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暴食の秋

今回は秋にちなんだお話です

季節はようやく秋になり愛心達はその秋を満喫していた

読書の秋に芸術の秋・・・しかし愛心は最も好きな秋はというと・・・

「う〜ん!やっぱり秋といえば食欲の秋だよね〜!!」

そう言いながら愛心はお店で買ったサツマイモを食べていた

「確かに食欲の秋はありますけど・・・さすがに食べすぎじゃあ・・・」

そんな愛心を見ながら奏歌は苦笑いを浮かべながら食べすぎではないかと忠告する

「そんなこと言われたってさ〜・・・最近戦ってばっかりでエネルギーが足りないのよ」

愛心の話では体を動かしすぎて逆にカロリーの方が追いついていないらしい

「・・・それなら別にいいんですけど・・・」

奏歌はそれを聞いた後で思っていた

(後で家に帰って後悔しないといいんですけど・・・)

今はこう言っているが絶対に後で後悔する事になるのではないかと危惧していると

「そういえばあいつ・・・リリムからの伝言を聞いてもあんまり驚かなかったわね」

愛心がこの前にあったリリムから言伝を伝えた後の事を思い出していた

リリムからの伝言はこうだった

『私は一度、魔人から離れて一人で行動するつもりです

 そして・・・兄様の仇である鬼を独自に調べようと思います

 もし何かわかったら必ず兄様の元へと参りますのでどうかご心配なさらず』

これを最初に聞いた愛心達はあまりにも危険だと引き止めようとしたが

リリムの本気で覚悟を決めた目を見てしまっては止めるに止めれなかった

なのでその事をこの前フィアーナイトにあった時に伝えると

『そうか・・・あいつが決めた事なら俺は止めない・・・

 あいつがようやく自分で決めて歩き始めた道だからな・・・』

どうやらフィアーナイトはせっかくリリムが自分で決めた道を止める気はないらしく

二人にもあんまりリリムを止めようとは思わないでくれと説明していた



「なんて言ってたどけさ〜・・・心配なもんは心配よね?」

心配いらないと言われても心配をしてしまうのだと愛心は思っていた

「そうですね・・・リリムさんは実際二つの陣営に追われることになりますからね・・・

 たとえ元四天王と言われてはいても他の四天王や業鬼衆が出てきてしまったら・・・」

奏歌はたとえリリムは元は四天王だとしておそらくは一番下の実力

他の四天王や業鬼衆が出てきてしまっては間違いない危険だと思っていた

「はぁ〜・・・せめて少しでも鬼の情報を知ることができれば

 リリムの負担を減らせるとは思うんだけどな〜・・・」

愛心はなんとかして鬼の情報を探れないかと考えながら歩いていた

「来島博士や大婆様も協力して調べてはいるみたいですが・・・

 やはりどこに鬼の本拠地があるのかまではわかってはいないみたいです」

奏歌の話では来島博士や大婆様も調べてはいるもののイマイチ成果は出ていないらしい

「・・・ねぇ?思ったんだけどさ?鬼が帰る瞬間を見れないかな?」

すると愛心が唐突に鬼が撤退する瞬間を尾行できないかと考える

「確かにそれなら確実に鬼の本拠地を見つけられますが・・・相手は手練れです・・・

 そう簡単には尾行をさせてはもらえないかと・・・」

しかし相手はかなりの実力者であり

そう簡単には尾行なんてさせてもらいないだろうと奏歌は考えていた

「そっか〜・・・まぁ簡単に尾行できたらできたで罠の可能性もあるしね〜・・・」

愛心の言う通りたとえ本拠地がわかったとしても待ち伏せされていたら意味がない

つまりは相手にバレることなく尾行をして尚且つ尾行されていた事を悟られないように

証拠などもすべて消していかないといけないというまさに無理難題というものだった

「はぁ〜・・・やっぱり私達じゃ何の役にも立たないのかな〜・・・」

この事実を知って愛心は自分達は如何あっても役に立てないのかと思い項垂れる

「・・・今はとにかくみんなのお役に立てるように強くなりましょう」

奏歌は今は必死で追いつけるように強くなろうと愛心を慰める



そんな時・・・遠くの方から誰かの叫び声が聞こえてきた

「?!行ってみよう!!」

二人はその声を聞いてすぐに現場へと走って向かった

現場はどうやら飲食店のようで窓ガラスが割られており

中を見てみると店主らしき人が腰を抜かしていた

「大丈夫ですか?!何があったんですか?!」

奏歌は一体何があったのか店主に確認すると

「怪物だ・・・!怪物が俺の店の食材を全部食べて逃げていったんだ!!」

そう店主は震える体を押さえながら答えた

「奏歌!こっちに来て!!」

そこへ奥を見に行った愛心からこっちに来るように言われ行ってみると

「これは・・・!!」

そこにはまさに人一人では食べきれない量の食材を食い散らかした跡があった

「怪物・・・どうやら魔人か鬼の仕業のようですね・・・

 ともかく今は店主さんを放ってはおけません・・・警察が来るまではここにいましょう」

奏歌はもうこの近くには犯人はいないだろうと考えて今は震えている店主のそばにいることにした

