雨の日の思い出
今回は天候によって強さが変わる相手です
夏・・・その時期に入ると必ず訪れるものがある
それは何か・・・答えは梅雨である
「はぁ・・・こうも雨ばっかりだと気が滅入っちゃうよ・・・」
そんな梅雨の時期でも学校はありようやく授業が終わり
愛心は傘をさしながらとぼとぼと歩いて帰っていた
「そうだね〜・・・おまけに期末テストも控えてるから尚更だね〜・・・」
奏歌ももう直ぐテストもあるし尚更だと言っていた
「はぁ〜・・・せめて何か楽しいイベントが欲しい・・・」
楽しいイベントがあればどんな苦しいことも乗り越えれる
そう考えながら愛心は歩いていると
「・・・あれ?こんな場所に教会なんであったんだ?」
愛心達の目の前に大きな教会が現れた
「そうみたいだね・・・でも取り壊されちゃうみたいだよ?」
しかしその教会は近日中に取り壊されてしまうようだ
「そっか〜・・・今日偶然見つけただけだけど・・・
なんか寂しいね〜・・・」
二人がこの教会を見たの今日が初めてだったが
なくなると聞いて少し寂しいと思っていた
「おやおや・・・珍しいお客様がいるね〜?」
そこへかなり年を召されたお婆さんが二人の後ろから現れた
「えっと・・・あなたは?」
奏歌はその人が誰なのか尋ねると
「私かい?私はこの教会を見に来た・・・只の見物客だよ」
そのお婆さんはどうやらこの教会に思い入れがあるらしい
「よかったら私の話を聞いていくかい?」
「へぇ〜!お婆さんここで結婚式を挙げたんですか!!」
それからすっかりそのお婆さんと息の合ってしまった二人は
そのまま場所を移動してそこでお話を聞いていた
「ええ・・・昔はよく神社なんかであげるのが当たり前だったけど
お爺さんが新しい物好きでね・・・どうしても教会であげたいって言って
当時一番新しかったあそこで挙げたの」
お婆さんは当時の記憶を思い出しながら二人に
あの教会で起こった事を色々と話していた
「そっか〜・・・そういえば梅雨で忘れてたけど
6月って言えばジューンブライドだった!」
二人は忘れていたが6月にはもう一つのイベントがあった
それはジューンブライド
いわゆる結婚式のブームと言うやつだ
いつから言われているのかは定かではないが
6月に結婚をした夫婦は幸せになるそうだ
それを聞いたみんなが6月に結婚式をするらしい
「そうなのかい?私の時代はまだそんなの知らなかったからね〜・・・
教会が出来上がってすぐに結婚式をやって・・・
それがちょうど今の時期だったね〜・・・」
しかしお婆さんの時代にはまだジューンブライドなんて言葉は伝わっておらず
偶然教会が出来上がった時期が6月だったらしい
「ほへ〜・・・なんかそこまで行くともはや運命ですね!」
愛心はそれを聞いてもはや運命だったのではないかと思った
「そうかね〜・・・確かにお爺さんと暮らしは日々は楽しかったよ・・・」
そう言っていたお婆さんの顔はとても寂しそうだった
その後、二人はお婆さんと長い間話した後、お婆さんと別れて
そのまま再び家へと向かって歩き出した
「それにしてもあのお婆さんの話を聞いてると本当に運命を感じちゃうね!!」
運命という言葉に弱い愛心は先ほどのお婆さんの話を聞いてとても興奮していた
「そうだね・・・でもそれだと尚更かわいそうだね・・・
思い出の場所が消えてしまうって・・・」
奏歌はそんな思い出のある場所が消えてしまうのを見るのは
一体どんな気持ちなのだろうと
あのお婆さんの寂しげな表情を思い出しながら考えていた
「・・・うん・・・」
愛心もあの顔は頭にこびり付いているらしく
どうにかできないものかと考えていた
「「?!」」
そんな事を考えているとなんといきなり爆発音がした
「行ってみよう!!」
愛心達はすぐさま爆発音がした場所へと向かった
「うむ・・・どうやら今日の私はすこぶる調子がいいようだ・・・」
二人がその場所に向かってみると
まるで自分の力を試すように魔人が広場で暴れていた
「そこまでよ!!」
二人は変身して魔人の前に立ち塞がる
「ん?貴方方も私の練習に付き合ってくれるのですかな?」
しかし魔人は臆する事なくむしろ二人を実験台にしようと考えていた
「そう・・・だったら練習で済まないようにしてあげるわよ!!」
ノワールはそれを聞いて頭にきたらしく徹底的に倒そうと思った
「・・・やれやれ・・・これでは練習にすらなりませんね・・・」
「くっ!こいつ・・・強い・・・!」
しかし二人はその相手に対して全く手が出なかった
「さて・・・それではさよならといきましょうか?」
すでに勝負はついたと思った魔人は二人にとどめを刺そうとする
「やらせない!!」
そこへようやくライフレンジャーが到着し二人を助けた
「気をつけてください・・・かなり強いです・・・!」
ブランはみんなに気をつけるように注意する
「まずは小手調べと行くか・・・!」
グリーンはまずは小手調べとハンマーを取り出して殴りかかりに行く
「残念ですが・・・私に力だけは通用しない・・・」
しかしグリーンはハンマーを振り下ろす直前に
