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目的

今回は戦闘はありません

しかし新しいキャラが出てきます!

新たなる敵・・・鬼

その出現によりライフレンジャーと

スピリットメイデンはこれまでの以上に警戒を上げることにした



「・・・というわけでじゃ!

 これからはお互いに協力して事に臨むことにした!」

そして再び研究所に連れてこられた愛心達は

来島博士に協力してもらえないかとお願いされていた

「はい!是非とも協力させてください!!」

それに対して愛心は快く了承したが

「・・・・・」

奏歌はあまり乗り気ではなかった

別に彼らと協力するのが嫌というわけではない

だがそれとは違うちゃんとした理由があったのだ

「それじゃあ早速自己紹介をしようか!」

そんな考えとは裏腹に話はどんどん進んでいった

「私はオーシャンブルーの青野(あおの) (うみ)

まず自己紹介してくれたのはショートカットのボーイッシュな女性だった

「僕はランドイエローの植草(うえくさ) 大地(だいち)だよ」

そしてその次は身長が大きくとても優しそうな顔をした青年だ

「そして隣にいるのが僕の弟でフォレストグリーンの(しん)

そのまま大地は隣の目つきの悪い青年の紹介をしてくれた

「最後に私がミストホワイトの白絵(しろえ) (きり)です」

そして最後がウェーブのかかったロングの女性だった

「これがうちのメンバーだよ!」

空は自慢げに自分のメンバーを見せつけていた

「・・・・・」

しかしそれでも奏歌の顔は優れなかった

「何よ奏歌?何か不満でもあるの?」



「・・・凶夜さんも仲間にできないかな?」



「はぁ〜?!あんなやつ仲間にしてどうするのよ?!」

愛心はその考えに対して凄い反対していた

確かに彼は人助けを無償でするのではなく

何か報酬をもらってしている

しかも相手が子供であろうとしてもだ

これはとてもヒーローのすることとは思えない

・・・しかし・・・

「・・・あの人がいないと上級魔人に勝てません・・・」

そう・・・これもまた真実だった

ライフレンジャーが苦戦した上級魔人

彼はそれを圧倒し勝利して見せた

今後のことを考えるのならば彼の協力は必須だった

「う〜ん・・・確かにそれは考えたはいたんだが・・・

 問題は彼がどこにいるのか何だよね・・・」

どうやら空も凶夜とは協力すべきだと考えており

その為にはまず彼の居場所がどこなのかを知りたいを思っていた

「・・・本当にあいつと協力するのか?」

すると森は彼と協力するのが嫌なのかそう聞いてきた

「彼女が言っただろ?俺達じゃ上級魔人にまだ勝てない・・・

 彼がいないと今後はもっと被害が増えてしまうんだ」

空は彼がどうしても必要なんだと言い聞かせるが

「正直私もあいつは好きになれない・・・前に攻撃されてるし」

海も凶夜を仲間にするのは反対だった

どうやら前のガザンとの一件で二人は凶夜のことを警戒しているらしく

それでこんなにも拒否しているようだ

「まぁなんにしても彼奴の居場所が分からん限りは協力も何もないわい

 しばらくはみんなで頑張っていくぞ!」



「「「「「はい!」」」」」



愛心達は解散した後二人でぶらぶらと街を歩いていた

「う〜ん・・・確かに私達は凶夜さんのことを何も知らない・・・」

奏歌はどうやらまだ凶夜のことを諦めてないらしく

彼の事を考えていた

「あんたまだ諦めてないの?」

さすがの愛心もその執着ぶりにあきれ果てるが

「いえ・・・居場所もそうですが彼の過去に何があったのか

 私達は何も彼の事を知らないなと思って・・・」

どうやら奏歌は純粋に凶夜とは何者なのか疑問に思ったようだ

確かに彼女達は彼に関して何も知らない

そしておそらくはその過去を知ることで

彼を仲間にすることができるはずだ

そう奏歌は考えていたのだ

「そうは言われてもね〜・・・どうやって調べるつもり?

