表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/300

新たなる敵・鬼

今回はフィアーナイトのロボットが出てきます!

ある場所・・・地中深くのその場所で奴らは動いていた

「・・・茨童(いばらわらし)よ・・・」



「はっ!なんでしょうか呪天(しゅてん)様?」



「我は腹が減っている・・・若い人間が食べたい・・・」



「おまかせを・・・笛吹鬼(ふえふき)!」

茨童が名を叫ぶと腕に笛をつけた者が後ろから現れた

「こいつなら呪天様の望む品を持ってこれるはずです」

どうやらこの笛吹鬼は今回の作戦にうってつけらしい

「ならば・・・行け・・・!」



「はっ!」



一方、愛心達は今日も普通に学校へと向かっていた

「はぁ〜・・・」

しかし愛心はなぜかため息をついていた

「どうしたの?」

それを横で見ていた奏歌は何があったのか聞く

「いやほら・・・明日授業で幼稚園に行くじゃん?

 それがね・・・」

どうやら愛心のため息の原因は明日の授業内容にあったみたいだ

「あれ?でも愛心ちゃん小さい子大好きじゃなかったけ?」

しかし奏歌はそれを聞いて疑問に思っていた

なぜなら彼女は子供と遊ぶのがとても好きだったのだ

「いや〜小さい子と遊ぶのは好きなんだけどさ〜

 明日はその親御さんとかも手伝いに来るらしいんだよね〜・・・」

それを聞いて奏歌は納得した

愛心が気にしているのは子供と接している時に

彼らの親から何と言われるかだったのだ

確かに普通に接する分には問題はないと思うが

もし一緒に遊んでいて怪我をさせてしまったり

泣かせてしまったら問題だろう

「はぁ〜・・・何にも気にせずに子供達と遊びたい・・・」

愛心はそんなことを思いながら空を眺めていると



「キャァァァァァ!!」



「「?!!」」

突如叫び声が聞こえてきた二人は急いでその場に向かった



「おいおい!全然子供がいねぇじゃねぇかよ?!」

そこには遊園地で暴れている笛吹鬼と呼ばれる鬼がいた

どうやら彼はこの場所に子供がいると知ってここに来たらしいが

今日は平日の朝なので子供達がいるわけはなかった

「そこまでよ!」

そこへすでに変身を済ませたノワール達が駆けつけた

「なんだお前らは?!」

笛吹鬼は彼女達のことをもちろん知らないので誰だか分かってなかった

「そういうあんたこそ何者よ?!

