあいつをおびき出せるってわけね!」
海は果物を大量に手に入れれば鬼を釣ることができると考えていたが
『いや・・・どうやらそうもいかないみたいだ』
そこへ森からの連絡が来てそうもいかないようだと告げられる
「・・・何かあったんじゃな?」
来島博士は一体何があったのか森に確認すると
『ああ・・・あいつは飲食店だけじゃなくて食品工場やスーパーなんかも狙い始めた
このままいけば大量に果物を仕入れる場所すらなくなるだろうな・・・』
どうやらもう既に鬼が次の行動に移っており大量に果物が置かれている場所が襲われ始めていた
「そんな・・・それじゃああいつを捕まえる策がないじゃない!!」
海はそれを聞いてならばどうすれば鬼を捕まえられるのかと諦めかけていると
「いや・・・おそらくじゃが一つだけ可能性のある場所がある・・・!」
来島博士には一つだけ策があるらしくそのマップでその場所をみんなに見せる
「!なるほど・・・確かにここなら他に襲われたお店以上の果物があるはずだ!」
空はそれを見てそこならば確かに希望はあると思って喜んでいた
「よし・・・!それではお前さんらは早速、大地達と合流してこの場所へと迎え!」
大地達と合流した空達はそのまま博士の言っていた場所に来ていた
「さて・・・あいつが出そうな場所で待ち伏せするとしますか・・・」
ついて早々、空達は鬼が来るであろう場所の前で待ち伏せをする事にした
そしてしばらくそこで待ってると地響きのような足音が聞こえてきた
「・・・!きた!あいつが犯人だ!!」
姿が見えた空達は変身しその場から飛び出して鬼の背後へと回り込んだ
「そこまでだ鬼よ!お前の逃げ場はもう既に無い!」
スカイレッドは鬼に向かってそう伝えると鬼がゆっくりと振り返った
「どうしておいらの来る場所がわかったんだ〜?」
鬼はどうして自分がここに来るのがわかったのか質問する
「別にお前がここに来るかどうかはわからなかったさ・・・だが・・・
この大学には農業科というのが存在していたからな・・・そこに実っておる果物も
スーパーに置かれている数にも引けを取らない・・・
原材料を狙っていたお前なら来ると思っただけさ・・・」
そう・・・彼らが今いる場所は空達が通っている大学だったのだ
大学には様々な科が存在しその中に農業科というのもあった
そこでは色んな植物を育てていた・・・もちろんその中には果物も含まれている
だからこそ鬼もここを狙ってくるのではないかと考えて張り込んでいたのだ
「そうだったのか〜・・・でも〜・・・
お前らが居たって結局おいらのやる事は変わらないんだな〜!」
そう言って鬼は大きな口を開けて目の前にあった果物を吸い込み始めた
「おいらの名前は悪食鬼おいらに食べられない物はないんだな〜!」
なんと悪食鬼は果物だけではなく木やビニールシートすらも吸い込み始めた
「なんて野郎だ!名前の通り本当に悪食じゃねぇか!!」
その食べっぷりと見て森は名前の通りの悪食っぷりだと思っていた
「ともかくこのままだったら他の人に被害が出る!なんとしても止めるぞ!!」
「お前ら〜・・・おいらの食事の邪魔をするな〜!!」
攻撃を当てられた悪食鬼は今度はスカイレッド達の方を見て吸い込み始めた
「ぐっ!なんて吸い込みだ?!これじゃあ攻撃ができない!!」
そのあまりの吸引力にスカイレッド達も手も足も出ない状態だった
「ならば私が狙撃します!!」
ホワイトはそれを見て支えてもらいながら矢を放ったが
「「なっ?!」」
なんとその矢は悪食鬼の口の中へと吸い込まれてしまった
「こっちの攻撃すら食うのかよ?!本当になんでもありだな!!」
グリーンはもはやなんでもありな悪食鬼に嫌気がさしていた
「さぁ〜・・・早くおいらの胃に収まりなよ〜?」
悪食鬼は吸い込みを続けながらゆっくりとみんなに近づいていく
「くっ?!こうなったら!ドライウッドヴァイン!!」
ノワールはこのままではまずいと考え悪食鬼の足元に蔓を呼び出して転けさせる
「あいたぁ?!」
思い切り地面に激突した悪食鬼はそのまま地面を吸い込み続けてしまい
起き上がるにも時間がかかっていた
その隙にみんなは一度その場から撤退を始める
「くそ!本当になんて能力だよ!あれじゃあ真正面から攻撃できねぇぞ!」
グリーンの言う通り正面への攻撃は全て吸い込まれてしまうので
背後を突くしか方法がないが反応されてしまってはどのみち吸い込まれてしまう
「そうなると・・・誰かが囮をしないといけないわけか・・・!」
スカイレッドは誰かが正面で囮をしない限り正面への攻撃は不可能だと思っていた
「はい・・・しかも一撃で仕留めない限り次はありません・・・」
さらに問題はもし仕留めきれなかったらもう次はないということだった
