暴走
ライフレンジャーとスピリットメイデン対リリム
果たしてどうなるのか?!
先ほどの戦闘でかなり消耗してしまった愛心達を寝かせておいて
空達は作戦室に向かい今回の作戦内容を説明してもらっていた
「まず先に言っておくが・・・作戦は残念ながら一つしか思いつかんかった」
最初に来島博士は最低でも二つ考えなければならない作戦の内
一つだけしか思いつかなかった事を謝っていた
「いえ・・・むしろ俺達こそ博士にばっかり負担をかけてしまって申し訳ありません・・・」
しかし空達はそれに対して責める事はできず自分達も手伝えなくて申し訳ないと謝っていた
「まぁこんな事をしていてる時間はないのじゃし作戦だけ伝える・・・
まずは空と大地そして森でリリムの動きを牽制する・・・
そしてその隙に海と霧がこのワイヤーをリリムの周りに張り巡らせていくのじゃ」
そう言って来島博士は細く長いワイヤーをみんなに見せる
「本当にこんなワイヤーであの子の動きを止めれるんですか?」
海はそれを見て本当にこのワイヤーでリリムの動きを止めれるのか不安に思う
「安心せい・・・これはスピリットメイデンが使っているドライウッドヴァインを応用し
そこから細くする事でさらき強度を増した代物じゃ・・・いくら強化されているとはいえ
あのリリムでもそう簡単に外す事はできないはずじゃ・・・そしてその隙に・・・」
来島博士の話ではそのワイヤーは愛心達の必殺技を応用した物であり
それを自分なりに強化したのでリリムでもそう簡単には外す事は不可能であり
その隙に動きを牽制していた三人が原因の調査をする事となった
「なるほどな・・・確かにいい作戦だ・・・問題は相手にワイヤーを気取られないようにする事か」
森はその作戦を聞いてかなりいい作戦だと思っており
最大の問題であるワイヤーの存在をどうするかを考えていた
「それに関しては二人の動きを気取られないように俺達がうまく立ち回るしかないんじゃないか?」
空はその問題に関しては牽制をする自分達がどうにかして立ち回るしかないと考えていた
「確かにそうだが・・・相手は別に正気を失っているわけではないからな・・・」
「・・・だがそれでも・・・やるしかない・・・!」
そう・・・空の言う通り今は弱音を吐いている場合ではない
もしこの作戦が失敗すればあのリリムは全てを破壊するか自分が壊れない限り暴れ続けるだろう
そうなってしまうわけには絶対にいかない
「うむ・・・今回ばかりはお主らにかなりの危険を伴わせてしまうが・・・
それでもお前達ならば超えてくれると信じておる!」
来島博士は今回のこの困難も空達ならきっと乗り越えてくれると信じていた
「・・・そういえばあの二人はどうするんだ?」
森はこの作戦に疲れて眠ってしまっている二人を参加させるのかどうか確認する
「・・・いや・・・あの二人にはもしもの為に残ってもらう・・・
無事に帰ってくるつもりだが無傷で帰ってこれる保証はないからな・・・」
空は今後の作戦の為に今回は二人を参加させるのはやめたらしい
「そうだな・・・今後の事を考えるならそうするしかないな・・・」
森もその意見には同意しており今回はおとなしく休ませることにした
「?!」
すると早速マップに反応があったらしく基地の警報が鳴り響いた
「どうやら早速現れたらしいな・・・!みんな行くぞ!」
空達は早速例のワイヤーを持ってリリムが現れた場所へと向かった
「・・・来たわね・・・兄様に群がる虫が・・・!」
スカイレッド達の姿を見たリリムは先ほどの分もあるのか怒りがすぐに顔に現れた
「みんな・・・それじゃあ作戦通りに行動してくれ・・・!」
そう言ってすぐにスカイレッド達はリリムの牽制へと向かった
「教えてくれ!どうして君はそこまでフィアーナイトに執着するんだ?!」
スカイレッドは戦いながらリリムがフィアーナイトに執着する理由を聞く
「・・・あの人だけだったからだ・・・私の居場所になってくれたのは・・・
私を・・・私だけを見てくれたのは・・・だからこそ・・・返してもらう・・・!」
「くっ?!」
やはりリリムの攻撃は凄まじくスカイレッド達ですらそこまで長く粘るのは無理だと思っていた
(どうやら俺達が先に倒れるかブルー達の作業が終わるのが先か・・・!
根比べの戦いになりそうだな・・・!!)
スカイレッドは果たしてブルー達の作業が終わるまで粘れるかどうか自信はなかった
「しかしこの力・・・!俺達もそうだがこのままだとこの周辺も更地になってしまいそうだ!」
だが問題はもう一つあった
それはあまりの戦闘の凄まじさに周辺の土地にすら影響を与えていることだった
「いえ・・・もうその心配はしなくていいわ!!」
するとどうやら準備が終わったのかブルーとホワイトが姿を現す
「何っ?!」
そしてリリムは急に動きを止めてしまう
「これは・・・ワイヤーか・・・!」
よく見るとリリムの体には例のワイヤーが張り巡らされており
その所為で自分は動きを止められているのだと理解した
「しかし・・・こんなワイヤー如きでは私の動きを完全に止めるなど不可能・・・!!」
リリムの言う通り徐々にだがワイヤーは引っ張られていき千切れそうになっていた
「ああ!だがその数秒を稼ぐのが俺達の狙いだ!!」
そう言ってスカイレッド達はリリムに近づき異変の原因を調べる
「くっ?!私に近づくなぁぁぁぁぁ!!」
しかし本当に彼女は数秒でワイヤーを千切りスカイレッド達を吹き飛ばす
「チィ!!さすがに時間が足りなかったか・・・?!」
グリーンはさすがにこんな時間では調べられなかったと落胆するが
「いや・・・異変の場所に関しては調べる事が出来た・・・!」
なんとスカイレッドが異変の場所を突き止める事に成功していた
「どうやら彼女の異変の原因は・・・あの胸元にあるみたいだ・・・!」
「まさかそんな場所に原因があったなんてね・・・でもどうするの?