 見たところ魔人じゃないのはわかるけど!」

確かに魔人とは違い彼らは和風の衣装と鬼のような風貌をしていた

「俺の名は笛吹鬼!偉大なる我らが呪天様の食料を調達しに来たのさ!」

笛吹鬼は自ら名乗りを上げ自身がここにきた目的も話した

「鬼?それに食料?」

それを聞いたブランは首を傾げた

なぜならここ最近は鬼なんで敵を聞いたことはなかったし

彼らが言う食料が何なのかすら分かっていなかった

「今宵呪天様が求めていらっしゃるのは・・・子供らだ!」



「「なっ?!」」

それを聞いた二人は驚いていた

なぜなら彼らが食料とするのは人間だったからだ

「そういうことならあんたを見逃すわけにはいかない!」

ノワールは絶対にここで食い止めようと考え

すぐさま突っ込んでいった

「そう簡単にはいかん!骸兵!!」

笛吹鬼は地面の底から骸骨を召喚しノワール達と戦わせる

「こんなもん邪魔なのよ!!」

ノワール達は全ての骸骨を砕き終えると

まるで成仏するかのように骸兵は消えていった

「はぁ・・・はぁ・・・あいつは?!」

しかしすでに笛吹鬼の姿はそこにはなく

完全に取り逃がしてしまった

「子供を食料にする・・・これはなかなか厄介ですね・・・」

奏歌は鬼の目的である子供のことについて考えていた

もし彼が次に現れるとしたら子供が多く集まる場所だろう

「?!」

そして一つ当てはまるものがあった

その場所には確実に子供達が集まると言っていい

その場所は・・・



「幼稚園・・・!」



愛心達は放課後すぐに作戦会議を始めた

「確かに幼稚園なら子供達が確実に集まるものね・・・

 でも・・・」

奏歌の言う通り笛吹鬼はもう一度現れるとしたら

幼稚園や保育園が一番可能性は高いのだが・・・

「はい・・・問題はやはりその数ですね・・・」

そう・・・たとえ幼稚園と絞り込めてはいてもこの近所だけで

幼稚園や保育園呼ばれる場所は十軒を超えている

そんな数を二人でカバーするのは無理だろう

「せめて範囲を絞り込めればいいのですが・・・」

奏歌はどうにかして範囲を絞り込めないかと考えてると

「「!」」

二人が変身するアイテムであるスピリットミラーが急に開いた

そして鏡の中に誰かが映り始める



『どうやら困っているようですね?』



「「大婆様?!」」



『なるほど・・・今度は鬼が出現しましたか・・・」

二人から事情を説明してもらった大婆様はとても難しい表情をしていた

だがいきなり新しい敵が出てきたと言われれば誰でもそうなるだろう

「はい・・・それでどうにかこの鬼が出現する場所を絞り込みたいのですが」

奏歌はなんとかしてこの鬼が次で出てくる場所を突き止めれないか聞く

『それなら私の知人を頼るといいでしょう・・・

 彼ならあなた方に協力してくれるはずです』

どうやら大婆様はこの状況を解決できるかもしれない人物に心当たりがあった

「その人は一体誰ですか?」

奏歌がその人の名前を尋ねる



『彼の名は来島(きじま)博士・・・ライフレンジャーのサポートをしている方です』






「ここが来島研究所・・・」

二人は大婆様が教えてくれた来島博士のいる場所に到着した

「さっさぁ!ななな中に入ろう!」

それに対して愛心はとても緊張していた

なぜならここには愛心の憧れているスカイレッドがいるかもしれないのだから

「そうだね!早く行こうか」

二人はそのまま中に入っていくと中からとてつもない爆発音が聞こえてきた

急いで二人はその音が聞こえた部屋に入っていくと

「ゴホッゴホッ!な〜んじゃまた失敗か!」

黒い煙の中から怪しげな老人と

「だから言ったでしょう!まだ実験には早いって!」

その老人に寄り添う若い青年が出てきた

「ん?なんじゃお客さんか?」

二人は一体何があったんだと思って硬直していると

老人の方が二人に気がついたらしい

「・・・はっ!わっ私たちは大婆様の使いの者です!」

ようやく我に返った愛心が大婆様の知り合いだと話す

「そうか!お前さんらがスピリットメイデンか!

 いや〜よく来たのう!!儂がこの研究室の所長である来島じゃ!」

どうやらこの老人こそが大婆様が言っていた

来島博士本人だったらしい

「そしてこいつが儂の助手をしている赤井(あかい) (そら)じゃ!

 お前さん達にはスカイレッドといったほうがいいかの?」



「・・・えぇぇぇぇぇ?!!」



「なるほど・・・鬼の出現場所か・・・」

二人から事情を聞いた博士はどうするか考えていた

「とりあえずはあれを使ってみるかの」

そう言って来島博士が取り出したのはパソコンだった

そしてそこにはこの街の地図が映し出されていた

「これはなんなのですか?」

奏歌はこれが一体なんなのか聞くと

「これは儂が開発した魔人発見マップじゃ!

 魔人は人と違い強力な電磁波を放っておる

 それをなんとか探知できないかと開発したんじゃ」

どうやらこのマップに魔人の出現ポイントが表示されるらいいのだが

「それは鬼に対しても有効なのですか?」

問題はそこだった

魔人の探索ができても今問題になっているのは鬼だった

鬼の探索ができないのでは話にならない

「鬼もおそらくは魔人と一緒で強力な電磁波を放っているはずじゃ!

 だからこいつを使えば・・・出てきたぞ!

 あとはこの円の中に幼稚園または保育園を探すだけじゃわい!

 ・・・これじゃ!この二つじゃ!」

こうして数多くあった候補は今や二つへと絞り込まれた

これも来島博士のおかげである



「どれどれ・・・って!ここは明日私達が行くところじゃない?!」



なんと候補の一つは明日二人が行くはずの幼稚園だった

「ならば都合がいいの!空はもう一個の方を仲間達と見張ってくれ!」

来島はもう一個の方をライフレンジャーに見張るようにいった

「はい!」



そして翌日になり二人は例の幼稚園へと来ていた

(今もところは何もないけど・・・)

昼頃までは普通に何も起きなかったが

その直後だった

「?これは・・・?」

急に笛の音が聞こえ始めた

「?!」

すると子供達が一斉に立ち上がり

笛の音が聞こえる方へと歩いていく

「まさか?!」

二人は急いで変身し笛の音が聞こえる方へと向かうと

「やっぱり!」

そこには昨日逃した笛吹鬼はいた

「昨日のやつらか!今度は俺様が直々に相手をしてやる!」

笛吹鬼は笛から高音を出して二人を攻撃する

「グゥ?!」

二人はあまりの音に思わずその場に倒れ込んでしまう

(このままじゃ・・・!)



『デッ・・・ド・・・』



「?!」



「グァァァァァ?!」

そこへ何とフィアーナイトが現れてくれ

笛吹鬼の笛を破壊してくれた

「ようやく見つけた・・・!」

しかしフィアーナイトの様子は明らかにおかしかった

フィアーナイトはゆっくりと笛吹鬼に近づいていくと

「答えろ!お前らの親玉はどこにいる?!」

その時の彼はまさに鬼気迫るものがあり

二人はその迫力に圧倒されてしまう

「誰が言うかよ!」

しかしそこは鬼というだけありフィアーナイトを振り切り

笛吹鬼は懐からひょうたんを取り出して中のものを飲み干す

すると前の魔人と同じく巨大化してしまった

「ぎゃははははは!これでお前らを踏み潰してくれるわ!!」

そしてそのまま三人を踏み潰そうとするが



「グァ?!」



突如現れた黒い狐のようなマシンに弾き飛ばされた

しかも他に黒いクマにコウモリそしてヘビの姿をしたマシンもいた



「・・・凶獣合体・・・!」



すると狐のマシンを中心にクマが下半身

ヘビが両腕にくっつき

最後はコウモリが背中にくっついて顔が出現した

そしてそれにフィアーナイトが乗り込む



「完成・・・イビルエンペラー・・・!」



「そんなもんこけ脅しだ!」

笛吹鬼は先ほどと同じく高音を出して攻撃すると

「バッドエコー・・・!」

コウモリの羽から同じく高音が出されて笛吹鬼の攻撃を相殺した

「ハウリングホールド・・・!」

そして今度は狐の顔から電撃が出て笛吹鬼を拘束する

「これで終わりだ・・・幻魔総咆撃(げんまそうほうげき)!!」

そして最後は四つの顔から光線が発射され笛吹鬼を包み込んだ

「ガァァァァァ!!」

笛吹はそのまま光と中へと消えて行き爆発四散した



「・・・くそ・・・!」

しかし敵を倒したにも関わらずフィアーナイトは悔しそうだった

新たなる敵・・・鬼

果たして彼らは一体何者なのか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