「・・・ならその囮は私達でやります・・・!」
「もう邪魔はないのかな〜?それじゃあおいらはこのまま別の場所に行こう〜!」
誰も来ない事を確認した悪食鬼はそのままその場を去ろうとしたが
「残念だけどまだ私達があんたの相手をするわよ!」
そこへスピリットメイデンの二人が立ち塞がった
「まぁおいらの邪魔をするの〜?残念だけど君達じゃおいらには勝てないよ〜?」
確かに悪食鬼の言う通りまともに戦えば二人に勝ち目はないだろう
しかし今回の二人の役目はあくまで囮でありまともに戦う必要はない
「「ドライウッドヴァイン!!」」
まず二人は悪食鬼の足元に蔓を伸ばしてその場に拘束する
これは相手を近づけさせない為である
いくら二人でも近づかれてしまってはあの吸い込みの餌食になってしまう
だから一定の距離を置いて囮をする必要があるのだ
「なるほどね〜・・・でもおいらの本気の吸い込みはあんなもんじゃないんだよ〜!」
すると悪食鬼は先ほど以上に口を開けて吸い込みを始めた
「ぐっ?!さっきよりも強い!!」
二人はさっきよりも強くなった吸引力に思わず引っ張られそうになる
ギリギリで物に捕まったりして耐えてはいるがそこまで時間は稼げなさそうだ
「どうした〜?さっきまでの威勢はどこにいったんだ〜?」
悪食鬼はもう既に勝ったと思っており余裕を見せていると
「残念だがこれで終わりだ悪食鬼!!」
既にライフレンジャーが後ろに構えておりライフバズーカを発射する
みんなはこれを見て倒したと思っていたが
「残念だったね〜・・・今の攻撃は美味しくいただいたよ〜」
なんと悪食鬼は急に振り返りライフバズーカの一撃を吸い込んだのだ
もはや作戦も何もないみんなは戦う術がない
「それじゃあ最初においらの邪魔をしたあの二人を頂こうかな〜?」
悪食鬼は拘束を解いて徐々にノワール達に近づいていく
もうダメだと思っていると悪食鬼が急に足を止めた
「あれ・・・?何でおいら・・・血を流してるんだ?」
その理由は自分の目の前に血が見えたからだった
悪食鬼はすぐにそれが自分の血だと理解したがどうして血が出てるのかわからなかった
しかしその理由はすぐに分かることになった
『デッ・・・ド・・・』
上からその音が聞こえてきて悪食鬼は上空を見ると何かが落ちてきていた
だがその姿がわかった時には既に遅く
「ハァァァァァ!!」
悪食鬼はそのまま蹴りを喰らい地面にめり込んでしまう
そして上空から落下してきた人はそのまま着地した
「フィアーナイト・・・なんで上から落ちてくるのよ・・・」
ノワールはどうして上空から落ちてきたのか尋ねると
「あいつの能力を見せてもらったからな・・・不意を突くなら資格である真上が一番だ」
どうやら先ほどまでの戦いを見ていたらしく隙を突く為に上空にいたらしい
「それよりも・・・まだ終わってないぞ・・・!」
フィアーナイトのその言葉を聞いて
みんなが身構えると悪食鬼がボロボロになりながら起き上がる
「おいらを・・・なめるなよ〜!!」
悪食鬼は酒瓶を取り出してそれを飲んで巨大化する
「鋼獣合体!」
ライフレンジャーもそれを見てすぐにライフキングを呼び出して交戦するが
「巨大化したおいらの吸い込みを甘く見るなよ〜!」
巨大化した悪食鬼の吸い込みの所為で攻撃する事すら許されなかった
「全く・・・世話が焼けるな・・・」
そこへイビルエンペラーも参戦し悪食鬼の吸い込みを中断させる
「イッテェ〜!やったな〜!こうなったら二体とも吸い込んでやる〜!!」
悪食鬼は二体を正面に捉えて吸い込みを開始する
そのあまりに吸引力にライフキングもイビルエンエンペラーも身動きが取れなくなってしまう
「確かにお前の吸い込みは凄まじいが・・・実体のない物は吸い込めないだろ?!」
イビルエンペラーは羽から超音波を出して悪食鬼に攻撃する
「ガァァァァァ?!耳ガァァァァァ!!」
フィアーナイトの言う通り実体にない攻撃には何もできない悪食鬼は
耳を押さえて吸い込みを止めてしまう
「そんだけの隙があれば十分だ!ハウリングホールド!!」
その隙にイビルエンペラーの胸から電撃が放たれて悪食鬼を拘束する
「これで終わりだ!ライフストレートフィニッシュ!!」
そしてライフキングが最後の一撃をお見舞いし悪食鬼は爆発四散した
「あの〜・・・さっき私達が戦ってたのを見てたって言いましたよね?」
戦いが終わった後で奏歌が凶夜に近づいてそう聞いてきた
「ああ・・・そうだが?」
凶夜は素直にそう答えると
「それじゃあ・・・私達のピンチを見て見ぬふりをしたんですね?」
そう言っていた奏歌の顔はまさに暗い暗黒を覗かせる顔をしていた
「・・・・・」
凶夜は冷や汗を流しながらすごい勢いでその場を後にした
なんでも吸い込む敵とか普通にチートですよね・・・




