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天地崩壊

今回はゼブルとルナティックパラディンの決戦です!

(クッソ・・・!部屋が破壊されたから車線を遮るものがねぇ・・・!

 撃ちたい放題だがそれは向こうも同じ条件・・・いや・・・

 むしろ全体攻撃を持っている向こうの方が有利か・・・!)

ゼブルの一撃により部屋を破壊されてしまったルナティックパラディンは形勢逆転されてしまう

「どうした?お前の力はその程度ではあるまい?」

ゼブルは上空を雷雲へと変化させて凄まじいまでの落雷を落としていく

上空からの攻撃では防ぐ方法が盾しかないのだがその隙に目の前からも攻撃が来るので

実施的に反撃をするだけの隙など全くと言っていいほどないのだ

(さっきも四つの能力を使ってようやく傷一つ付けるだけだっていうのに

 こんな不利な場所で戦わされてたら堪ったもんじゃないな・・・

 こうなったらまずは俺も地形を変えるか・・・!)

自分が不利になる条件で戦う必要はないと考えたルナティックパラディンも地形を変えようと

アステロイドセイバーをハンマーに変えて地面を叩き岩山を作り出した

「自分で不利な地形からもっと有利になる地形へと変えてみせたか・・・

 だが・・・これくらいの岩山では俺の攻撃を防ぐなど不可能だ・・・!」

しかしその作り出した岩山もゼブルによって簡単に破壊されていく

そして全ての岩山が破壊されるがそこにルナティックパラディンの姿が見えなかった

「・・・なるほど・・・岩山は陽動・・・本命は・・・下か・・・!」

ゼブルがそう告げると刀身を回転させて地面からルナティックパラディンが飛び出してきたのだが

既にその攻撃はゼブルによって読まれており反撃を受けてしまうのだが

「何?」

ゼブルの攻撃を受けたのは飛び出してきた剣だけでルナティックパラディンの姿はまだ下にあった

そしてゼブルが攻撃したのを見たルナティックパラディンは

そこからジャンプし剣に向かって飛び蹴りする

しかしその攻撃をゼブルは身を伏せる事で簡単に躱してしまい有効打にはならなかった

「あれでもダメなのかよ・・・本当に厄介な相手だ・・・!」



(自らの力を封じられても策を巡らせて俺を倒そうと必死で考える・・・

 まさしく諦めない心が生み出す攻撃という訳か・・・

 だが・・・それだけではこの俺を超える事など絶対にできぬ・・・!)

ゼブルはどんな力の差があろうともそれを埋めようとするその心に関心を抱くが

同時にそれだけで勝てるほど自分は弱くないという事も分かっていた

しかしそれはルナティックパラディン自身がよく理解している事だった

(やっぱり四つくらい同時に能力を使うぐらいじゃダメか・・・!

 こうなったら・・・やった事はないが一か八かもっと能力を使うしかないな・・・)

これだけの差を埋める為には自分ですら試した事のない攻撃をする必要があった

「行くぞゼブル・・・!ここからは俺も試した事はないからな・・・!」

ルナティックパラディンはまず最初に寅の能力を使って分身する

「それはもう何度も見てきたからな・・・さすがにもう対処法は分かっている・・・!」

その瞬間にゼブルは全体に攻撃を仕掛けて全ての分身に攻撃が当たるようにする

「悪いがそれの対処法を知っているのは俺も同じなんだよ!!」

するとルナティックパラディンはゼブルの攻撃を盾で防ぎながら

背中にジェットパックを装着しそのまま上空へと逃げていく

「さすがにその全体攻撃にも範囲はあるだろ?特にこう言った上空にはな!」

ルナティックパラディンは先ほどの攻撃で横への攻撃が広い事はわかったが

上への攻撃はそこまでではない事を見ており空にさえ逃げれば問題ないとわかったのだ

「だが・・・上空にも俺の攻撃は届くぞ・・・!」

しかし上空に逃げてもゼブルは落雷で攻撃を繰り出してきているので攻め辛いのは変わらない

ルナティックパラディンはその攻撃を躱しながら

アステロイドセイバーを銃に変えて上空から銃弾の雨を降らしていく

(だが・・・これでは先ほどと同じ攻撃・・・

 俺には通じないという事は既に分かっているはず・・・となると・・・この攻撃は囮か!)

ゼブルはすぐにこの攻撃が囮だという事に気がつき急いでその場を後にする



「やっぱりバレてたか・・・だが・・・この攻撃はさっきとは違うぜ!」

再びルナティックパラディンは地面の下に潜り込んでいたのだが

先ほどと違うのは姿を見せないで刀身を伸ばしてゼブルを攻撃していた

これではさすがのゼブルも先ほどのように反撃するのは難しいだろう

「なるほど・・・姿を見せずして攻撃し先ほどのような反撃を防ぐか・・・

 確かにいい手ではあるが・・・地面の下からだと俺の姿は見えないのではないか?」

しかしゼブルの言う通りルナティックパラディンは地面の下にいる限り

上にいるであろうゼブルの詳しい位置までを見抜く事は出来ないはず

「っ?!」

にも関わらずゼブルは寒気のようなものがして急いでその場所から離れると

先ほどまで自分のいた場所から鋭い刃が飛び出してきた

「・・・どうやら・・・俺の居場所を突き止める能力も一緒に使っているようだな・・・」

そう・・・ルナティックパラディンはさらなる能力として気配を察知する能力も使っており

それを使って地面の上にいるゼブルに向かって正確に攻撃を放つ事が出来たのだ

(まさかこの俺がここまで追い詰められるとはな・・・

 だが動き続けていれば攻撃が当たる事はない・・・!)