魔人が作った雨水の球で吹っ飛ばされる
「だったらこれはどうですか?!」
それを見たホワイトは遠距離攻撃ならどうだと弓を取り出して放つ
「悪いが・・・そんな脆弱な攻撃も通用しない・・・」
しかし魔人はまたも雨水で壁を作り矢を防いだ
「本当に強いな・・・何か手はないのか?」
何とか相手を倒す方法がないかと考えていると
「む?どうやら雨が上がってきたか・・・今回はここまでのようだな・・・」
なぜか雨が上がり雲が晴れていくと魔人は逃げて行ってしまった
「・・・なんで逃げたんだ・・・あいつ・・・?」
空もなんぜ魔人が急に逃げたのだと思っていたが
まずは怪我人を連れていくことにして考えるのは後にした
「はい!これでとりあえずは大丈夫よ!」
二人は秘密基地に運ばれて海と霧の治療してもらっていた
「どうやら今回の相手は相当に強い相手のようじゃのう・・・」
来島博士はみんなの話を聞いて今回の相手の特徴を考えていた
「それにしても・・・晴れてきた瞬間に逃げたのか・・・
どうやらその敵の強さは天気に左右されるようじゃの」
そして先ほどの魔人はその時の天気によって
強さが左右されるのではないかと考えていた
「俺もそう思います・・・
あいつは攻撃にも防御にも雨水を使っていました」
空はその考えが正しいと思っていた
考えてみれば先ほどの魔人は攻撃にも防御にも雨水を使っており
また振り加減によってもその強度は変わっていた
「う〜む・・・そうなるとかなり厄介じゃのう・・・
ここ数週間は梅雨の時期じゃ・・・
かといって天気を変えるなどできんしのう・・・」
来島博士も今回の相手にはかなり考え込んでいた
問題は相手の強さが天候に左右されるということだった
今は梅雨の時期であり雨はあの魔人が一番強くなる瞬間でもある
しかしこちらには天候を変えるだけの力はなく
このままではじっと指を咥えることかできなかった
「雨の降ってない場所にでも連れて行きますか?」
大地は雨の降っていない場所に連れて行くのはどうかと聞く
「残念じゃがこの時期に雨が降っておらんのは外国ぐらいじゃ・・・」
しかし今の時期に雨が降ってない場所は日本にはなかった
「えっと・・・それじゃあ雨の降ってない屋内に
連れて行くのはダメですか?」
「・・・それじゃ!!」
それを聞いて来島博士は目を見開いた
「確かに相手が雨を利用するのなら
雨のない屋内に連れて行けばいい!!」
相手が雨を利用できない屋内なら勝機はあると思った来島博士達だったが
「んで?そんな場所がどこにあるんですか?」
問題はその場所だった
冷静に考えてみたら相手は魔人
それと戦うとなると狭い家の中はまず無理だし
店の中も商品棚などが邪魔になってしまう
残るは学校の体育館とかなど開けた場所だが
そんな場所をすぐさま手に入れられるわけでもない
かといって貸してもらえるかと言われたらそうでもない
つまり屋内戦闘も今すぐにはできないということだ
「・・・やはり手詰まりか・・・」
今度こそ本当に手詰まりだと感じた来島博士は絶望していた
「・・・ねぇ?ここには開けた場所ないの?」
すると愛心はふとここにはそんな開けた場所はないのか聞く
「ん?確かにあるにはあるが・・・!まさか!ここに連れてくる気か?!」
来島博士はそれを聞いて愛心が
ここに魔人を連れてこようとしているとだと理解した
「う〜む・・・確かに魔人の力を封じるにはそれしかないしのう・・・
じゃがそれだとこの場所がバレてしまうし・・・う〜む・・・」
しかし来島博士はその作戦に納得がいかなかった
なぜならここはあくまで秘密基地
もし相手にバレてしまったら間違いなくここが襲われてしまうだろう
「・・・じゃが・・・今はそんなリスクを考えている場合でもないか・・・」
「いいじゃろう!この施設に奴を誘導するぞ!!」
来島博士は覚悟を決めてこの場所に魔人を連れてくることにした
「次の雨は明日の朝からか・・・なら俺達だけで相手をしよう!」
おそらく魔人が現れるのは明日の朝だと判断し
空達は自分達が相手をすると宣言した
「私達も!」
そこに愛心達も参加の意思を示すが
「ダメだ・・・君達は今回の負傷がある・・・
明日は平日・・・学校にちゃんと行っておいで」
空は二人の傷を心配し明日は学校にちゃんと行くように言う
「・・・はい・・・」
その言葉に愛心はそう返事をするしかなかった
一方その頃・・・とある海岸線では
「・・・やはり物量で攻めてきますか・・・やりますね・・・」
海の中には何かがおり先ほどの魔人から報告を受けていた
「なるほど・・・今回出てきたのはお前だったか・・・」
すると二人の後ろから声が聞こえてきて
振り返ってみるとそこにはフィアーナイトがいた
「アガレプト・・・俺は正直お前が嫌いだからな・・・
今ここで消させてもらおうか?」
「やれやれ・・・私はそんなに戦闘は好きではないのですがね・・・
ですが・・・フィアーナイトに誘われてしまったら断れないですね・・・」
新しく出てきた四天王アガレプト
果たして彼の目的はいかに?!