もう相手の動きを止める作戦なんてないからそう簡単には近づけないわよ?」
ブルーの言う通り来島博士に考えてくれた作戦はこれだけであり
もう原因を取り除く為の方法まではなかった
「ああ・・・だがあの子をこのままにしておくわけにはいかない・・・!」
スカイレッドは何かを察したのか今のままリリムを放置するのはまずいと思っていた
「なんでそう思うのかはわからないが・・・どの道向こうは逃がしてくれる気はないみたいだ」
グリーンの言う通りすでにリリムは彼らを射程圏内に収めていた
「お前らはもう絶対に逃さない・・・!今この場で倒してやる!!」
そう言ってリリムは巨大なレーザーを放った
「みんな!ライフバズーカで迎え撃つぞ!!」
スカイレッドは急いでみんなに集合するように呼びかけて武器を合体させる
「ファイヤ!!」
そして両者の一撃がぶつかり合い激しい衝撃を生み出していた
「ぐっ?!確実にこっちの方が押されている!!このままでは!!」
しかし徐々にだがライフレンジャーの方が押されてきており一撃を受けるのは目に見えていた
「はぁぁぁぁぁ!!」
するとリリムの頭上から攻撃を仕掛けてくる影が二つあった
「お前らは・・・?!」
その影の正体はなんと基地で眠っているはずのスピリットメイデンだった
「リリム・・・あんたは今ここで止める・・・私達がね!」
ノワールは自分達があの女を止めてみせると宣言した
「お前らが・・・私を止める・・・?・・・ふざけるな!!」
その言葉を聞いてリリムはさらに激情し先ほど以上の殺気を放ち始める
「私の居場所である兄様を奪ったお前らが・・・私を止められるわけなどない・・・!!」
「あんたの居場所はあいつだけじゃないはずよ・・・!
それに・・・あいつがあんたの事を心配しないわけないでしょうが!!」
ノワールは居場所を奪ったと思っているのはリリム自身であり
本人はそんな風になんて思ってないはずだと告げる
「うるさい・・・うるさいうるさいうるさい!!」
リリムはその言葉を全くと言っていいほど聞き入れず先ほどと同じくらいの最大のレーザーを放つ
「「フェアリートルネード!!」」
二人はそれに対し最強のカウンター技で受けて立った
「あんただってわかってるはずでしょ?!あいつが何も言わずに出てきたのは
自分の復讐に何の関係もないあんたを巻き込みたくなかっただけだって!!」
ノワールはおそらくフィアーナイトはリリムを巻き込みたくなくて
彼女には黙って離れていったのだと告げる
「それでも私は相談して欲しかった!一緒に来て欲しいと言って欲しかった!!
でも兄様は何も言ってはくれなかった!そしてあんた達の元へと行ったんだ!!」
しかしリリムもそれでも自分を頼って欲しかったのだ
たとえ何もできなくても足手まといであっても一緒に来て欲しいと言って欲しかったのだ
「だったらリリムさんも私達と一緒にいればいいんです!
何も言ってくれないのなら何も聞かずに一緒にいればいいんです!!」
ブランはそこまで言うのなら自分達と一緒に戦おうと告げる
「言ったはずだ!あんた達は私の兄様を奪った敵だ!!馴れ合うつもりなんてない!!」
しかしリリムはたとえフィアーナイトと一緒にいられてもそれを奪っていった
スピリットメイデンの二人とは馴れ合うつもりはないらしい
「こんの・・・!分からず屋がぁぁぁぁぁ!!」
ノワールはその言葉を聞いて一気にカウンターの威力を上げる
「「ハァァァァァ!!」」
「キャァァァァァ?!!」
とうとう押し負けたリリムは地面に倒れこむ
「はぁはぁ・・・なんとか・・・なった・・・」
しかしさすがに二人ももう立ち上がる力すら残っておらず地面に座り込んでしまう
「よくやった!後は俺達が・・・?!」
スカイレッドは二人の様子を見てこれ以上は無理だと思いリリムの異変の除去を自分達でしようと時
「私は・・・私は・・・」
なんとボロボロのはずのリリムが立ち上がったのだ
しかしなにやら様子が変で我を忘れているように感じていた
「?!あれが異変の原因!!」
そしてその時にリリムを変えたであろう原因の胸元に黒い宝石が埋め込まれているのが確認できた
「ウアァァァァァ!!」
その瞬間にリリムの叫び声と共に黒い宝石から靄が発生し
リリムを包み込んで形を変えてゆき
「ガァァァァァ!!」
異形の怪物へと変身を遂げてしまう
黒い宝石に取り込まれて異形の怪物へと姿を変えてしまったリリム
果たして彼らは彼女を闇の中から救うことができるのか?!




