暴乱の鬼
熊童対ライフレンジャーの第1戦です
三人はすぐに警戒態勢をとり熊童と対峙するが
さすがにあれだけの修行をした後なので疲れが残っており
とてもではないがどうにかできる状況ではなかった
「どうした?修行するなら俺も手伝うって言っただろ?
俺はとてこ寛大だからな!たとえ敵だろうと強くしてやる!
ただし・・・死ぬかもしれないけどな・・・!」
熊童は邪悪な笑みを浮かべながら三人に突っ込んでいき
拳を大きく振り下ろしてくる
「そう簡単にやられるか!」
グリーンがその拳に向かってハンマーを振り上げて対抗するが
向こうのパワーの方が勝っており簡単に吹き飛ばされてしまう
「がははははは!そんな簡単に俺の攻撃が防げるか!
俺は鬼の中で最強の力自慢だ!俺のパワーに勝てるわけがねぇ!」
熊童は鬼の中で一番のパワーを持っている
生半可な防御では防ぐことはおろか威力を殺すことすらできない
それほどまでのパワーを持っているのだ
「確かに力はあるようだね・・・でも防御の方はどうなのかな?!」
イエローは攻撃の隙をついて後ろに回り込み斧で一撃を当てる
「痛ぇ?!やりやがったな!!」
確かに一撃を当てることには成功したが
そこまでのダメージはないらしく
むしろ彼の怒りを煽っただけのようだ
「今度はこっちの番だ!喰らいやがれ!!」
そう言って熊童は拳を振り回して攻撃してくる
「ぐっ?!さすがにこの状態で相手をするのはきついか・・・!」
「がははははは!どうしたどうした?!俺のパワーに手も足も出ないか?!」
熊童は暴れながら自慢げに己の力を見せつけてくる
確かにこのままでは勝つことは不可能だろう
そう思ったグリーンは撤退する事を提案しようと思ったが
(いや・・・このままこいつを放置しておけば街にも被害が出る・・・
やはり野放しにするわけにもいかないか・・・!)
さすがに今のこいつを放置してしまったら街に出て暴れ出すだろう
だからこそここで絶対に足止めをしなければならないとグリーンは考える
「どうする?どうやら一撃だけじゃそこまで聞いてないみたいだぞ・・・!」
イエローは自分の一撃でもそこまではダメージがなく
どうやって相手をするのか聞く
「・・・俺のスピードでかく乱して隙をついて二人がでかい一撃を当てていこう
たとえ一撃で効かなくても何度も当てていればいずれは倒れるはずだ・・・!」
スカイレッドは攻撃力のある二人を主力にし
自分が囮になって二人に攻撃を当てさせることにする
「それじゃあ・・・・行くぞ!」
スカイレッドは熊童の周りを走りながら腕や足を攻撃して動きを止めようとする
「痛ぇ!うざってぇな!!」
熊童は攻撃をやめさせようと腕を振り回すが
スピードでは勝っているスカイレッドには攻撃は当たらなかった
「くそ!ちょこまか動くんじゃねぇよ!!」
すると熊童は攻撃するのが面倒になったのか地面を叩き地割れを引き起こした
「グゥ?!」
さすがのスカイレッドもこの攻撃を躱すのは不可能であり
地割れに足を取られて攻撃する手を中断させてしまう
「まずは一匹!!」
「「グゥ?!」」
「イエロー!グリーン!」
スカイレッドが攻撃を受ける直前
イエローとグリーンが目の前に飛び出して攻撃を受け止めた
「おほ!一匹を仕留めるはずが二匹も倒しちまったなぁ!
これが本当の一石二鳥ってやつかぁ?!」
熊童は予想外の功績に思わず自分で嬉しくなってしまう
「くっ?!さすがにこの場はもう引くしかないか!!」
スカイレッドはさすがに二人を放っておくことができなかったので
悔しさを滲ませながらこの場を後にしようとする
「おいおい・・・このまま俺が逃すと思ってるのか?!」
しかし熊童はそれを許そうとはせず二人を抱えるスカイレッドを追いかける
「くそっ!さすがに二人を抱えたままじゃ逃げ切れない!!」
スピードには自身のあるスカイレッドだがさすがに二人も抱えたままでは
熊童から逃げ切れる気がしなかった
「伏せてください!!」
すると前の方から声が聞こえてきた
スカイレッドはその声の通りに地面に伏せると
目の前からすごい勢いで矢が飛んで行った
「ガァ?!目がぁ!!」
その矢はちょうど熊童の顔面に直撃し爆発する
さすがにダメージはないものの爆発の光で目をやられたらしく
スカイレッド達のことを完全に見失っていた
「今のうちだ!!」
スカイレッドはチャンスだと思いすぐさまその場を後にした
「チクショォォォォォ!!逃げやがったなぁぁぁぁぁ!!」
ようやく目を見開いた熊童は目の前から消えたスカイレッド達に向かって叫んでいた
「はぁ・・・はぁ・・・」
しばらく離れた場所に着くと空は変身を解除して座り込む
「大丈夫でしたか?!」
そこへ海と霧が現れ三人に駆け寄る
「ああ・・・それとさっきは援護してくれてありがとうな」
どうやら先ほどの矢を放ったのは霧だったらしく
それに気がついていた空はお礼を言う
「いえ・・・本当は皆さんが無事な時に駆けつけたかったのですが・・・」
霧は本当はもっと前に駆けつけてみんなを助けたかったと反省している
「十分助かったよ・・・あの時にはもうやられた可能性もあったからな・・・」
空の言う通りあのままだったら間違いなく三人は殺されていただろう
