ダンジョン攻略
今回はダンジョン攻略します
二人は凶夜が向かってあろう道筋を辿っていくと
大きな門の前に到着した
「あいつはこれを開けてこの奥のお城に行ったのかな?」
愛心は凶夜はこの先の城に居るのかと奏歌に尋ねる
「いえ・・・それならこの門は開いているはずです・・・
つまり凶夜さんはまだこの門の先にはいってないはずです」
しかし奏歌は門が開いた痕跡がないのを見て
まだ城には行っていないはずだと考えていた
「そうか・・・となるとやっぱり・・・」
そう言って二人が見たのは門の隣にある地下への階段だった
「・・・入らなくちゃダメかな?」
愛心は階段を指差しながらとても嫌そうな顔をしていた
確かにここから地下に入ってしまえば
どんなものが待ち構えているかわかったものではない
しかも地下といえば女子の苦手なものが沢山あるはず
だからこそ愛心はあまり乗り気ではないのだ
「でも・・・行かないとここを脱出できないよ?」
だが奏歌の言う通りここを脱出するにはあの城に行く必要がある
その為には地下に入ってこの門を開けるしかないのだ
それは愛心もとてもよくわかってはいるのだが
(私・・・暗い場所とか苦手なのに〜・・・)
愛心はお化けや幽霊なんてものが苦手だったのだ
地下といえばそういった存在の代名詞のような場所なので
もしかしたらいるのではないかと不安で仕方ないのだろう
「うう・・・どうか何も出ませんように・・・!」
二人は何もない地下を歩き進んでいく
「ひぃ・・・ひぃ・・・!」
しかし愛心は目を開けず奏歌の後ろに引っ付いていた
「う〜ん・・・やっぱり暗くてよく見えない・・・
どこかに明かりになりそうな物があれば・・・」
奏歌はどこかに明かりの代わりになりそうな物はないか探していると
「あっ!ありがとうございます」
どこからか松明をくれた人がいて
奏歌はお礼を言うために振り返ってみると
「アァァァァァ・・・!」
松明を持っていたのは包帯が全身に巻かれている男
いわゆるミイラ男であった
「ギャァァァァァ?!!」
愛心はそれを見て大声で悲鳴を上げる
「大丈夫ですか?安静にしていないとダメなんじゃ?」
逆に奏歌は普通に大怪我をしている人だと思っているらしく
持ち前の天然な返しをしていた
とりあえず二人はそのミイラ男から松明を受け取ると
ミイラ男は何もせずにそのまま去っていった
「あんなに怪我をしているのにすごい優しい人でしたね!」
どうやら奏歌はまだあれがお化けだと気づいていないらしく
先ほどのミイラ男にすごく感謝していた
「お化けなんていない・・・お化けなんていない・・・」
逆に愛心は先ほどのミイラ男で完全に心が折れたらしく
完全に目と瞑って奏歌にがっつりと引っ付いていた
二人はそのまま道なりに進んでいくと
「・・・結構大きな場所に出ましたね・・・」
かなり開けた場所に出て二人はその部屋を調べてみることにした
しかし何か仕掛けなどがあるわけでもなく
本当にただ大きいだけの部屋だった
「う〜ん・・・やっぱり何かいたのかな?」
奏歌はこんな部屋に何もいないわけがないと思っており
おそらくここにいた何かは凶夜に倒されたのだと考えていた
「とりあえず先に行きましょうか?」
そう言って後ろにいる愛心に話しかけると
愛心は無言で頷いていた
二人はそのままさらなる奥へと進んでいくと今度は先ほどまでとは違い
めちゃくちゃ明るい部屋にたどり着いた
「この部屋はさっきまでのとは違う・・・何かあるの?」
この部屋はおそらく何かの仕掛けがあるのだと思った奏歌は
警戒しながらその部屋を進んでいくと
「えっ?!」
自分の影が急に伸びて同じ人の形に姿を変え始めた
さらに二人に対して攻撃を仕掛ける
「何よこいつ?!ドッペルゲンガーってやつ?!」
愛心は攻撃を回避すると先ほどまでの態度はどこにいったのか
かなり強気に姿勢に戻っていた
「わかりません・・・でも戦わなければならないのは確かです」
確かに奏歌の言う通りに今は正体を気にしている場合ではなく
どうやってこの相手を倒すのかそれを考えるのが先だった
「そんなもん決まってるでしょ!変身して倒すのよ!!」
二人はスピリットミラーを取り出して変身してみると
「「?!」」
なんと相手は変身した自分達に姿を変え始めたのだ
「そんなもん見せ掛けよ!」
ノワールは姿を変えたくらいで自分達に勝てるわけがないと
一気に先制攻撃を仕掛けるが
「なっ?!」
その予想はすぐに外れることになった
なんと影はノワールの攻撃をいとも簡単に止めて見せたのだ
そう・・・この影は二人の完全なるコピーであり
パワー・スピード・テクニックが全て二人の一緒なのだ
「なるほど・・・これは苦戦しそうね・・・!」
ノワールは相手の実力を悟って苦戦してしまうと判断していた
「ですね・・・でも・・・勝てない相手ではないです」
確かにブランの言う通り自分達と同じ力の相手なら
時間は掛かっても決して勝てない相手ではなかった
「そうと決まれば早速いくわよ!!」
二人は覚悟を決めて突っ込んでいく
さすがに自分と戦うのは効率が悪いと思った二人は
お互いの影と戦うことにした
そしてなんとか二人はお互いの影を倒すことができた
