青春の記録
今回は大会がメインになりそうです
夏・・・それはまさに青春にふさわしい行事が目白押しの季節
そしてその一つである部活の大会が迫っていた
「まぁ・・・私達には関係ないんだけどね・・・」
しかしそんな青春の行事に愛心達は全く関与していなかった
何故なら二人は正義のヒーローの仕事があるので
あまり部活などをやっている暇がないのだ
だから今年も例年通り何も応援もなく終わると思っていたのだが
「えっ?!今年は大会に参加できない?!」
二人が帰ろうと校門の前まで行くと近くにあった部活棟から声が聞こえてきた
あまりに声の大きさに驚いて二人はその場で立ち止まってしまう
「どうしたのかな?」
奏歌は一体何があったのかと思っていると
「ごめん・・・だけどこんな怪我してたんじゃ
みんなに迷惑掛けちゃう・・・だから・・・ごめん」
彼女のその言葉を聞いて大声を出していた人も黙り込んでしまう
そして最後は怪我をした彼女がそのまま帰って行ってしまう
「「・・・・・」」
二人もその光景を見て黙り込んでしまっていた
「・・・ん?ああ・・・ごめんね・・・
みっともないとこ見せちゃった・・・」
すると大声を出していた女性が二人に気がついて気まずそうな顔をしていた
「いえ・・・何があったんですか?」
奏歌は一体何があったのかその人に尋ねる
「ああ・・・実はうちのエースが通り魔にあっちまったんだ・・・
それで怪我をしちまってね・・・今年が私ら3年の最後に大会なのにさ・・・」
そう言っていた彼女の顔はとても悲しげな表情をしていた
「なるほどね・・・そんなことがあったんだ・・・」
秘密基地で二人の話を聞いていた霧は深刻な顔をしていた
「実はね・・・最近、同じような通り魔の被害が増えているの・・・
しかも姿を見た人は誰もいないって・・・何だか変だと思わない?」
何と通り魔の被害はあの人だけではなかったらしい
さらにはその姿を見た人は誰もいないという話だった
これは明らかにおなしな話だった
これだけの被害が出ているのなら一人くらい後ろ姿を見た人がいそうなのに
誰一人としてそんな人はいない
つまり・・・これは人が起こした事件ではないかもしれないと言うことだ
「・・・警察は何か掴んでいるんですか?」
愛心は警察はこの通り魔事件で何か掴んでいるのか確認する
「ううん・・・残念だけどあんまり成果は上がってないみたい・・・
やっぱり目撃情報がないのが痛いみたいね・・・」
確かに目撃情報がないのでは犯人像がわからず
どんな人を探せばいいのかとなってしまう為、捜査は行き止まってしまう
「・・・それじゃあ私達でその犯人を探しましょう!」
愛心は警察でダメなら自分達でその犯人を探そうと提案する
「そうね・・・確かにその方がいいかも・・・」
今回の事件は明らかに只事ではない
そう思っていた霧は愛心の提案に乗ることにした
「でも最初は何をすればいいのですか?
事件のあった場所に張り込んだりですか?」
奏歌は事件があった場所に向かってみるかと尋ねる
「残念だけど襲われた場所は全部バラバラだから張り込んでも意味はないわ
むしろやるべきは襲われた人に共通点がないか調べてみる事でしょう」
こうして三人は襲われた人について調べ始めた
「う〜ん・・・何かこれといった共通点はありませんね・・・」
しかし襲われた人には共通点となりそうなものはなかった
知り合いでないのはもちろん同じ学校などでもなかった
唯一の共通点は学生だけが襲われているという事だけ
それ以外の明確な共通点は一個も出てこなかった
「これでは次に狙われる人が絞り込めませんね・・・」
奏歌の言う通りこのままでは次に狙われる人の検討がつかず
相手を捕まえるのはかなり困難になってしまう
「もう一度襲われた人達に話を聞いてみますか?」
もう一度話を聞けば考え方も変わるのではないかと奏歌は考えているが
「いえ・・・むしろ襲われた人と親しい人に話を聞いてみましょう
客観的な意見の方が案外共通点を見つけられるヒントになりますからね」
霧は本人ではなくその友達に話を聞いてみようと提案した
それを聞いて三人はそれぞれバラバラに行動し
襲われた人の学校に向かってその人の話を聞いてみる事にした
「う〜ん・・・別にあいつが恨みを買っていたなんてことはないと思うぜ?