「確かに強いわね・・・正直な話、私たち全員が全力で戦っても勝てるかどうか・・・」
三人の怪我を見て海は自分達が全力で戦って本当に勝てるのか不安に思っていた
「・・・正直無理だろうな・・・おそらくだが
あの状態でもあいつは本気を出していなかった
つまり・・・あいつは奥の手を隠している状態で俺達をこんなにしたんだ」
直接戦った空はあれが彼の本気ではないと十分に悟っていた
だからこそ5人掛かりで戦っても絶対に勝てないと思い
残っている希望を来島博士の作っているパワーアップマシンに託すことにした
「なるほどね・・・確かに来島博士の発明品なら対抗するには十分でしょうけど・・・
問題は本当にあいつを倒せるのかどうかね・・・」
海は来島博士の発明品でどこまで拮抗することができるのかと不安に思っていた
「それに関しては俺達の腕と来島博士の腕次第だな・・・」
さすがの空も断言することはできずこればっかりは自分達次第だと言った
「そうね・・・とりあえずは基地に戻って二人の治療をしましょ!」
海はこれ以上ここで話しているのは危険だと判断し
二人の治療をする為に急いで秘密基地へと向かった
「う〜む・・・まさか本当に幹部が出てくるとはのう・・・
正直な話まだ設計図の段階までしか進んでないわい・・・!」
来島博士もここまで早い到来は予期してはおらず
パワーアップアイテムも設計図を完成させただけだった
「完成するまで時間がかかりますか?」
スカイレッドは完成するまでにどれくらいの時間がかかるのか聞く
「う〜む・・・何せテストもできん状況じゃからのう・・・
一日二日・・・それで作れたとしてもまともに動くかどうか・・・」
さすがの来島博士もそこまで時間をかけるわけにはいかないので
短期間で作ることを想定して計算しても
まともに動くかまでの保障まではできなかった
「一日から二日か・・・それまであいつが大人しくしてるかしら?」
海はそんだけの時間があるのなら
熊童が街に出て暴れ出すのではないかと不安に思っていた
「確かにのう・・・しかしどうやっても人手や材料の不足があるからのう・・・
こればっかりはどうにもできないのが現状じゃわい・・・」
来島博士も早く完成させたいのは山々だがどんなに頑張っても
それくらいは掛かってしまうのだと頭を悩ませていた
なのでこの間は熊童が大人しくしていることをただ祈るしかない
「つまりは・・・アイテムが完成するのが先か・・・
それとも相手が暴れ出すのが先か・・・
もう既に勝負は始まっているのですね・・・!」
おそらくはこの戦いを制した方が後の戦いに影響が出るであろう
霧は果たしてどちらが勝つのかと思い悩んでいると
「まぁ戦いは始まったばかりじゃ・・・お前さんらは少し体を休めておけ」
来島博士は傷を癒すように言って開発室へと戻っていった
「来島博士はああ言っていましたけど・・・
本当に待っているだけでいいのでしょうか?」
霧は本当にこのままただ指をくわえているだけでいいのか疑問に思っていた
「確かに・・・だがどのみち俺達には手の打ちようがない・・・
それに・・・この二人を放っておくわけにもいかないだろ・・・」
だがそんな事を言っても今の空達には何もすることはできない
おまけに大地と森に関しては
怪我を負って気絶しているので戦闘には参加できない
そんな二人を放っておくことなど空にはできないので
ここは拳を握りしめ歯を噛み締めながら我慢するしかないのだ
「ううん・・・まだ私たちには何かできるはずよ!」
しかし海はそんな中でも自分達には何かできる事があるはずだと二人に呼びかける
「できる事か・・・なら一つだけある・・・!」
空はそれを聞いて一つだけこの状況でもできる事があると言う
「愛心ちゃん達と連絡を取ろう
彼女らと連絡を取れればおそらくあいつにも伝わるはずだ・・・!」
それは愛心達にこの事を知らせる事だった
そして彼女らの口から最強の存在である凶夜に知らせる事
そうすれば熊童が暴れても大丈夫なはずだと思っていたのだ
しかし彼らは知らない
その凶夜が今は茨童と戦っているという事を
つまり凶夜が彼らの方へ来るのは無理なのだ
彼らはその事を知らずに愛心達にこの事を連絡する
『そんな事があったんですか?!わかりました!すぐに向かいます!!』
連絡を受けた愛心達はすぐに秘密基地へと向かっていった
一方その頃・・・
「お前・・・本当の目的は一体なんなんだ?
確かにお前は強いし足止めには十分だが・・・
本当にそれだけが目的なのか?」
フィアーナイトは本当に足止めだけが目的なのか聞く
「ふっ・・・確かに足止めが本命の目的ではありますが・・・
本当の話をすると・・・少しあなたに興味あったのですよ・・・」
どうやら茨童は足止めとは別にフィアーナイトと戦うのが目的だったようだ
「どうしてあなたがそこまでの力を手にできたのか?
魔人陣営の力はどれほどのものなのか?
それをあなたで改めて確認しようかと思いましてね」
茨童はフィアーナイトと戦うことで魔人陣営の力を測っていたようだ
「なるほどな・・・だったら存分に測ってもらおうじゃねぇか・・・
文字通り・・・命をかけてな・・・!」
敗北をした空達
果たしてリベンジを果たせるのだろうか?!
そしてフィアーナイトは駆けつけることができるのか?!