それから数分して警察がやってきて店主への事情聴取などが行われた

「・・・やっぱり警察は強盗などの仕業だと思っているみたいですね・・・」

しかし警察からの話では強盗か自作自演なのではないかと思っているようだった

「まぁ普通はそう思うわよね・・・でも・・・あの現場は人ができるような感じじゃなかったわ

 なんせ調理器具は粉々に砕かれてたし冷蔵庫も破壊されてたしね・・・」

愛心が見た限りでは床に散らばっていた調理器具は粉々になっており

大型の冷蔵庫に関しては扉を破壊されて中身だけを食われていた

そんな事を普通に人間ができるとはとても考えられない

「そうですね・・・今はとにかく情報が欲しいです・・・来島博士の元へ行きましょう・・・!」



「怪物のう・・・確かにマップには反応はあったのじゃが・・・

 まさかそんな事件があったとはのう・・・」

来島博士はまさかそんな事件が起こっているとは思っていなかったようで驚いていた

「・・・あれ?そういえば空さん達は?」

すると愛心がこの場に空達がいないことに気がついた

「あやつらならお前さんらの言っている犯人の次の現場へと向かったぞ?」

どうやら例の犯人は他の場所でも犯行を行っていたらしく空達はそこへ行ったらしい

『博士!こちら現場に到着しました!!』

噂をすれば現場に到着した空達から連絡が入った

「うむ・・・で?そっちの状況はどうじゃ?」

来島博士は現場の状況はどうなっているのか確認すると

『一回目に襲われた現場とほとんど同じですね・・・お店の中はほとんど破壊されて

 食料が根こそぎ食い散らかされています・・・

 お店の人の話では角の生えた豚のような怪物が現れたと・・・』

やはり1件目の犯人と同一犯の仕業らしく店の人の話では角の生えた豚のような怪物だったらしい

「角・・・という事は今回の犯人は鬼というわけじゃな・・・?」

来島博士はその話を聞いて事件に犯人は鬼だと考えていた

「でも・・・それだと不思議な事が一つあります・・・どうしてその鬼は食料を狙うのでしょう?

 鬼の食料は人間のはずです・・・なのに人間には一切何もしていない・・・」

確かに奏歌のいう通り鬼の食料は人間

しかし今回の鬼は店の人には一切何もせず店の食料にだけを食い散らかしていた

明らかに今までの鬼とは根本的な何かが違っていた

「うむ・・・確かにそうじゃのう・・・じゃが現時点でそれを考えていても無駄じゃろう

 今はどうすればこの鬼を捕まえれるか・・・それを考えるのが先じゃ・・・!」

確かに来島博士のいう通り捕まえさえすればその理由もわかるので

まずは鬼を捕まえる方法を考えるのが先だ



『ですがどうしますか?鬼の狙うのが食料だとしても飲食店なんて無数にあるし

 それ以外でも食料を置いている場所なんていっぱいあるますよ?』

空のいう通り鬼が食料を狙っているのはわかったがそんな物は探せばいくらでも存在する

つまりは鬼が求めている食料はそこら中に存在するということ

それなのに鬼が現れる場所を特定するなど不可能以外の何物でもないだろう

『だったらこっちも大量の食料を置いて待ち伏せするのはどう?』

すると海がこちらも食料を大量に仕入れて待ち伏せをすればいいのではないかと提案するが

『それだと他の店が襲われている間は一生来ないぞ・・・

 この周辺だけでどんだけの飲食店が存在すると思ってるんだ・・・』

森のいう通り食料は他の飲食店にもあるのでそこを襲われていたら

自分達の食料まで来るのにどれだけの時間が掛かるのだと伝える

「だったらまずは相手の好みを探ってみればいいんじゃないの?」

すると愛心が待ち伏せをするのならば相手の好みを知る必要があると言っていた

「なるほどのう・・・相手が人間と同じ物を食べているのならば人と同じく好みがあるはずじゃ!

 それをこちらで大量に用意しておけば来る確率ははるかに跳ね上がる!!」

来島博士も相手が人間のような食事をするのなら好みも存在すると思い

それを大量に置いておけば待ち伏せにも必ず引っかかるはずだと考えていた

「もしかしたら現場に何かヒントが残っているかもしれん!すまんが詳しく調べてくれ!!」

来島博士は現場にヒントが残されているはずだと思い空達に現場をくまなく探すように指示する

「そうは言われてもね〜・・・何かヒントみたいなのある?」

海はそう言われて今もくまなく調べている空達に何かないか確認する

「う〜ん・・・こうも食べ散らかされてたら元が何なのかすらわからないな・・・」

もはや食べ散らかされた後はかなりグチャグチャになっており

何を食べられたのかすらわかってはいなかった

「いや・・・もしかしたら何も残っていないからこその好物なんじゃないか?」

すると大地は好みの食べ物ならこんな風に残したりはしないはずだと思い

空達はお店の人からもらったリストと残っている食材を調べていくと



「そうか・・・これが鬼の好物だったのか・・・!!」

果たして鬼の好物とは一体なんだったのか?!

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