ろくに話したこともないけど普通にクラスの人気者だったし・・・」
奏歌は襲われた一人と同じクラスの人に話を聞いていた
「でも残念だったよな〜・・・
今年はウチの野球部は甲子園確実だって言われてたのにさ〜・・・
まさかエースのあいつがそんな事になっちまうなんてさ〜・・・」
するとクラスの人がそう言って残念そうにしていた
どうやら襲われた人は野球部のエースだったようだ
「!その話もっと詳しく聞かせてもらっていいですか?!」
その後、三人はお互いの情報を共有する為に秘密基地に集まった
「それじゃあ情報を共有しましょうか・・・
と言っても私の方は何の成果もなかったけど・・・」
どうやら霧の方では何の成果もあげられなかったようだ
「私も同じくです・・・あんまりいい成果は・・・」
愛心の方も同じくいい成果はなかったようだ
「奏歌はどうだったの?」
そして二人は最後の望みである奏歌に成果を聞く
「それなんですけど・・・もしかしたら共通点を見つけたかもしれません」
奏歌は襲われた人の共通点を見つけたようだ
「実は襲われた人達は全員部のエースだったようなんです
だからもし次に襲われるとしたら
どこかの学校のエースが襲われる可能性があります」
もし次に襲われるのはどこかの学校のエースだと奏歌は考えていた
「なるほどね〜・・・でもどこの学校なのか絞り込めないないんじゃ・・・」
しかしそれだけではどこの学校の誰なのかを絞り込むのは不十分だった
「いえ・・・どこの学校なのかちゃんと絞り込めます」
だが霧だけはどこの学校の人が襲われるのか見当がついていた
「おそらく次に襲われるのはこの学校です」
霧は次に襲われるのはこの学校だと断言していた
「どうしてここなんですか?」
愛心は何でこの学校が襲われるのだと疑問に思って聞く
「簡単よ・・・襲われた人の学校を調べてみたら
全ての学校が一直線に繋がっていたのよ
だからここからさらに線を伸ばしてみたのが・・・ここってわけ」
こうして三人は次に襲われるであろう学校に向かった
「さて・・・それじゃあ次は
この学校の有名なエースを探してみましょうか?」
霧達は早速この学校のエースを探す事にした
「この学校の有名なエース?それはやっぱりテニス部の部長だろ」
話を聞いてみるとどうやらこの学校の有名なエースはテニス部の部長らしい
三人は早速その部長さんに会ってみようと向かってみると
「グァァァァァ!!」
向こうのテニスコートから叫び声が聞こえてきた
「「「?!!」」」
三人はその叫び声を聞いてすぐにその場所へと向かった
するとそこには腕から血を流している男子生徒の姿があった
「一足遅かった!」
そしてそこにはすで犯人らしき男の姿すらなかったのだ
「とりあえずこの人を保健室に連れて行きましょう!」
三人は犯人を捜すのは後にして怪我をしたこの人を保健室に連れて行った
「大丈夫ですか?」
愛心は保健室の先生に本当に大丈夫なのか尋ねる
「そうね・・・そこまで深い傷ではなかったし
一週間もすればちゃんと完治するから大丈夫よ」
どうやらそんなに深刻な怪我ではなかったらしく
一週間もすればちゃんと完治するらしい
「そうですか・・・なら後はお任せしていいですか?」
三人は後のことを任せて犯人探しに向かうことにした
「あの時・・・悲鳴を聞いてからそんなに時間は経っていませんでした・・・
でも近くに犯人らしき人は誰もいなかった・・・
やはり犯人は怪物なのでしょうか?」
奏歌はやはり今回の事件は怪物の仕業だと思っていた
「そうでしょうね・・・普通はあんなに人目のある状況で
不審な人物がわからないわけはないし
それに・・・犯行を行ってから逃げるまでの時間が早すぎる・・・
これは明らかに怪物が犯人で間違いないでしょうね」
霧も今回の事件は完全に怪物の仕業だと確信していた
問題は誰がどのような手を使ったかだった
「それさえわかれば次の手がわかるのですが・・・」
愛心はそれさえわかれば犯人を捕まえることができるはずだと考えているが
「そんな簡単にはわかりませんよね・・・」
警察ですらわからないのに素人の人達がそんな簡単にわかるわけもなかった
このままではまた新しい被害者が出てしまうだろう
どうすればいいのかと三人は考えていると
『ならば私が協力しましょうか?』
「大婆様・・・協力とは一体何を?」
奏歌は大婆様が何を協力してくれるのかを尋ねる
『おそらく相手の姿が見えないのは妖術を使っているのでしょう
私の力ならその妖術を破ることができるはずです』
何と相手の姿が見えないのは妖術の力であると大婆様は言っていた
しかも自分ならその妖術を破ることができるとも言う
「なるほど・・・確かに姿さえ見えれば戦いようある・・・!」
愛心は姿が見えれば必ず相手を倒せるはずだと考えていた
『残念ですがおそらくはそう簡単にはいかないでしょう・・・
それに・・・彼の能力はその妖術ではないようです・・・』
しかし大婆様はそう簡単にはいかないと考えていた
そして姿を消す妖術が彼の能力ではないとも言っていた
「それはどういうことですか?」
奏歌は彼の本当の能力について尋ねる
『ほとんどのものは悟られえないように黙っていますが・・・
実際は傷が治っても襲われた時と
同じ痛みを常に味わっている状態なのです
つまりそれこそが彼の能力・・・痛みです』
それを聞いた三人は険しい表情をしていた
つまり相手の攻撃を受けるということは
それ以降もその痛みに襲われながら戦わなくてはいけないということだった
相手の攻撃を受けてしまえば終わり
次に戦いは苦戦必須の戦いとなるだろう
痛みを与える怪物
果たして三人に勝機はあるのだろうか?!




