蠢めく森の罠
今回はヒロイン達がメインで戦います
翌朝になり三人はテントの中から出てみると何やら外が騒がしかった
「何かあったのかな?」
三人は何を騒いでいるのかその場所に向かってみる
「お願いです!捜索願を出してください!」
そこにでは一人の女性がキャンプ場の係員に誰かの捜索をお願いしていた
いや・・・彼女だけではない・・・
色んな人が係員に対して誰かの捜索をお願いしていた
「一体何があったんですか?」
愛心は昨日の夜に一体何があったのか近くにいた人に聞く
「何でも昨日の夜にいつの間にか家族や知り合いが消えていたらしい
そしたら複数の足跡が森に向かっているのがわかったんだ
それで捜索願を出して欲しいと言っているらしいんだが・・・」
どうやら昨日の夜に集団失踪があったらしい
それも例の植物が発見された森に入って行ってしまったようなのだ
「でも人が入って開拓したのなら問題はないんじゃないの?」
愛心はその森も開拓がちゃんとされているのなら大丈夫ではないのかと聞く
「いや・・・開拓が済んでいるのは前側半分だけなんだ
つまり・・・後ろの方はまだ未開の樹海なんだよ・・・」
しかしどうやらちゃんと開拓されているのは前側半分だけであり
後ろの半分は未だに未開発でいるらしい
もしそこに人が入っていたらおそらく遭難は必須だろう
「しかもその森には・・・魔人の反応まで出ていた・・・!」
すると二人の後ろから知っている声が聞こえてきた
「「空さん?!」」
急いで振り返ってみるとそこには空達が来ていた
「さっき言ったように魔人の反応が出ていたから
俺達も急いでこのキャンプ場に来てみたんだが・・・
どうやら遅かったみたいだな・・・」
空達は魔人の出現を知って急いでここに来たらしいが
それでも間に合わなかった
「いや・・・おそらくはまだ間に合うはずだ・・・!」
しかし大地はまだ助けられる可能性があると考えていた
「どういう事ですか?」
愛心はどうしてまだ助けれると思っているのか聞く
「さっきの人も言っていたよね?
あの森の後ろ側半分はまだ未開の地だって?
攫われた人が操られて森の中に入って行ったのなら
自力で魔人の元に向かったことになる
残念だけど普通の人では絶対に半日じゃ目的地に着くのは無理だ・・・」
つまり大地はちゃんとした道のない中でちゃんと歩いていても
魔人のいる場所になんてそう簡単にはたどり着けないと思っていたのだ
だからこそ今から追いかければ追いつけるはずだと
「なるほど・・・それじゃあ早く追いかけましょう!」
愛心は早速森に向かって駆け出そうとするが
「待って!追いかける前にお前らに渡すものがある!」
その前に森が二人に渡すものがあるといって引き止める
そして懐から機械のついたブレスレットを取り出した
「さっき博士に頼んで作ってもらったGPSだ
これで迷子になることはないはずだから
ちゃんと身につけておけ」
どうやらこの状況をあらかじめ予測していたらしく
来島博士がGPSを作っておいてくれたようだ
「よし・・・それじゃあ行くか・・・!」
空達は早速分かれて森の中へと入って行った
「それにしても・・・やっぱり未開の地だけあって結構広いね・・・
このGPSがなかったら本当に迷子になってたかも・・・」
奏歌はこのGPSをもらっていてよかったと思っていた
それほどまでにこの森は広かった
だからこそもう一つの不安が頭をよぎった
それはこの少ない人数で本当に攫われた人たちを見つけられるかどうかだった
この広大な森に対して捜索する人はたったの七人
明らかに足りなさすぎる
そしてたとえ見つけられることができたとしても
絶対にこの人数で連れて帰るのは無理だろう
「う〜ん・・・少し歩いて森の中に入ってたけど・・・
未開の森に入った瞬間にこれまであった足跡が消えちゃったわね・・・
出口がわかっても目的地がわからないんじゃ意味がないわよ?」
すると愛心がやはりと言うべきなのかこれまであった足跡を見失ってしまう
これではこれ以上追いかけるのは無理になってしまう
「どうにかして手がかりを見つけられればいいのですが・・・」
奏歌は何か手かがりの一つでもないかと探してみるが
やはり森の中というだけあってすぐに見つけない限り
手がかりなど消えてしまうのが現実だった
「・・・ん?ちょっと!こっちに来て!」
すると愛心が何かを見つけたらしく奏歌を呼ぶ
その声を聞いて奏歌はすぐに向かってみると
そこには見知らぬ植物で覆われた獣道が出来ていた
「どうやら確定のようですね・・・行きましょう・・・!」
二人はそのままその道を進んでいくと何やら広い場所に出てきた
「・・・何かが集合してそうな広場だけど・・・何もいないわね・・・」
しかしそんな大きな広場でも誰も人がいなかった
ならば人がいた形跡がないかと調べてみると
「うん・・・なんか広場が狭くなっていってない?」
何やら広場の間隔がどんどん狭くなっていた
「どうやら罠に掛かってしまったようですね・・・!