 あいつが自分の過去を喋るとは思えないし・・・」

すると愛心はどうやって調べるつもりなのか聞いてきた

おそらくは来島博士がすでに凶夜のことを調べているだろう

しかし今回の話で博士から彼の名前は出てこなかった

つまりは何の成果も出ていないということだ

なのにそんな情報網すらない自分達では

彼に直接聞く以外に方法はない

しかし彼が素直に自分の過去を話してくれるわけもない

完全に手詰まりというやつだった

「いえ・・・まだ方法はあります・・・」

しかし奏歌は他の方法を思いついていた



「大婆様に聞いてみましょう!」



『・・・なるほど・・・それで私に連絡してきたのですね?』

ふたりから話を聞いた大婆様はとても困っていた

『残念ですが私も彼の過去のことは何も知りません・・・』

なぜなら彼女も凶夜の過去については何も知らなかったからだ

「そうですか・・・」

奏歌もそれを聞いてさすがに諦めようかと思っていたが

『・・・ですが彼の今の居場所なら教えることができますよ?』

何と大婆様は凶夜の居場所を知っていたのだ

「本当ですか?!」

ようやく手掛かりを掴んだ奏歌はとても嬉しそうにしていた

『ええ・・・私はこの癒しの森から全てを見ていますからね・・・

 彼の事を一度も見逃したことはありませんよ・・・それに・・・』



『今回は彼の方が会いたいと思っているみたいですしね・・・』



二人は大婆様に教えてもらった場所に向かうと

本当に凶夜がそこで待っていた

「やっときたか・・・」

凶夜は待っていましたとばかりに二人に近づく

「お前らに質問がある・・・」

しかもその雰囲気はこの前の鬼と戦ったときと同じであり

全身から殺気が溢れていた

「・・・私達もあなたに聞きたいことがあります・・・」

一瞬だが奏歌もその殺気に怯んでしまった

しかしちゃんと持ち直して話を持ちかけることができた



「なるほど・・・あいつらが出てきたのはあれが初めてか・・・」

凶夜が聞いていたのはこの前の鬼のことだった

あれがいつから出てきたのか

彼らの本拠地はどこなのか

しかし二人も鬼を見たのはあれが初めてだったので

正直何も知らなかった

「はぁ・・・それで?お前らの要件は何だ?」

凶夜は諦めたかのようにため息を吐いて

次に奏歌の聞きたいことについて尋ねる

「私が聞きたいことは一つです・・・」



「あなたの戦う理由は何ですか?」



「・・・・・」

それを聞かれた瞬間に凶夜は黙り込んでしまった

おそらくは聞かれたくないことなのだろう

しかしこれを聞かずして彼を仲間にすることなどできない

だからこそ二人はこの答えを聞く必要があるのだ

「・・・俺の戦う理由はただ一つ・・・」



「復讐だ」



「復・・・讐・・・?」

あまりの答えに愛心達は驚いていた

確かに復讐で戦うものも少なくはない

しかし問題はその復讐のために魔人と協力したということだ

「ちょっと待ってよ!あんたの復讐相手って一体?!」

そして新たなる疑問が出てきた

もし凶夜の復讐の相手が魔人でないのなら

一体誰なのかを言うことだった

しかしそう聞いた瞬間に二人は思い出した

つい先日現れた新しい敵の存在を・・・

「そうだ・・・俺の復讐の相手は・・・」



「鬼の王・・・呪天・・・!」



「「・・・呪天・・・」」

二人はまさかここで新しい敵の親玉が出てくるとは思っておらず

その者の名前を聞いて驚いていた

「あいつを倒すためなら何だってする・・・

 俺はそう誓ったんだ・・・!」

そして凶夜のその復讐の思いはとても強いものらしく

その決意が目に見えてわかった

「・・・ならば私達と協力しませんか?」

奏歌は決心しついに本題である誘いをかけてみた

「私達と協力すればきっと鬼の本拠地もつかめるはずです!

 だから私達と一緒に!」

奏歌は必死でに彼を説得する

それほどまでピンチだと実感しているからである

「断る」

しかし彼にその意思はなかった

「これは俺が自分一人の力でやらなくちゃいけないことだ・・・

 それに俺は言ったはずだ・・・どんな事をしてでも鬼を倒す・・・

 だから他のやつなど知らない・・・!」

なぜなら彼は復讐のこと以外に考えてないからだ

だからこそ鬼が出ればそっちを優先する

誰かが倒されそうになっても絶対に行くだろう

だからこそ彼は断った

そんな者がグループに馴染めるわけはないと

「・・・それほどまでなのですね・・・あなたの怒りは・・・」

奏歌が彼の怒りがどれほどなのかを悟った瞬間だった



「そうですね・・・その怒りこそ兄様(あにさま)の強さですよね」



「「?!!」」

二人は急いで声が聞こえた方向を見るとそこには

明らかに普通ではない格好をした女の子がいた

「・・・お前か・・・リリム・・・」

しかし凶夜だけは動じておらず

しかも彼女の正体を知っていた

「あんた彼女を知ってるの?!」

愛心は彼女が何者なのか尋ねると

「ああ・・・俺が魔人の側にいた時の後輩だ」



「ええ・・・そして今は兄様の後を継いで四天王の称号を持つ者です」



「「?!」」

二人はそれを聞いて驚いた

なぜなら四天王とは魔人の中でも上級魔人より強く

到底敵う相手ではなかったからだ

(いやそれよりも・・・)

しかも彼女は凶夜もかつて四天王だったと言った

「それで?お前は何をしに来たんだ?」

しかし凶夜は動じず彼女が来た目的を聞く

「簡単です・・・兄様の足止めをしに来ました」



「足止め?」



「グァァァァァ!!」

二人が会話をしていると後ろかが吹き飛ばされる人影が複数あった

「スカイレッド様?!」

何とそれはライフレンジャーのみんなだったのだ

しかもその前から何かが近づいてくる

「リリム様!ライフレンジャーはすでに虫の息ですぜ!」

そいつはかなりの巨体を誇っている異形の存在だった

「お疲れ様グレアス・・・そのままそいつらを始末して」

リリムはそのままライフレンジャーのトドメを刺すように命じる

「・・・なるほど・・・俺が手を出さないようにの足止めか・・・」



「ええ・・・兄様には私と戦ってもらいます・・・

 そして戻ってきてもらいます・・・私の元に・・・!」

四天王と戦うことになった凶夜

果たして彼はライフレンジャーを救うことができるのか?!

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