しかしゼブルが絶え間なく動き続ける事でルナティックパラディンが当たる事はなかった

(だが・・・そう思わせる事が俺の目的なんだよ・・・!)

すると絶え間なく動き続けるゼブルの背中が斬りつけられた

「何っ?!まさか・・・透明化の能力まで使っているのか・・・!!」

そしてようやくゼブルが透明化の能力を使って

ルナティックパラディンが背後に回っていたのだと気がついた

「だが・・・たとえ透明化したとしても攻撃が当たる事には変わりない・・・

 そんな中であの攻撃を躱しながら俺に近づいてくるとは・・・!」

そう・・・ゼブルも考えてはいたがまさか本当に実行するとは思っていなかったのだ

それほどまでに危険な事でありもしかしたら自滅していた可能性が十分にあった



「あんたに勝つにはこれくらいリスクを背負わないと無理だからな・・・!

 だがまぁ・・・これだけの事をしても致命傷を避けるとは思ってなかったけどな・・・!」

しかしこれだけの危険性を背負ってもゼブルに対して致命傷を負わせられなかった

先ほどまで動き回っていたからなのか先ほどの攻撃の時にも実は前に動いており

それによって渾身の一撃のはずが切っ先が背中の皮を切っただけとなってしまった

だが・・・攻撃を受けた本人は体に受けた以上の衝撃を受けていた

(まさか・・・この俺がここまでのダメージを受けるとはな・・・

 正直、油断していたとはいえ・・・一瞬でここまでの差を埋めてくるとは・・・

 こいつ・・・もしかして・・・ファーシル様と同じ・・・

 いや・・・!こいつはまだ己の力をすべて知っているわけではない・・・!)

ゼブルはもしかして本当にファーシルに届き得る存在なのではないかと思うが

それを認めるわけには行かず全身から漏れ出した魔力によって天候を嵐に変えた

(・・・どうやら本当に向こうも本気になったみたいだな・・・

 いや・・・もうなりふり構っていられなくなったと言った方がいいか・・・)

ようやく自分よりも強者であるゼブルがなりふり構わないで自分を倒しに来た事により

ルナティックパラディンとしては本当の勝負が始まったような感じがした

「いいだろう・・・貴様にだけ見せてやる・・・!

 ファーシル様にすら傷を与えたこの禁じられた技を・・・!!」

ゼブルは両腕を上空に向かってかざすと嵐がゼブルの両手に吸収されていく

そしてその両手には計り知れないほどのエネルギー弾が出来上がっていた

しかしそれだけでは終わらずゼブルはさらにそのエネルギー弾を圧縮して

ビー玉サイズにまで小さくして威力を高める

「食らうがいい・・・!これが俺の最強の技だ・・・!!」

その手から放たれた弾はまっすぐそのままルナティックパラディンに向かっていく

(この弾・・・小さくて躱すのは簡単だが・・・それだけとは思えない・・・!!)

しかしルナティックパラディンはその攻撃を避けるのではなく受けに回った



「いい判断だ・・・だが・・・それしきの防御では防ぐ事は出来ぬ・・・!!」

ゼブルもその判断は間違っていないと評価していたが

同時に受け切る事も不可能だとも考えていた

そしてエネルギー弾はルナティックパラディンの少し前に来た瞬間に大爆発を引き起こした

その威力はまさしく隕石が激突したかの如く地面を震撼させるほどだった

しばらくして爆発が収まっていくとそこには巨大なクレーターが出来上がっていた

「・・・どうやら・・・さすがの貴様でもこの技には耐えられなかったようだな・・・」

ゼブルはクレーターの中心で倒れていたルナティックパラディンへと近づいていき

自身の勝利を確信した時だった

「?!」

なぜか自分の胸から刃が出ており後ろを見ると

そこには倒れているはずのルナティックパラディンの姿があった

「まさか・・・?!あの倒れているのは・・・!!」

ゼブルは先ほど倒れていたルナティックパラディンを見るとそれはまるで幻のように消えていった

そう・・・クレーターの中心で倒れていたのは彼の偽物だったのだ

「馬鹿な・・・?!あの技を無傷で耐え切ったというのか・・・?!」

ゼブルはあの技を受け切ったのかと思っていたが背後を見てそれは違うと確信した

何故ならばそこには既に満身創痍になっているルナティックパラディンがいたからだ

「さすがにあの技を無傷で受け切れる訳がねぇだろうが・・・

 分身達の盾も動員してどうにか動ける程度にダメージを抑えたんだよ・・・!」

実はルナティックパラディンもあの攻撃を受け切る事は出来ず

それで他の分身までも使ってなんとかダメージを抑える事が出来たのだ

「だが・・・これで勝負はあった・・・俺の・・・勝ちだ・・・!!」

ルナティックパラディンは自身の勝利を確信していたがどうやらそれはまだ早いようだ

「いや・・・勝負はまだ・・・これからだ・・・!」

ゼブルがそう告げると地面から何かが這い出てきてそのまま彼の体に纏わり付き巨大化していく



『見るがいい・・・!これが我の本当の姿・・・サタニアスデーモンだ・・・!!』

まさかの巨大化し真の姿に変貌したゼブル

果たしてルナティックパラディンはこのゼブルに勝てるのだろうか?!

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