「ですが・・・ここにも凶夜さんの姿がありませんでしたね・・・」
だがここにも凶夜の姿はなかった
二人は一体彼はどこにいるのだろうと思っていると
「「?!」」
道の奥から大きな爆発音が聞こえてきて二人はすぐに先に進んで行く
「これは?!」
そして長い道を抜けた先で二人が見たのは
凄まじい数の骨に囲まれているフィアーナイトがいた
「クッソ・・・マジで数が多いな・・・何匹いるんだ?」
さすがのフィアーナイトもこの数にはうんざりしていた
「全く・・・最近、物量で攻めればいいんだと思いやがって・・・
なんでもかんでも数を揃えればいいってわけじゃねぇんだぞ・・・!」
最近、大量の敵を戦わされているフィアーナイトは
呪われているのかと思っていた
「だが・・・これで最後だ!!」
フィアーナイトは黒い斬撃を周囲に放ち全ての骨を粉々にした
「全く・・・」
そしてフィアーナイトは一息ついて変身を解除する
「あんたね・・・よくあんな数を倒せるわね・・・」
先ほどまでの戦いを見ていた二人は呆れるような表情で凶夜を見ていた
「ん?なんだ・・・お前らも来ちゃったのか・・・」
すると凶夜はようやく二人の存在に気がついたらしい
「あんただって捕まってるじゃない!!」
今の呆れたようなリアクションを見て
自分だって捕まっているじゃないかと反論する
「まぁな・・・おかげで変なダンジョン攻略をさせられているところだ」
凶夜もそれに関しては反論もできなかった
しかもその所為でこんな変なダンジョンも攻略してる最中だと告げる
「とりあえずこの地下ダンジョンはこれでクリアだけどな」
すると凶夜は先ほどの骨達がこの地下ダンジョンのボスだったのだと告げる
「そうなんですか?とてもそうには見えませんでしたけど・・・」
しかし奏歌はあれがボスだとはどうしても思えなかった
「ああ・・・あれより前の大きな姿は最初の一撃で砕け散ったからな」
それを聞いた二人はその時、思っていた
((それが本当のボスだったのでは?))
「これで上の門は開いたはずだ・・・お前らの一緒に行くぞ」
凶夜はそのまま二人にを連れて地上へと上がっていく
そして例の門に出るとちゃんと開いていた
「この先の城もおそらくダンジョンになってるんだろうな・・・」
凶夜はあの城も地下のダンジョンと同じ仕様になっているはずだと思っていた
「そうですね・・・とりあえず警戒しながら進みましょう・・・」
三人は何が起こってもいいように警戒しながら城の中に入っていく
それなりにトラップやら何やらが仕掛けられていたが
三人はそれを簡単にクリアしていた
「さて・・・次はここか・・・」
そして次に三人を待ち構えていたのは食堂だった
そこには大量の料理が並べられていた
「・・・明らかに罠よね?」
愛心はこの大量の料理は明らかな罠だと思って警戒していると
「ふぇ?」
すでに凶夜が大量の料理を平らげていた
「「えぇ〜・・・」」
これにはさすがの二人も呆れるしかなかった
「あんたね〜・・・普通は毒とか入ってるでしょ・・・」
愛心は敵地にあれだけの料理があれば普通は疑うだろうとツッコむが
「別に俺は毒とか効かないからな〜・・・腹が満たせればなんでもいい」
残念ながら凶夜には毒などは全く通じずむしろ毒すらも己の腹を満たす食材だった
「あんたに説教しようとした私が馬鹿だったわよ・・・」
それを聞いて愛心はこれ以上、凶夜には何を言っても無駄だと確信した
「あはは・・・とりあえず上に行きましょうか?」
奏歌は苦笑いしながら上に行こうと言ったのだった
こうして三人はようやく城の最上階へとたどり着いた
「さて・・・ここで待ち受けているのは誰だ?」
そう言って凶夜は最上階の部屋の扉を開けてみると
「やぁ・・・待っていたよ・・・」
そこには三人をこの異空間に送った爪弾鬼がいた
しかし本来の世界で見た姿とは若干異なっていた
「それがこの世界のお前の姿か?」
凶夜はその姿はこの世界の幻かと考えていたが
「少し違うね・・・この世界の僕こそが本当の僕なんだよ・・・
君達が見たのは僕の分身だったんだよ」
なんとこの世界の彼こそが本物だったのだ
「なるほどな・・・だったらお前を倒せばここから出られるってわけか!」
凶夜はそれを聞いて早速ベルトを装着し変身する
「確かにその通りだが・・・本来の僕は分身の百倍は強い・・・
そう簡単には倒せないよ・・・!」
どうやら本来の爪弾鬼はかなり強いらしく
そう簡単には倒せないと告げるが
『デッ・・・ド・・・』
「オラァ!」
「グァァァァァ!!」
それでも他の鬼よりは弱かったらしく
一撃で空の彼方まで吹っ飛んでいった
((・・・私達・・・出番なかったな・・・))
二人はそれを見ながら自分達の出番がなかったと思っていた
そして爪弾鬼を倒したことによって三人は元の世界に帰ることができた
「ん?」
三人が帰ってきて早速、目撃したのはライフレンジャーと戦う熊童の姿だった
「なんだ?!あいつ倒されちまったのか?!だったら俺の任務も終わりだな!」
そう言って熊童は笑いながら悠々と帰っていった
(((((なんだったんだ・・・あいつ・・・)))))
まさかの本体雑魚だった爪弾鬼