愛心ちゃん!変身です!」
「はいよ!」
二人は即座に変身し何が起きてもいいように構えている
すると広場が狭まっていくのが二人の少し手前で止まってしまう
「「?」」
二人は何でも止まってしまったのかと思っていると
「「「グギャァァァァァ!!」」」
先ほどまであった広場の草木達が牙などが生えて襲いかかってきたのだ
「ちょっと?!これっていわゆる食虫植物ってやつ?!」
ノワールは攻撃を避けながらそう言っていた
「いえ!どちらかというと食人植物の方だと思いますよ?!」
それに対してブランは正確にツッコミを入れる
「とりあえずこいつらをぶっ飛ばして先に行くわよ!!」
ノワールはとにかくこの植物達をなんとかして先に行こうとする
「でもさすがに数が多すぎます!これではたとえ倒せても
この先に行くだけの体力が残りません!」
しかしこれではたとえ全員倒せても体力が残るとは思えなかった
「ごめん!待たせちゃったわね!!」
すると二人の後ろから変身したブルーとホワイトが現れた
「ありがとうございました・・・おかげでなんとかなりました」
戦闘を終えた後、奏歌は二人にお礼を言う
「別にいいわよ・・・それよりも二人はどう思う?この森」
ホワイトはこの森自体が怪しいと思っているらしい
「どう考えても罠で間違い無いと思います・・・現に襲われましたし」
ノワールは間違いなくこの森は罠だと判断していた
実際に先ほど食人植物に襲われたのだから当然だと言えば当然だろう
「でしょうね・・・それにしても攫われた人はどこに行ったのかしら?」
ブルーは未だに見つからない攫われた人がどこに行ったのかと思っていた
「・・・それなんですけど・・・
先ほどあの食人植物が逃げていくのを見ました」
するとブランが先ほどが食人植物が逃げていくのを確認していた
おそらくその逃げた先に攫われた人がいるはずだと考え
四人はその方向へと歩みを進める
「う〜ん・・・進めば進むほど見たことのない植物がいっぱいあるわね・・・」
ブルーの言う通り進めば進むほどこの世界では見たことのない植物が現れていた
しかもそれはほぼ全て見た目からして危なそうな感じをしていた
「やっぱりこの植物達も魔人の仕業ってことよね・・・
ってことは今回の相手は植物を操る魔人でいいのかな?」
ノワールはこの前に出会った全てのものが植物であった為
今回の魔人の能力は植物を操る能力を持っていると判断していた
「それは間違いないでしょうね・・・問題はその能力の強さと範囲です
先ほどと同じように全方位・・・しかもあれ以上の手数で来られては
私達だけで絶対に対処できないでしょうね・・・
せめて他のみんなと合流できればいいんですけど・・・」
ホワイトは魔人に出会う前になんとか空達と合流できないかと思っていた
「残念ですけど・・・それは無理ですね・・・」
「「「「?!」」」」
四人は当然声をかけられて振り返ると
そこには攫われた人たちと明らかに人ではない男が立っていた
「初めまして・・・私の名はエルブ・・・
残念ですけど皆さんがお待ちかねのお仲間は来ませんよ?
私の操る食人植物が彼らの相手をしていますからね・・・!」
エルブと名乗ったその魔人は空達は食人植物の相手をしていて
こちらには絶対に来れないと言っていた
「なら私達だけであんたの相手をするだけよ!」
ブルーはそう言って武器を構えるが
「おっと?いいのですか?私の後ろにいる人達がどうなっても?」
エルブは人質である彼らの後ろに異様な植物を呼び出した
「これは即効性の毒を噴射する植物でしてね・・・
普通の人間は間違いなく即死しますよ?」
どうやらエルバはブルー達が少しでも動けば
その毒を噴射するつもりでいるらしい
「くっ卑怯な・・・!」
さすがのブルー達もこれでは動くことができない
「では・・・色々と実験させてもらいましょうかね?」
それを見たエルバは笑いながらゆっくりと近づいていく
四人はもうダメだと思っていると時だった
「やっぱりテメェは俺の大っ嫌いなタイプだ・・・!」
その声が聞こえてきてエルバは急いで振り返るとそこには
「フィアーナイト?!何故ここに?!!」
ここにいるはずのないフィアーナイトがいた
「ただの散歩だ・・・だが・・・お前は倒す!」
「くっ?!なら人質を殺すまでだ!」
エルバはそれを見て人質を殺そうとするが
「人質?その人達なら俺達が解放させてもらったよ!」
その場にスカイレッドが現れてすでに人質は解放されていた
「そんな?!」
最後の手段すら無くなったエルバは驚きを露わにするが
『ブラ・・・ッド・・・』
その隙は彼にとって命取りとなった
「終わりだ・・・!」
フィアーナイト必殺の一撃がエルバに向かって放たれた
しかしエルバは咄嗟に避ける事に成功し片腕だけを切り落とされた
「グゥ・・・!貴様!後悔させてやる!」
片腕だけ残されたエルバは瓶を取り出して
その中身を飲み干し巨大化する
「今度の俺達だ!鋼獣合体!」
しかし今度は自分達の番だとスカイレッド達がマシンを召喚
合体させてライフキングとなりエルバと向かいあう
「貴様らにようなどない!消え失せろ!!」
エルバは森を操りライフキングを拘束
動けない所に何度も打撃を加える
「グゥ!だったらこれはどうだ!レオンファイヤー!!」
するとライフキングの胸から炎を放つ
「貴様!私の森をよくも!!」
エルバは自分の植物が燃やされたのを見て
激怒しながら突っ込んでくる
「予想どおりよ!ドルフィントルネード!!」
「ガァァァァァ!!」
ドルフィントルネードで炎を消すと共にエルバを上空に吹き飛ばす
「これで終わりだ!ライフストレートフィニッシュ!!」
そして最後に上空に飛んだエルバに向かって
ライフキングが止めの一撃を放つ
「こんな馬鹿なぁぁぁぁぁ?!」
エルバはそのまま爆発四散した
「はぁ・・・とんだキャンプになったわね・・・」
愛心は疲れたとばかりにぐったりしていた
「そうだね〜・・・今度みんなでもう一回来ようか?」
奏歌はもう一度みんなで来て新しい思い出を作ればいいと言っていた
「そうだね・・・今度はちゃんとみんなで・・・ね?」
そう言って二人は笑顔で帰って行った
次回は4話の長編にしたいと思います




